エクアドル
Republic of Ecuador

ECUADOR
アマゾン水系の地図
アマゾン河水系の地図
南米の地図とアマゾン河水系
1829 ペルー軍の侵入・タルクィの戦い132年記念 1961
エクアドル 1961/2/27 発行
ECUADOR
アッパー(源流域)アマゾン河の地図
フェリペ2
1564 キト王立最高裁判所400年記念 1964
 エクアドル 1964/12/6 発行
VENEZUELA
パナマ・エクアドル・コロンビア・ヴェネズエラにまたがる
グラン(大)コロンビアの地図

1819 大コロンビア150年記念 1969
ヴェネズエラ 1969/12/16 発行

コンドル

Condor
 エクアドル 1958/1/7 発行
オオアリクイ

Great Anteater
 エクアドル 1960/5/14 発行

エクアドル共和国
 Republic of Ecuador

面積:256,370ku(本州と九州を合わせた広さ)、人口:1,303万人(2004)、首都:キト。人種:白人と先住民混血(メスチソ)77%、白人10%、先住民7%、黒人・先住民混血(ムラート):3%、黒人2%。言語:スペイン語、宗教:カトリック。1番切手:1865年発行(-72年通常切手)。エクアドルはかつてはインカ帝国の一部であり、首都のキトはクスコにつぐインカ第2の都市でした。

1526年、スペイン人の植民地が建設されていたパナマ市から、
      征服者を指揮するフランシスコ・ピサロが内戦によって引き裂かれた
      インカ帝国の現エクアドル海岸に上陸
1533年、スペインのフランシスコ・ピサロがインカ帝国を滅ぼしてスペインの植民地となり、
      インカ帝国皇帝マンコ2世はスペイン人による傀儡政権の新インカ帝王となる
1534年、ベラルカサールがエクアドルを征服し、サン・フランシスコ・デ・キートを建設
1539年、フランシスコ・ド・オレリャ−ナはエクアドルの港町グァヤギルを建設
18世紀の終わり、クリオーリョによる「愛国党」が設立され、独立運動を開始
1802年、アレクサンダー・フォン・フンボルトチンボラソ山の登頂に挑戦

1822年、大コロンビアが成立し、その一部としてスペインより独立。
1829/2/27、タルクィの戦い(Battle of Tarqui、near Cuenca)敗戦で、
      ペルー軍が侵攻
1830年、エクアドルはシモン・ボリーバルの副官スクレがスペイン軍を
      破り、大コロンビアより分離してエクアドルとして独立
1835/9/15、ガラパゴス諸島チャタム島(現サンクリストバル島)に
      ダーウィンが来島
1860年、モレノ政権は15年間、独裁を行い、その間モレノに近い山岳
      部の大土地所有者と海岸部の自由主義者の対立が進行
1895年、自由主義者アルファロが大統領に就任
1918年、野口博士が黄熱病の研究に来たる
グラン・コロンビアの地図
1925年、山岳部勢力がグアヤキルの銀行家を排除、海岸部勢力が軍政をしく。
1941年、ペルーが侵攻し、アマゾン(オリエンテ地方)の3分の2を奪いとられ、
      これでエクアドルの地域的対立は解消され団結。
1979年、民政移管。
1987年、大地震が発生、石油パイプラインが破壊されるなど激甚な被害を受け、
      対外債務利子支払い停止の緊急措置を発動。
1988年、ボルハ大統領が財政赤字の削減、インフレ抑制に尽力するも国民の不満によって退陣
1991年、埋蔵石油をめぐりペルーと国境紛争がおきていたが、
      この年に両国は非武装地域の設置で合意。
1992年、デュラン・バジェンが大統領に就任。

エクアドルは24の県(provincia、州)が有る:〜:
・オリエンテ(アマゾン地域):〜
 1.モロナ・サンティアゴ県(Morona-Santiago):〜マカス(Macas)
 2.ナポ県(Napo):〜テナ(Tena)
 3.オレリャナ県(Orellana):〜プエルト・フランシスコ・デ・オレリャナ(El Coca)
 4.パスタサ県(Pastaza):〜プージョ(Puyo)
 5.スクンビオス県(Sucumbios):〜ヌエバ・ロハ(Nueva Loja)
 6.サモラ・チンチペ県(Zamora-Chinchipe):〜サモーラ(Zamora)

・シエラ(アンデス地域):〜
 7.アスアイ県(Azuay):〜 クエンカ(Cuenca、標高:約2,500m)、
    ユネスコの世界遺産(歴史的都市景観)
 8.ボリーバル県(Bolivar):〜グアランダ(Guaranda)
 9.カニャール県(Canar):〜アソゲス(Azogues)
10.カルチ県(Carchi):〜トゥルカン(Tulcan)
11.コトパクシ県(Cotopaxi):〜ラタクンガ(Latacunga、標高:約2,760m)
12.チンボラソ県(Chimborazo):〜リオ・バンバ(Riobamba、標高:約2,700m)
13.インバブーラ県(Imbabura):〜イバラ(Ibarra)
14.ロハ県(Loja):〜 ロハ(Loja、標高:約2100m)
15.ピチンチャ県(Pichincha):〜首都:キト(San Francisco de Quito、標高:約2850m)
    1534年ピサロの命でベラルカサールが征服。ユネスコ世界遺産(歴史的都市景観)
16.サント・ドミンゴ・デ・ロス・ツァチラス県(Santo Domingo de los Tsachilas):〜
    サント・ドミンゴ・デ・ロス・コロラドス(Santo Domingo de Los Colorados)
17.トゥングラワ県(Tungurahua):〜アンバト(Ambato、標高:2,577m)

・コスタ(太平洋岸地域):〜
18.エル・オロ県(El Oro):〜マチャラ(Machala)
19.エスメラルダス県(Esmeraldas):〜エスメラルダス(Esmeraldas)
20.グアヤス県(Guayas):〜グアヤキル(Guayaquil)
    グアヤキルはフランシスコ・デ・オレリャーナにより1531年に建設された。
21.ロス・リオス県(Los Rios):〜 ババオヨ(Babahoyo)
22.マナビ県(Manabi):〜ポルト・ビエホ(Portoviejo)
23.サンタ・エレーナ県(Santa Elena):〜サンタ・エレーナ(Santa Elena)

・諸島:〜
24.ガラパゴス県(Galapagos):〜プエルト・バケリソ・モレノ(Puerto Baquerizo Moreno)
    1835年にダーウィンが来島、9/15〜10/20まで滞在

参考:〜
コンドル
 Andean Condor

 学名:Vultur gryphus
コンドルは、タカ目コンドル科に分類される鳥類。南アメリカ大陸アンデス山脈に生息する。南米コンドル とも呼ばれ、生きた獲物を狩るのではなく、主に大型動物の死体を漁って食物としている。クチバシから尾の先までがおよそ1.2m、両翼の端から端の長さがおよそ3mで、10kg以上になる。翼長ではもっと大きい鳥もあるが、翼の幅(前の縁から後ろの縁までの長さ)が極端
コンドル
に大きく、翼の面積がたいへん広くなっている。これは上昇気流に乗って空高く舞い上がるのに適している。適度な高さに達してしまえば上昇気流や風に乗るだけで十分になる。チャールズ・ダーウィンは、半時ほど観察をしている間に1度しか羽ばたかなかったと報告している。彼らが高所に巣作りをするのは、あまり羽ばたかなくても楽に飛びたてる適応の意味もある。群れを形成し、一種のコミュニカーション能力があって社会を構成しているとされている。コンドルはボリビア、チリ、コロンビアおよびエクアドルの国鳥であり、南米の神話の中で重要な役割をはたしている。また、インカ帝国最後の皇帝トゥパク・アマルが死後、コンドルに生まれ変わったという伝説も残っている。人類の活動はコンドルの生息数に致命的な危機を与えてしまい、出生率の低さ、繁殖年齢の高さ、一生を1つがいで過ごす習性は、すべて生息数を減らしてしまう要因になって絶滅を危惧されている。

オオアリクイ(大蟻食)
 Giant Ant-eater

 学名:Myrmecophaga tridactyla Linnaeus, 1758
オオアリクイは、動物界脊索動物門哺乳綱アリクイ目(異節目)アリクイ科オオアリクイ属に分類されるアリクイ。本種のみでオオアリクイ属を形成する。分布はアルゼンチン北部、エクアドル、ガイアナ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、スリナム、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー
オオアリクイ
ブラジル、フランス(仏領ギアナ)、ベネズエラ、ボリビア北東部、ホンジュラス南部。体長100-120cm。尾長60-90cm。体重20-40kg。和名の通りアリクイ科のみならず現生のアリクイ目最大種。泳ぎは上手い。外敵に襲われると尾を支えにして後肢だけで立ちあがり、前肢の爪を振りかざし相手を威嚇する。それでも相手が怯まない場合は爪で攻撃したり相手に抱きつき締めあげる。爪による攻撃や抱き締めは天敵のみならず人間に対しても危険。天敵としてはジャガーやピューマなどの大型食肉類が挙げられる。食性は動物食で、主にアリやシロアリを食べるが、昆虫類の幼虫や果実などを食べることもある。匂いを頼りに巣を探して前肢の爪で破壊する。その後、舌を高速で出し入れ(1分間に150回)して捕食する。1日で約30,000匹のアリやシロアリを食べると推定されているが1つの巣から捕食する量は少なく、1回の捕食に費やす時間も平均で1分ほど。複数の巣を徘徊し、採食を行う。1回の捕食量が少ないことや複数の巣を徘徊することで行動圏内の獲物を食べ尽くさないようにしていると考えられている。繁殖形態は胎生。妊娠期間は142-190日。1回に1頭の幼獣を後肢だけで直立しながら産む。授乳期間は約6か月。幼獣は生後1か月ほどで歩行できるようになるが、生後6-9か月は母親の背中につかまって過ごす。生後2年ほどで成熟し、寿命は約16年とされる。環境による生息地の破壊、娯楽としての狩猟などにより生息数は減少している。

・チンボラソ火山
 Chimborazo volcano

チンボラソ山は標高:6267mで、エクアドル中央チンボラソ県のアンデス山脈にある火山。首都キトから南南西に150kmの所にある。エクアドルの最高峰であり、山頂は地球の表面上で最も地球の中心から離れた地域にある。1802年に南米を探検調査中のドイツ人アレクサンダー・フォン・フンボルトがフランス人のエメ・ボンプラン、エクアドル人のカルロス(Carlos Montufar)らと共に登頂に挑戦し、5875m地点まで到達するも高山病にかかった者が何人かいたためそこで引き返した。これは当時のヨーロッパ人が到達した最も高い地点だった(インカの人々はさらに高い山に登っていたとも言われる)。フンボルト「新大陸赤道地方紀行」全3巻(大野英二郎/荒木善太訳、17・18世紀大旅行記叢書/岩波書店/2001)に詳しくかかれている。

参考HP:〜
 ・エクアドルの地図
 ・キトの場所地図
 ・コンドル生息地の地図

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。      09/6/28
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