France

国連 1980 発行
 切手で綴る カリブ海の島国シリーズ No.19(French Islands)
グアドループ諸島
Guadeloupe Islands

大航海物語
  地図編

DOMINICA グアドループ諸島

グアドループ島




レ・サント島

ドミニカ 1992 発行 (画:200%)
←デシラード島
グランド・テール
バス・テール


マリーガーランド島




ドミニカ島

Saint Lucia
グアドループ諸島付近の地図





グアドループ島→

 レ・サント島→





セントルシア 1982/4/13 発行 (画:200%)
グアドループ諸島

←デシラード島
←プチ・テール諸島
←マリーガラント島



ドミニカ島

マルティニーク島

セントルシア島

RPUBLIQUE FRANCAISE
ゴジエ小島

Ilet du Gosier
フランス(グアドループ)1970 発行
バセ・テール島センス川河口の海岸

Riviera Sens, 5.1km
グアドループ 1957 発行
GUADELOUPE
自由フランス軍
アフリカのチャドからライン河へ進撃


グアドループ 1946 発行
バセテール港(Basse-Terre)と現地人

グアドループ 1947 発行

グアドループ
 Guadeloupe Islands
 
フランスの海外県(Guadeloupe、overseas department of France)
・面積:1,703ku(日本の佐渡島854+対馬695+小豆島153=1,702kuとほぼ同じ)
・人口:443,000人(2004)、402,119人2013国勢調査
・県都:バセ・テール島バセテール、最大都市:グランド・テール島ポアントアピトル
・通貨:ユーロ (EUR)
・1番切手:1884年発行

グアドループはカリブ海に浮かぶ西インド諸島のなかのリーワード諸島の島嶼群で、最も大きい島はグアドループ島を形成しているバセ・テール島とグランド・テール島で、他にマリー・ガラント島、ラ・デジラード島、プチ・テール諸島、レ・サント諸島などの島々からなっている。サン・マルタン島サン・バルテルミー島はグアドループに属していたが、それぞれ分離して独自のフランス海外準県になっている。

・グアドループ諸島の略史:〜
1493 コロンブスが到達、マリー・ガラント島に上陸、パイナップルを発見、持ち帰る
1635 フランス領となり、黒人奴隷制によるビサトウキビ栽培で発展
1649 フランス入植者50人が、初めてマリー・ガラント島オールドフォート砦に入植
1653 マリー・ガラント島に2つ目の砦がグラン・ブールに隣接して築かれる
1660 カリブ族の襲撃が続きフランス人植民者は困難な生活を強いられるも、バセ・テール島で先住民と植民者との講和条約が締結。マリー・ガラント島でタバコ、インディゴ、コーヒー豆綿花が栽培され、17世紀半ばにプランテーション栽培で黒人奴隷がマリー・ガラント島へ移入される
1671 島の人口約57%がアフリカ系で占められ、ユダヤ系オランダ人がブラジルから追放されてマリー・ガラント島へ移住、サトウキ栽培と砂糖加工技術を持ち込む
1676 オランダ艦隊が島を攻撃して住民を追放し、住民の財産を没収
新たに植民が行われても、新住民たちは数回のオランダによる攻撃を受ける
1692 〜1816年、フランスとイギリスはマリー・ガラント島の領有をめぐって5度争う
1759 イギリスが占領
1725 ラ・デジラード島にフランスの植民地化がなされ、
グアドループ島からのハンセン病患者がラ・デジラード島に送られる
1763 フランスが占領、イギリスが撤退
1790 マリー・ガラント島に約11,500人の住民がおり、その内9,400人が奴隷
1794 イギリスが上陸、フランスが撃退
1810 イギリスが占領
1816 フランスが占領、イギリスが撤退
1838 マリー・ガラント島のグラン・ブールで大火が発生
1843 マリー・ガラント島で地震が発生
1848 奴隷制廃止
1865 サイクロンとコレラが島の人口を大きく減少させる
1902 2度目の大火がグラン・ブールを襲う
1920 始めて元奴隷の子孫がマリー・ガラント島の精糖業のオーナーになる
1928 大きなサイクロンがマリー・ガラント島にに上陸
1946 フランス海外県
1980 年代、独立運動が盛んになり、カリブ革命同盟(ARC)などの独立派が活動
1984 独立を目指すARCがフランス本土で過激な爆弾テロの事件を起こし、
フランス政府は戦闘的な自治運動組織のARCを非合法化
1995 大きなサイクロンがマリー・ガラント島に上陸、甚大な被害発生
2002 ユーロ流通。

クレオール人とアフリカ系黒人がほとんどで、あとは少数のヨーロッパ系白人(主にフランス人)やインド系、中国系など。言葉はフランス語とクレオール語で、宗教はカトリックがほとんど。砂糖とバナナが経済の中心で、観光産業も盛ん。フランスや欧州連合(EU)からの多大な援助でグアドループの経済は繁栄。

・グアドループ諸島の島々:〜
主島であるグアドループ島はカリブ海の狭い水路サレ川をは挟んで繋がる、西側のバセ・テール島とすぐ隣にある東側のグランド・テール島からなり、両島とも合わせて、蝶が羽を広げたような形をしている。西側のバセ・テール島は起伏の激しい火山島(最高峰スフリエール山)で、島の中央部には樹木の密林した雨林が広がり、西部の海岸は火山性の黒浜である。一方、東部のグランド・テール島は石灰岩からなる標高の低い島で、海岸は白浜の海岸が多い。
<諸島の島々> (Island) ku
・グアドループ主島 Guadeloupe
 ・グランド・テール島 Grande-Terre 586.68 197,603 2006
 ・バセ・テール島 Basse-Terre
・マリー・ガラント島 Marie-Galante 158.10 11,528 2013
 ・ビューフォート小島 Ilet de Vieux Fort 2,800u 最大標高6m
・レ・サント諸島 Les Saintes 12.8 3,418
 ・プチ・テール諸島 Petite-Terre 1.68 2島他
  ・テール・ド・バス島 Terre-de-Bas 0.90 1,046 灯台
  ・テール・ド・オー島 Terre-de-Haut 0.35 1,532
   ・イレ・ア・カブリット小島 llet a Cabrit 無人島、90m山
   ・グラン・イレ小島 Grand llet 無人保護地
   ・ラコッシュ小島 La Coche 無人島、800mパス・デ・ダム
   ・ル・パテ小島 Le Pate 無人島、ウミガメ
   ・レ・ロシュ・ペルセ小島 Les Roches Percees 無人島
   ・ラ・ルドンド小島 La Redonde 無人島
   ・レ・オーガスティン小島 Les Augustins 無人島
・ラ・デジラード島 La Desirade 20.64 1,595 ハンセン病院
・その他の島々
 ・テテ・ア・アングライス島 Tete a l'Anglais
 ・カホアンヌ小島 Ilet a Kahouanne
 ・ファジュー小島 Ilet a Fajou
 ・マコウ小島 Ilet Macou
 ・ア・フー小島 Ilet aux Foux ゴジエ小島

フランス(グアドループ)1970 発行
 ・カレナージュ小島 Ilets de Carenage
 ・ラ・ビッシュ小島 La Biche
 ・クラビエール小島 Ilet Crabiere
 ・ゴヤベス小島 Ilets a Goyaves
 ・コションズ小島 Ilet a Cochons
 ・ボワサード小島 Ilet a Boissard
 ・シャッセ小島 Ilet a Chasse
 ・ゴジエ小島 Ilet du Gosier
などの島々からなっている。(Ilet = Islet)

・グアドループ島は:〜
 ・グランド・テール島(ile de Grande-Terre)〜バセ・テール島と繋がっている
 ・バセ・テール島(ile de la Basse-Terre)〜島の形が両島で蝶々に似ている
   グランド・テール島の西隣、最高峰スフリエール山(La Grande Soufriere, 1,467m)有
その付近には:〜
 ・マリー・ガラント島(Ile de Marie-Galante)〜コロンブスが名づける
   マリーガラント島は1493/11/3にコロンブスが2回目の航海でドミニカ島に続いて
   2番目に到達した島。現グランドボウルグのアンスバレエ島(Anse Ballet Islet,
   Grand-Bourg)に停泊、旗艦マリーガランテ号(Marigalante)に因んで命名。
 ・ラ・デジラード島(La Desirade)〜人口は約1,682人
   グランド・テール島東方にある島。乾燥した石灰岩の島で、トウモロコシや綿花の
   栽培や、ヒツジの放牧が行われている。 1493年にコロンブスが発見
   1725年にフランス人が植民地化。グアドループからのハンセン病患者がこの島に
   送られ、1930〜1954年の間、ハンセン病患者のための病院施設が存在、
   島は1958年までハンセン病患者の入植地だった。
 ・プチ・テール島(Iles de la Petite Terre)〜2つの島からなる面積3.1kuの無人の礁
   テール・ド・バス島(Terre-de-Bas)とテール・ド・オー島(Terre-de-Haut)で、
   国立公園の「イルデラプチテール国立自然保護区」
   テール・ド・バス島には灯台が有。
 ・レ・サント諸島(Iles des Saintes)
   テール・デ・バス島 (Terre-de-Bas) を中心にテール・デ・オー島 (Terre-de-Haut)
   など6つの島々から成り、総面積は13kuで、中心地はテール・デ・バス島にある
   テール・デ・バス、テール・デ・オー島にもテール・デ・オーという町が有
などの島が有。

・主要都市部
# 都市部(コミューン) Communes 人2008 島 名
@ ポアントアピトル郡 Pointe-a-Pitre 132,884 グランド・テール島西部南
A バセ・テール郡 Basse-Terre 37,455 バセ・テール島南西部 首都
B サンタンヌ郡 Sainte-Anne 23,457 グランド・テール島南部
C プチブール郡 Petit-Bourg 22,171 バセ・テール島東側中央
D ル・ムル郡 Le Moule 21,347 グランド・テール島西部中央
※同名の街が有。

参考HP〜
グアドループ諸島の地図
グアドループ諸島の地図(拡大付)
レ・サント諸島の地図(テールドバス島・テールドオー島&小島)

こちらで
・フランス領マルチニーク島
・フランス領サン・マルタン島
・フランス領サンバルテルミ島
・オランダ領アンチール諸島
をお楽しみください。

参考〜
GUADELOUPE
ドゴール将軍が率いる自由フランス軍が
アフリカのチャドからライン河へ進撃
チャド出発

Tchad, Republique du Tchad. 1940
クフラ・オアシスの戦い

Cufra Oasis, Libya. 1941/1/31-3/1
マレスの戦い

Mareth, Tunisia. 1942/11/8-16(Torch)

ノルマンディ上陸

Normandy, France. 1944/6/6
パリ入城

Paris, France. 1944/8/25
ストラスブール(ライン河)到達

Strasbourg, France. 1944/11/23
グアドループ 1946/6/6 発行
自由フランス軍がチャドからライン河へ進撃
  Chad to Rhine Campaign
 1940−1944
フランスのド・ゴール将軍(シャルル・ド・ゴール:Charles Andre Joseph Pierre-Marie de Gaulle, 1890-1970)の呼びかけで、フィリップ・ルクレール大佐(Philippe Leclerc, 1902-1947)の手で自由フランス軍がチャドで1940年に結成され連合軍に加わり、遂にはライン河へ達し、第2次世界大戦に勝利したことを記念して、ノルマンディ上陸作戦(D-day)2周年記念日の1946/6/6にフランス領15地域から6種の同一図案(6x15=90枚)の記念切手が発行されました。
フランス領15地域の発行国:〜
カメルーン(Cameroun)
・仏領赤道アフリカ(Fr.Eqoatorial Africa)〜現:チャドガボンコンゴ中央アフリカ
・仏領ギアナ(Fr.Guiana)〜南米
・仏領インド(Fr.India)〜現:インド
仏領ポリネシア(Fr.Polynesia)
・仏領西アフリカ(Fr.West Africa)〜現:セネガルマリギニアコートジボワール
グアドループ(Guadloupe)
・インドシナ(Indo Chaina)〜現:ヴェトナムラオスカンボジア
マダガスカル(Madagascar)
マルチニーク(Martinique)
ニューカレドニア(New Caledonia)
レユニオン(Reunion)
サンピエールミケロン(St.Pierre & Miquelon)
仏領ソマリア(Somali Coast)〜現:ジブチ
ウォリスフツナ(Wallis & Futuna Isls)。


こちらで世界遺産
法隆寺 (日本)
ヌビア遺跡エジプト
パルテノン神殿ギリシャ
をお楽しみください。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。   08/10/10. 10/1/30, 12/6/13, 2021/8/14
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