大航海物語 | 大航海時代 と 帆船(植民地)の食料 バナナ BANANA |
参考資料 |
Republique Rwandaise バナナの一房 ルワンダ 1963 発行 |
SURINAME バナナ スリナム 1961 発行 |
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TONGA バナナの実、一本 トンガ 1970/6/9 発行 |
バナナ農園 カメルーン 1959 発行 |
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Gilbert Ellis Islands バナナの島(現フナフチ島) ギルバートエリス 1973 発行(現ツバル) |
バナナ〜原産地は東南アジア Banana バナナは、バショウ科バショウ属のうち、果実を食用とする品種群の総称。また、その果実のこと。別名、甘蕉(かんしょう)、実芭蕉(みばしょう)ともよばれる。東南アジア原産で、いくつかの原種から育種された多年性植物。熱帯〜亜熱帯の地域で栽培されるトロピカルフルーツ。種によっては熟すまでは毒を持つものもある。 和名:バナナ 英名:Banana 学名:Musa spp 分類:界:植物界 Platae 被子植物 Angiosperms 単子葉類 Monocots ツユクサ類 Commelinids 目:ショウガ目 Zingiberales 科:バショウ科 Musaceae 属:バショウ属 Musa 日本では古くは芭蕉と呼ばれた。葉の繊維を主に利用するイトバショウは同属異種。食用果実として非常に重要で、2009年の全世界での年間生産量は生食用バナナが9581万トン、料理用バナナが3581万トンで、総計では1億3262万トンにのぼる。アジアやラテンアメリカの熱帯域で大規模に栽培されているほか、東アフリカや中央アフリカでは主食として小規模ながら広く栽培が行われている。また、花を料理に使う地域もあり、葉は皿代わりにしたり、包んで蒸すための材料にしたりするほか、屋根の材料などとしても利用される。 「バナナの木」と言われるように、高さ数mになるが、実際には草本であり、その意味では園芸学上果物ではなく野菜(果菜。詳しくは野菜#定義)に分類される。その高く伸びた茎のような部分は偽茎(仮茎)と呼ばれ、実際には、葉鞘が幾重にも重なりあっているものであり、いわばタマネギの球根を引き延ばしたようなものである。茎は地下にあって短く横に這う。茎のような先端からは、長楕円形の葉(葉身)が大きく伸びる。 花花(花序)は偽茎の先端から出て、下に向かってぶら下がる。花序は1本の果軸に複数の果房(果段)がつき、各果房には10本から20本程度の果指から成っている。大きな花弁に見えるのは苞葉で、果指の部分が本当のバナナの花である。果指一つ一つが一本のバナナに成長し果房がバナナの房となる。なお、開花は一本の偽茎につき一回のみで開花後は株元から吸芽を出して枯れてしまう。 ・果実 最初は下へ向けて成長するが、後に上へ向けて成長することから湾曲した形となる。 果皮の色は品種によって異なり、一般的に知られるものは緑色から黄色であるが、桃色から紫まで多様である。成熟するにつれてエチレンガスにより緑の色素であるクロロフィルが分解されることで黄色の色素のカロテノイドが残る形で変色が進み[3]、クロロフィル分解物は紫外線を照射すると青色の蛍光を発する。ポリフェノールが酸化をすることで皮が茶色に変化するブラウニング(英語版)が起き、皮の表面に浮かぶ黒い斑点状の「スウィートスポット (Sweet spot)」・「シュガースポット (Sugar spot)」と呼ばれる熟成のバロメータが見られるようになる。バナナに含まれるアミラーゼは70度付近の加熱や追熟により活性化し、でんぷんが果糖などの糖類に変化してゆく。キャベンディッシュ種などの食用バナナは三倍体であるため種子を作らない。吸芽の株分けなどで繁殖する。 ・栽培種 キャベンディッシュ (Cavendish) キャベンディッシュは世界で生産されるバナナのほぼ半数を占め、日本のスーパーマーケット等で一般に売られている品種[2]。日本では主にフィリピンから輸入される[2]。太さを保ちつつ長さもある大型のバナナ。デザート用に栽培されている。皮は厚くきれいな黄色になる。AAAの同質三倍体のゲノム構成を持つ。キャベンディッシュの原産はモーリシャスもあり得る。19世紀には、イギリス人植物科学者によりダービーシャーにあるチャッツワース・ハウスにもたらされた。園芸品種はウィリアム・キャヴェンディッシュ(英語版)に因んで名づけられた。日本では沖縄県で栽培されることもあるが、生育出来る北限に近いため結実しても本来のサイズには至らず、生産量は少ないという。 ・ラカタン (Lakatan) 色と形はキャベンディッシュとほぼ同じで、大きさは少し小さい。クエン酸が多く含まれ、やや酸味が高く味が濃い。フィリピンではキャベンディッシュよりも味が好まれ、最も流通量が多い品種となっている。 ・レディ・フィンガー (Lady Finger) 果実の長さが7 - 9センチメートルほどの小型バナナ[2]。皮は薄く、果肉はやわらかくて濃厚な甘みを持っている[2]。日本では主にフィリピンから輸入している。「モンキーバナナ」ともよばれる[2]。通称としてフィリピン産を「セニョリータ」、エクアドル産を「オリート」とよぶ。 ・シマバナナ 日本国内でも南九州・沖縄県を中心にバナナが栽培されている。沖縄県や鹿児島県奄美群島では、普通のものよりはるかに短くて小さいシマバナナという品種もよく見かける。味は酸味がやや強い。皮が薄く傷みやすい。 小笠原諸島(東京都)で栽培されるキング種も「島バナナ」と呼ばれる。 グロスミッチェル (Gros Michel, 愛称 big Mike) キャベンディッシュ種と同じくAAAの同質三倍体のゲノム構成を持ち、どちらもデザート用に栽培されている。かつてはグロスミッチェル種が最も多く栽培されている品種であったが、20世紀中頃に世界的に蔓延したパナマ病によって大打撃を受け、現在では全生産量の1割ほどに留まっている。打撃を受けたグロスミッチェル種の代替としてキャベンディッシュ種の栽培が急速に広まり、1960年代にはグロスミッチェル種の栽培は廃れてしまった。 ・プランテン 詳細は「プランテン」を参照 AABの異質三倍体のゲノム構成を持つ品種はプランテーン(プランティンとも)と呼ばれ、バナナとは異なる果物(野菜[注 2])に分類される場合もある。生食されることはなく、加熱調理して食される。世界生産量の2割弱を占める。 ・その他 ・ハイランド (highland) 〜 ウガンダやタンザニアで栽培される料理用の品種 ・台湾バナナ〜 やや小ぶりで、ねっとりした甘みがあるバナナ。北蕉(ほくしょう)という品種が多い ・モラード(モラードバナナ)〜 果皮が赤くなり、果肉が黄白色の品種。果肉はきめ細かく、甘みが強い ・遺伝子組み換え 1990年頃からキャベンディッシュに感染するフザリウム菌病(パナマ病)が世界中で流行し始め、この栽培バナナが絶滅しないかどうか危ぶまれている。そこで遺伝子組み換えによってバナナの新しい品種を作成する試みも行われている。栽培バナナは不稔で花粉や種子ができないため、導入された遺伝子が外界に広がって遺伝子汚染を引き起こす可能性は低く、遺伝子組み換え作物に適していると言われる[14]。また、皮をむけば衛生的であり乳幼児でも摂食できるので、バナナ果肉中に抗原を生産させ、経口ワクチンとして利用するための開発が進められている。衛生環境が悪く、電力が不安定でワクチン保存環境も悪い所でも、現地において衛生的で再生産可能な経口ワクチンになるのではないかと期待されている。 ・歴史 バナナの原種はマレーヤマバショウ(M. acuminata)とリュウキュウバショウ(M. balbisiana)である。現代ではこの2種は食用とはされないが、栽培種のバナナはマレーヤマバショウ(二倍体ゲノム構成:AA)およびリュウキュウバショウ(二倍体ゲノム構成:BB)のどちらかまたは双方のゲノムを保有する奇数の倍数体であるものが大部分で、ゲノム構成の違いによって分類されることがある。三倍体などの奇数のゲノム構成のため、減数分裂が正常に進行せず、配偶子形成が異常になるため栽培バナナは不稔となる。 原産地は東南アジアで、マレー半島から熱帯地方の各地に伝わったとされる。バナナの栽培の歴史はパプアニューギニアから始まったと考えられている。日本へは台湾から渡ったといわれている。 日清戦争の9年後の1903年に、日本統治下に置かれた台湾から神戸港に向けて、7カゴのバナナを移入したのがバナナ輸入の始まりと言われている。当時は一般人が入手出来ない高価な希少品であった。第二次世界大戦中は輸入が途絶えるなどして、戦後には再開されたが、不急不要品としてGHQにより輸入制限が課せられていた。このため、希少品であることに変わりはなく、価格は4 - 5本につきサラリーマンの平均給与の2.5%程度(平均月収30万円ならば7500円)であった。 1949/5/24に台湾からの輸入が再開。 1963年にバナナ輸入が自由化され、フィリピン産バナナが台頭するなどにより安価な普及品へと変化した。 ・大量生産の時代 ここまでの伝播は主食用の用途を主目的としており、ハイランド・バナナやプランテン・バナナの伝播の歴史であって、果物バナナはそれに付随して伝播していった。これが大きく変わるのは、19世紀の後半にアメリカ合衆国の資本が果物バナナの大規模なプランテーション栽培に乗り出してからである。マイナー・キースの創立したユナイテッド・フルーツ社が1874年にコスタリカに農園を作ったのを皮切りに、大企業が中南米へと進出し、広大な未耕地を開発して大農園を作り上げた。鉄道や船などの輸送手段の改善によってバナナをアメリカの消費者へと送り届けることが可能になり、バナナはホンジュラスやコスタリカ、グアテマラなどの中米の小国において主要輸出品目となるまでになった。20世紀に入るとさらに生産は拡大し、フィリピンなどにおいても商業生産が拡大していった。この生産の急拡大と輸送手段の改善によってバナナは安価な果物として先進諸国において急速に広がっていった。一方で、バナナ会社は寡占化が進み、最大手だったユナイテッド・フルーツ社はバナナ・プランテーション以外にめだった産業のない中南米の小国群を意のままに支配するようになり、こうした国家を指すバナナ共和国(バナナ戦争)という政治用語が生まれるまでになった。 一方で、アフリカのバナナ主食地帯には17世紀に南アメリカからキャッサバが伝来し、バナナよりもさらに手間がかからず多収量であるため、またたくまにバナナ栽培地域へと広まった。これによってかなりの地域で主食がバナナからキャッサバへと移行したものの、バナナを嗜好しバナナを主食作物として作り続ける民族もいまだ数多く存在し、料理用バナナは依然この地域の基幹作物の一つとなっている。 ・生産 バナナ主要生産国(100万トン)2016年
参考HP:〜 ・現代の食用バナナの祖先種の元々の自生地域の地図 (マレーヤマバショウは緑色、リュウキュウバショウは橙色) こちらで
・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 令和6年 2024/7/23 |