Morocco

国連 1989 発行
 切手で綴るアフリカ大陸一周航海シリーズ No.1
モロッコ王国
Kingdom of Morocco

大航海物語
  地図編

MAROC
モロッコの地図
タンジール→

ラバト→
カサブランカ→


サフィー→


アカディール→

サハラ砂漠
フランス領モロッコ 1955 発行 (200%)
   EGYPT
    ↓アルジェリア




モロッコ

モーリタニア
マリ
セネガル
モロ
ッコ王モハメ
ッド
アフリカ憲章カサブランカ会議1年
エジプト 1962/1/4 発行

MAROC
モロッコの地図

フランス領モロッコ 1939-40 発行
城壁のあるモロッコの古い町

フランス領モロッコ 1947-48 発行

モロッコ王国
 Kingdom of Morocco

 面積:44.6万ku(日本の約1.2倍、西サハラ除く)、人口:3,123万人(2008)
 首都:ラバト(Rabat)、GDP:1,367億ドル(2008)
 民族:アラブ人(65%)、ベルベル人(30%)族など
 言語:アラビア語(公用語)、フランス語など
 宗教:イスラム教スンニ派がほとんど、など
 1番切手:フランス・モロッコ”MAROC”で1891年、
      モロッコ独立”Royaume du Moroc”で1956年発行。

・モロッコの略史:〜
8世紀初め、ポルトガルのリスボンがイスラムの西方拠点として繁栄
0711、サラセン帝国(ウマイヤ朝、661-750)がジブラルタル海峡を渡って
   ヨーロッパ(イベリア半島)へ侵入(レコンキスタ(国土回復運動)の開始)
1147、イスラムのムーア人の町リスボンが十字軍キリスト教徒に征服される
1309、ジブラルタルがキリスト教徒に反撃されて占領される
1340、マリーン朝のジハード(聖戦)が「リオ・サラドの戦い」で、
   ポルトガルとカスティリャ連合軍に敗北を喫する
1355、タンジール出身のイブン・バットゥータがアフリカ、アジア、 ヨーロッパを旅行して
   大旅行記を「三大陸周遊記」(紀行文学)として著述・出版
1415、ポルトガルが「セウタの戦い」に勝利してセウタを占領
1434、ポルトガルのジル・エアネスが西サハラのボジャドール岬を突破して航海
1435、ポルトガルのアフォンゾ・バルダイアがリオ・デ・オーロのガーネット湾に到達
1441、ポルトガルのヌーノ・トリスタンが西サハラのリオ・デ・オーロに到達
   ポルトガルのアンタン・ゴンサルヴェスがリオ・デ・オーロでアザラシ狩りをする
1444、ポルトガルのゴンサロ・デ・シントラが西サハラ南端のブランコ岬に到達
   ポルトガルのジョアン・フェルナンデスがリオ・デ・オーロの土地とその住民を調査
1492/1/2、スペインのグラナダが陥落、イスラム最後の君主アブ−・アブド・アッラーフが降伏し、
     都のグラナダを明渡してジブラルタル海峡を渡ってモロッコに戻り、
     数世紀にわたるイスラムの南ヨーロッパ征服が終わる(レコンキスタ終了)
1492/8/3、コロンブスがスペインを船出して大西洋を西への航海に出帆する
1525、ポルトガルのジョアン・デ・リスボア船長がアズマールの戦いに航海従軍
1578、ポルトガルのドン・ルイス・デ・アタイデが「マハザン川の戦い」に従軍するも敗戦で
   ポルトガル王セバスティアン1世が戦死
1580、スペインのフェリペ2世がポルトガル王位を継承して、セウタがスペイン領となる
1891、フランスがモロッコ植民地で1番切手を発行
1912/03月、フェズ条約でフランスの保護領となる
1956/03月、フランスより独立
     1番切手を発行
1961/02月、モハメッド5世急逝、ハッサン皇太子が国王に即位
1975/11月、西サハラ非武装越境大行進(緑の行進)
1989/02月、アラブ・マグレブ連合条約調印
1991/09月、西サハラ「停戦」成立
1992/09月、憲法改正
1994/06月、フィラリ内閣
1996/09月、憲法改正に係わる国民投票
1998/03月、ユスフィ内閣
1999/07月、ハッサン2世逝去、モハメッド6世国王(シディ・モハメッド皇太子)即位
2002/11月、ジェットゥ内閣発足
2003/05月、ムーレイ・アル・ハッサン皇太子誕生
2007/10月、エル・ファシ内閣発足
2011/07月、アラブの春の影響での騒乱で、憲法改正
2011/11月、衆議院選挙実施、公正と発展党(PJD)が勝利、ベンキラン党首が首相に任命される
2012/01月、アブデルイラーフ・ベン・キラン内閣が発足(2017/4月まで)
2016/7/17、ムハンマド6世がアフリカ連合への復帰を表明
2016/10月、衆議院選挙実施
2017/1/31、エチオピア首都アディスアベバで開催の首脳会議でアフリカ連合への再加入が承認
2017/04月、エル・オトマニ内閣発足
2018/5/01、モロッコのブリタ外務大臣が、イランとの国交を断絶したと表明、理由に挙げたのは
 西サハラで独立運動を展開するポリサリオ戦線に、イランおよびイランの影響下にある
 ヒズボラ(レバノンのイスラム教シーア派組織)がアルジェリア経由で支援を与えていること。

主要都市:〜人口10万人以上の都市が15有:〜
都市人口率は55.5%と低く都市化は進んでいない。気候が穏やかであることを反映している
 ・カサブランカ(Casablanca)〜人口:367万人(1994)。最大の都市で映画で有名
 ・ラバト(Rabat)〜首都、人口:120万人(2005)
 ・マラケシュ(Marrakesh)〜人口:66万人。第2の都市だった。観光がさかん
 ・フェス(Fes)人口:50万人。第3の都市だった。迷宮のような市街地が有名
 ・タンジール(Tangier)〜人口:67万人。ジブラルタル海峡に面した国際都市
 ・その他。

・モロッコは2015年以降、12の地方(Region, 西サハラ含む)に分けられる。
# 地方 (Regions) 首都 (Capital)
1 タンジェ=テトゥアン=アル・ホセイマ Tanger-Tetouan-Al Hoceima タンジェ Tangier (タンジール)
2 オリアンタル Oriental ウジダ Oujda
3 フェズ=メクネス Fes-Meknes フェズ Fes
4 ラバト=サレ=ケニトラ Rabat-Sale-Kenitra ラバト Rabat
5 ベニ・メラル=ヘニフラ Beni Mellal-Khenifra ベニ・メラル Beni Mellal
6 カサブランカ=セタット Casablanca-Settat カサブランカ Casablanca
7 マラケシュ=サフィ Marrakech-Safi マラケシュ Marrakech
8 ドラア=タフィラルト Draa-Tafilalet エルラシディア Errachidia
9 スース=マサ Souss-Massa アガディール Agadir
10 ゲルミン=オウィド・ノウン Guelmim-Oued Noun ゲルミン Guelmim
11 ラユーン=サキア・エル・ハムラ Laayoune-Sakia El Hamra ラユーン Laayoune アイウン
12 ダフラ=オウィド・エッ=ダハブ Dakhla-Oued Ed-Dahab ダフラ Dakhla, Western Sahara

・モロッコは、1997〜2015の間、16の地域と38の地方で構成
サハラ・アラブ民主共和国の主張する領土を含む)
16の地域
 (Regions of Morocco)
01 シャウイア=ウアルディガ (Chaouia-Ouardigha) 〜セタット(Settat)
02 ドゥカラ=アブダ (Doukkala-Abda) 〜サフィ(Safi)
03 フェズ=ブルマーヌ (Fes-Boulemane) 〜フェス(Fes)
04 ガルブ=チャラルダ=ベニ・ハッセン (Gharb-Chrarda-Beni Hssen) 〜ケニトラ(Kenitra)
05 グラン・カサブランカ (Grand Casablanca) 〜カサブランカ(Casablanca)
06 ゲルミン=エス・スマラ (Guelmim-Es Semara) 〜ゲルミン(Guelmim)
07 アイウン=ブジュール=サキア・エル・ハムラ(Laayoune-Boujdour-Sakia El Hamra) 〜アイウン(Laayoune)
08 マラケシュ=タンシフト=アルハウズ (Marrakech-Tensift-El Haouz) 〜マラケシュ(Marrakesh)
09 メクネス=タフィラルト (Meknes-Tafilalet) 〜メクネス(Meknes)
10 オリアンタル地 (Oriental) 〜ウジダ(Oujda)
11 オウィド・エッ=ダハブ=ラゴゥィラ (Oued Ed-Dahab-Lagouira) 〜ダフラ(Dakhla)
12 ラバト=サレ=ゼムール=ザイール (Rabat-Sale-Zemmour-Zaer) 〜ラバト(Rabat)
13 スース=マサ=ドラア (Souss-Massa-Draa) 〜アガディール(Agadir)
14 タドラ=アジラル (Tadla-Azilal) 〜ベニ・メラル(Beni Mellal)
15 タンジェ=テトゥアン (Tangier-Tetouan) 〜タンジール(Tangier)
16 タザ=アル・ホセイマ=タウナート (Taza-Al Hoceima-Taounate) 〜アル・ホセイマ(Al Hoceima)

参考HP:〜
 ・モロッコの区分地図

38の地方
南部 1 タンタン 最大都市タンタン ゲルミンの西
2 ゲルミン ティズニトの南
3 ティズニト アガディールの南
4 タタ ティズニトの東
5 アガディール 最大都市アガディール
6 タルーダント タタの北、 アガディールの東
中部 7 エッサウィラ マラケシュの西
8 マラケシュ 最大都市 マラケシュ
9 ワルザザト タルーダントの東
10 サフィー マラケシュの北
11 ケッラ・デ・スラグナ マラケシュの北
12 アジラル ワルザザトの北
13 ランディア アジラルの東
14 ベニ・メッラル アジラルの北
15 セッタート ジャディーダの東
16 ジャディーダ サフィーの北
17 カサブランカ 最大都市カサブランカ
18 ベンスリマヌ カサブランカの東
19 クーリブガ セッタートの東
20 ケニフラ クーリブガの東
北部 21 フィギク ブルマーヌの東
22 ブルマーヌ ケニフラの東
23 インラーヌ ケニフラの北
24 メクネス 最大都市メクネス ケミセットの東
25 ケミセット ラバト・サレの東
26 ラバト・サレ 最大都市ラバト (首都)
27 ケニトラ ラバト・サレの北東
28 フェス メクネスの東
29 タザ ナドルの南
30 ウジュダ ナドルの南東
31 タウナト フェスの北
32 シディ・カセム ケニトラの東
33 ララシェ ケニトラの北
34 タンジェ ララシェの北
35 テトワン タンジールの東
36 シャーウェン ララシェの東
37 ホセイマ シャーウェンの東
38 ナドル ホセイマの東

・モロッコには大きな山脈が4つ有:〜
 ・エル・リーフ山脈(El Rif, 約2400m)〜地中海沿いのセウタやメリリャの南に有
 ・アトラス山脈〜(Atlas Mountains)
          平均標高は3000mを超え、チュニジア北部からアルジェリア北部を通過し、
          ほぼモロッコの南西端まで2000km以上にわたって延びる
  ・大アトラス山脈(High Atlas, オートアトラス山脈)
  ・中アトラス山脈(Middle Atlas, モワヤンアトラス山脈)
  ・前アトラス山脈(Anti-Atlas, アンチアトラス山脈)
 ・トゥブカル山(Toubkal, 4165m)〜国土のほぼ中央にそびえる北アフリカの最高峰
 ・リーフ山地(El Rif)
リーフ山脈(エル・リーフ)は他の3つの山脈とは独立し、地中海沿いのセウタやメリリャを北に眺め下ろしている。最高地点は約2400mである。南方の3つの山脈はアトラス山脈に属する。アトラス山脈自体はチュニジア北部からアルジェリア北部を通過し、ほぼモロッコの南西端まで2000km以上にわたって延びる。アトラス山脈は複数の山脈が平行に走る褶曲山脈である。モロッコ国内では北から順に、中アトラス山脈(モワヤンアトラス山脈)、大アトラス山脈(オートアトラス山脈)、前アトラス山脈(アンチアトラス山脈)と呼ばれる。アンチアトラス山脈の南斜面が終わるところに国境がある。アトラス山脈の平均標高は3000mを超え、国土のほぼ中央にそびえるトゥブカル山 (4165m)が最高地点であり、北アフリカの最高峰でもある。カサブランカなどのモロッコの主要都市は大西洋岸の海岸線、もしくはリーフ山地の西、中アトラス山脈の北斜面から海岸線に向かって広がるモロッコ大平原地帯に点在。

<モロッコィの世界遺産>:〜文化遺産
・フェス旧市街 〜 (1981)
・マラケシ旧市街 〜 (1985)
・アイット=ベン=ハドゥの集落 〜 (1987)
・古都メクネス 〜 (1996年)
・ヴォルビリスの古代遺跡 〜 (1997年)
・テトゥアン旧市街(旧名ティタウィン) 〜 (1997)
・エッサウィラのメディナ(旧名モガドール) 〜 (2001)
・マサガン(アル・ジャジーダ)のポルトガル都市 〜 (2004)
・近代的首都と歴史的都市をあわせもつ遺産ラバト 〜 (2012)。

・アラブの春
  (Arab Spring)
アラブの春とは、2010年から2012年にかけてアラブ世界において発生した、前例にない大規模反政府デモを主とした騒乱の総称。2010/12/18に始まったチュニジアジャスミン革命(Jasmine Revolution)から、アラブ世界に波及。また、現政権に対する抗議・デモ活動はその他の地域にも広がりを見せており、アラブの春の事象の一部に含む場合が有。各国におけるデモは2013年に入っても続行。

・モロッコのイスラム王朝:〜
 ・ミドラール朝(8世紀末〜976〜7年)スィジルマーサを支配したベルベル系のイスラム王朝
 ・ムラービト朝時代(1040〜1147)
 ・ムワッヒド朝時代(1130〜1269)
 ・マリーン朝時代(1195〜1470)
 ・ワッタース朝時代(1472〜1550)
 ・サアド朝時代(1509〜1659)
 ・アラウィー朝時代(1660〜)
  ・保護領時代(1912〜1956)
  ・独立後のモロッコ(1956〜1999)〜ムハンマド5世
  ・ムハンマド6世時代(1999〜)。

ムハンマド5世
  Mohammed V
   (1909/8/10〜在位:1927〜1961/2/26)

ムハンマド5世は、モロッコのスルターン(在位1927-1953、1955-1957)及び国王(在位1957 - 1961)であり、フランスからモロッコの独立を勝ちとったモロッコの国民的英雄である。

参考HP:〜
 ・モロッコの場所地図(西サハラを除く)
 ・モロッコの区分地図
 ・モロッコの区分地図(日本語)
 ・イブン・バットゥータの肖像画(14世紀モロッコの大旅行家)
 ・モロッコ北部の地図(ジブラルタル海峡付近の都市(セウタ・メリリャ)有)
 ・西サハラの地図(ボジャドール(Boujdour)岬有)
 ・モロッコの地図(Google Map)
 ・西アフリカの地図(ブランコ岬有)

こちらで
コーヒー
ヴェーゲナー博士
世界遺産の
ヌビア遺跡 (エジプト)
パルテノン神殿 (ギリシャ)
法隆寺 (日本)
をお楽しみください。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。   2010/7/28、10/10/10、19/1/2

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