Spain 国連 1988 発行 |
切手で綴る 歴史の証人シリーズ (Historical
Witness)No.6
タンジール 1940〜1945 Spanish Tangier |
Morocco 国連 1989 発行 |
地 図 編 |
大航海物語 |
タンジール Tangier アラビア語:タンジャ(Tanjah) タンジールは現在はモロッコの港湾都市として賑わい、スペイン人やフランス人の居住者も多く、フェニキア人の交易都市が起源で、カルタゴやローマ時代には商業が栄え、7世紀末以降はイスラム教徒の軍事上の拠点として重要でした。15世紀後半からはポルトガル、スペイン、イギリスなどに支配されるも、1684年にモロッコ領。ジブラルタル海峡に面するモロッコ北部の港町で、スペインやジブラルタルなどから多くのフェリーが往来し、国際都市として繁栄。市域の、人口:669,680人(2004)、面積:9.5ku、1番切手:スペインで"TANGER"として1929年に国際管理地域で発行(-1951)。 BC5世紀、フェニキア(Phoenicia)のカルタゴ(Carthage)植民地としてベルベル族の町を建設 BC1世紀、商業都市タンジールをローマ帝国が征服、支配する 455頃、ヴァンダル王国(429頃-534)が征服、支配する 534、又は682年に東ローマ帝国が征服、支配する 702、アラブ(イスラム教勢力)が征服、支配する 1304、イブン・バットゥータ(1304/2/24-1368)がタンジールで生れる 1415、アフリカ北岸のセウタをポルトガルが征服、支配する 1437、ポルトガルがタンジールの征服に失敗する 1471、タンジールをポルトガルが征服、支配する 1579-1637、ポルトガルとスペインの共同支配 1637-1662、ポルトガルの支配、 1662-1684、イギリスの支配 ポルトガル王女カタリナとイングランド王チャールズ2世の結婚で 持参金代わりにイギリス領となる 1679、モロッコ太守イスマイル(Mulay Ismail Ibn Sharif 在位1672-1727)が街を攻撃するも敗退 1684、イギリスが街と港湾を破壊して退去、 モロッコの支配下となり、街を再建するも人口が減少 1810、人口が約5,000人となる 1821、米国が領事館を設置 1844、1840年にセントヘレナ島からナポレオンの遺灰を母国へ持ち帰った仏のジョアンヴィル公 フランソワ・ドルレアン(Prince de Joinville 1818-1900)が米国領事館を砲撃 1849、イタリア王国統一に貢献した軍事家ジュゼッペ・ガリバルディ(Giuseppe Garibaldi、1807 -1882)がタンジールに亡命(-1850) 20世紀、初頭の人口が4万人(イスラム系約20,000人、ユダヤ系約10,000人、欧州系約9,000人 内スペイン系約7,500人)となり、フランスの影響が強くなる 1905、フランスのモロッコ支配を阻止しようとするドイツ皇帝ヴィルヘルム2世(Kaiser Wilhelm II 1859-1941)がタンジールに上陸(第1次モロッコ事件) 1906、アルヘシラス会議で妥協が図られるも最終的な決着はつかず 1911、アガディール事件(第2次モロッコ事件) 1912、モロッコがスペインとフランスに分割され、北部モロッコはフランスの保護国となり、 南部はスペイン領西サハラとなる 1914、第一次世界大戦(-1918) 1923、タンジールは国際管理地域とされる 1923/12/18、パリ会議でフランス・スペイン・イギリスの三国による条約が締結される 1929、スペインが国際管理地域で1番切手を発行(-1951) 1939、第2次世界大戦勃発(-1945) 1940/6/14、スペインがタンジールに侵攻、一方的に併合を宣言 1945、第2次世界大戦終結(ミズリー号) 1945/8/31、タンジールが国際管理地域に復帰 1956/10月、条約加盟各国はタンジールの国際管理終結を決定 1956/12/31、国際管理が終わり、タンジールはモロッコに返還される 1969、イフニがモロッコに返還される。 交通は市内南部にはONCFの鉄道駅(Tanger Ville駅)が、南西15kmの所にイブン・バットゥータ国際空港があり、市内のフェリー乗り場からスペインのアルヘシラスなど向かうフェリーが出ている。 その他のスペイン領アフリカ:〜 ・プラサス・デ・ソベラニア(Plazas de soberania) ・セウタ ・ペニョン・デ・ヴェレス・デ・ラ・ゴメラ ・西サハラ ・リオムニ ・フェルナンドポー 参考HP:〜 ・タンジールの地図 ・タンジールの場所地図(アフリカ北部の突端地図) ・タンジールの場所地図(1912年頃の詳細地図) ・タンジールの地図(衛生写真) ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 2012/3/17、令和6年 2024/2/20 |