Russia 国連 2013 発行 |
切手で綴る 絶滅危惧種 (ロシア)
No.5
ラッコ Sea Otar (毛皮採取の動物) |
大航海物語 資料編★ |
・ラッコ Sea Otar 和名:海獺、猟虎 英名:シー・オター(Sea otter) 学名:エヒドラ・ルトリス(Enhydra lutris 3種の亜種:〜 ・アラスカラッコ(Alaskan sea otter) ・アジアラッコ(Asian sea otter)・チシマラッコ(Kuril sea otter) ・カリフォルニアラッコ(Californian sea otter) (ワシントン条約附属書II類に登録) ラッコはイタチ科カワウソ亜科ラッコ属に属する中型の海棲哺乳類で、1種だけでラッコ属を形成、亜種は3種。イタチ科のうちで水棲に進化したのがカワウソ類(カワウソ亜科)ですが、その中から海洋に進出して、陸に依存しないでも棲息可能なまでの本格的な適応を遂げた唯一の現生種が、ラッコなのです。氷河期を迎えた北太平洋西部海域におけるギャイアントケルあどのコンブの出現に適応した新たな生態系として、ラッコが出現したと考えられています。 ラッコに関する最初の学術的な記録は、博物学者ゲオルク・ステラー博士の1751年のフィールドノートに記されており、学名は1758年、博物学者カール・フォン・リンネ博士 (Linnaeus, 1758) がその著書「自然の体系」 (Systema Naturae) に記載したことで正式のものとなりました。元々の学名”Lutra marina”は「海のカワウソ」の意で、色々と名を変えた後、1922年に現在の学名”Enhydra lutris”。属名の”Enhydra”は古典ギリシア語「〜の中で、中に」 + 「水」の合成。種小名”lutris”はラテン語で「カワウソ」を意味する”lutra”で、「カワウソのような水中のもの」といった合成語の命名。日本語名は、現在
18世紀(1700年代)には30万頭ものラッコがいたと言われていますが、昔から珍重されていた毛皮目当てに、数多くのラッコが乱獲され、20世紀初めには絶滅寸前にまで追い込まれました。このままいなくなってしまうのかと心配されましたが、1911年に国際的な保護条約が締結されて以来、少しずつ回復してきました。 ラッコは居る場所で3種に分けられるますが、現在の頭数で 一番多いのが約12〜18万頭のアラスカラッコ、 次いで約1万頭のチシマラッコ、 そして約2000頭のカリフォルニアラッコです。 なお、国内の水族館にいるラッコの多くは、アラスカラッコといわれています。 亜種として次の3種が知られ、体長、頭部、歯並びなどが異なっています。 ・アラスカラッコ 学名:Enhydra lutris kenyoni (Wilson, 1991) 英名:Alaskan sea otter, Northern sea otter アリューシャン列島、アラスカに棲む。アメリカ合衆国オレゴン州などに人工的に移されている。他の2種の中間ぐらいの外観で、下顎骨が長い。学名は、ラッコ研究者のKarl W. Kenyonにちなんで付けられたものであるが、Kenyon自身はこれが亜種とは考えていなかった。 ・アジアラッコ(チシマラッコ) 学名:Enhydra lutris lutris (Linnaeus, 1758) 英名:Asian sea otter, Common sea otter、Kuril sea otter, Russian Sea otter, etc 千島列島、コマンドルスキー諸島、太平洋西部に生息する。亜種の中で最も体長が大きく、頭部が広く、鼻が小さいことが特徴。 ・カリフォルニアラッコ 学名:Enhydra lutris nereis (Merriam, 1904) 英名:Californian sea otter, Southern sea otter : カリフォルニア州中部沿岸に見られる。頭部が狭く長い。口吻が長く、歯が小さい。
参考HP:〜 ・ラッコの生息分布地図 こちらで ・グラヴィナ提督 ・サフレン提督 ・ブルドネス提督 ・ビクター・ヒューズ船長 ・マゼラン (海峡) ・スパイス (香辛料) ・コーヒー (嗜好飲料)
上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 11/6/16、令和 R.4/7/8(2022) |
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