大航海物語 United Kingdom

国連 1983 発行
切手で綴る 海戦物語(Naval Battle)
フリゲート湾の海戦
1782/1/26
Battle of Frigate Bay
別名:セント・キッツの海戦
France

国連 1980 発行
海戦物
★イギリス VS フランス★

セントキッツ島、フリゲート湾の海戦
帆船の海戦図

Battle of Frigate Bay, 1782
ネヴィス 1989/4/17 発行
ANTIGUA
フッド提督

バーフラー号(HMS Barfleur)
アンチグア 1970/8/19 発行
REPOBLIKA MALAGASY
グラス提督

アメリカ独立200年記念

マダガスカル 1975/6/30 発行

SAMOA
ブーゲンビル艦長

サモア 1968/10/10 発行
POLYNESIE FRANCAISE
グラス提督 と 提督グレイブス卿

アメリカ独立戦争200年記念

マダガスカル 1975/6/30 発行

ネヴィス島、フリゲート湾の海戦 (1782/1/25〜26)
 Battle of Frigate Bay

 別名:セント・キッツの海戦
   (Battle of Saint Kitts)
   アメリカ独立戦争(American Revolutionary War, 1775/4/19〜1783/9/3)中の海戦
場所:カリブ海セント・キッツ島バセテールのフリゲート湾沖
   (Off Basseterre, St. Kitts, West Indies)
結果:引分(イギリスの戦術的勝利、フランスの戦略的成功)
   (British tactical victory, French strategic victory)
両軍の戦力:
 ・英艦隊:〜戦列艦(ships of the line):22隻
   総司令官:提督フッド卿(Rear-Admiral Sir Samuel Hood)
   損害:〜戦死:72、戦傷:244人
 ・仏艦隊:〜戦列艦(ships of the line):26隻
   総司令官:提督グラス伯爵(Admiral Comte de Grasse)
   損害:〜戦死:107、戦傷:204、捕獲:1隻

セントキッツの海戦は、アメリカ独立戦争中にフランスのグラス提督艦隊とイギリスのフッド提督艦隊との間で戦われた戦い。チェサピーク湾の戦い(1781/9/5)後の、1781年後半にフッド提督は西インド諸島アンティグア島に戻りました。グラス提督は戦列艦50隻に軍隊7,000人でイギリス領セント・クリストファー・ネイビス島へ向かい、フランス軍がセントキッツ島(セントクリストファー島)に上陸した後、1782/1/11にセントキッツ島の要塞を包囲攻撃(ブリムストーンヒルの包囲攻撃戦, 1782/1/19-2/12)して勝利(1783年のパリ講和条約まで占領)。フッド提督艦隊22隻は1/22にセントキッツ島へとアンティグアを出帆。1782/1/26にフッド艦隊22隻はバセテール(Basseterre, St. Kitts)の南にてグラス艦隊29隻と遭遇して激戦となるも、海戦は英フッド提督艦隊が優勢な仏グラス提督艦と互角に戦って引分になりました。

▼序章
1781年の秋に健康を理由にロドニー提督がイギリスへ戻ると決めた時、フッド提督はハリケーン(hurricane)シーズンの間、艦隊を北アメリカ海岸に移動するよう命じられました。フッド提督はグレイブス提督と合流した後に、ヨークタウンのイギリス陸軍の救出に向かうも、「チェサピーク湾の海戦」(1781/9/5)でグラス提督指揮のフランス艦隊に敗れ、救出を果たせませんでした。フッド提督は西インド諸島に戻って、ロドニー提督がイギリスに戻ったままの間は一人で自由に指揮 を執ることができました。グラス提督がフッド提督の艦隊よりもはるかに勝る勢 チェサピーク湾口の封鎖
フランス艦隊の艦隊配置


アメリカ 1981/10/16 発行
力で、イギリス領セントキッツ島ネヴィス島(British islands of Saint Kitts and Nevis)を攻撃してきました。1782/1月にフッド提督はフランスの占領を防ごうと、戦力が劣っているにもかかわらず、セントキッツ島バセテール(Basseterre)の錨泊地からフランス艦隊を誘い出し、その攻撃を撃退する一連の大胆な作戦「L字戦法( L-formation)」を展開しました。その作戦は、この戦争中のイギリス海軍提督達の行動の中でも最も輝かしいものとなりました。

▼戦い(Action:海戦)
グラス提督艦隊が1/12にセントキッツ島のブリムストーン山要塞攻撃に7,000人を上陸させました。1/24に提督フッド少将艦隊22隻がネヴィス島南東端(south-east end of Nevis)沖に到着、フランスのブリムストーン・ヒル要塞に弾薬(ammunition)を輸送中のカッター船エスピオン号(French 16-gun cutter Espion)を捕獲しました。1/24にフッド提督のイギリス艦隊22隻がセントキッツ島を強化するためネビス島に接近。1/25の夜明にイギリス艦隊はフランスの110門艦ヴィル・ド・パリ号など戦列艦(two-decked ship)28隻とフリゲート艦(frigate)2隻をセントキッツ島バセテール泊地南部に発見しました。イギリス艦隊はフランス艦隊をバセテール泊地から沖のフリゲート湾に誘い出して、フランス艦隊の前に立ちはだかりました。1/26朝と午後にフランス艦隊はイギリス艦隊を攻撃するも、フッド提督の「L字戦法」という大胆な攻撃作戦で反撃されて甚大な損害を出しましたが未だ健在で、イギリス艦隊はセントキッツ島英軍を救援ならずに退却。2/12にイギリス駐屯軍はフランス軍に降伏しました。フッド提督は砦の救出ができず、2/14に撤退して、ロドニー提督艦隊に合流しました。

<セント・キッツの海戦>
仏英の艦隊 戦列艦 その他 総司令官 総司令官乗艦
・フランス 29隻 フリゲート艦2隻
カッター艦1隻
グラス提督 ゼール号
・イギリス 22隻 フリゲート艦9隻 フッド提督 バーフラー号

<仏の艦隊編成>:〜参加艦船名
フランス艦隊の編成:〜戦列艦:26隻
フランス艦隊 戦列艦(Ship of the line) フランス艦ヴィル・ド・パリ号

マーシャル諸島 1998 発行
・ソブリン号 Souverain 74
 ・グレンデヴィス艦長(M. de la Glendevis)
・ヘルキュール号 Hercule 74
 ・ラ・クロチェテリエ艦長(la Clochetterie)
・ランガードック号 Languedoc 80
 ・ダロス・ダルジェロ 艦長(D'Arros D'Argelos)
・ブルゴーニュ公号 Duc de Bourgogne 80
 ・シャンマルタン 艦長(Samson de Champmartin)
マルセイユ号 Marseillais 74
 ・マジャストル艦長(Castellane Majastre)
・ジェイソン号 Jason 64
 ・ヴィラゲス艦長(Couete de Villages)
・マグナニメ号 Magnanime 74
 ・ジェルミニ艦長(Le Begue de Germiny)
・ゼール号 Zele 74
 ・グラス・プレヴィル艦長(Charles-Rene de Gras-Preville, 1732-1793)グラス提督の弟
・エヴィール号 Eveille 64
 ・ティリー艦長(Le Gardeur de Tilly)
・サンエスプリ号 Saint-Esprit 64
 ・コゴラン 艦長(Chabert-Cogolin)
・セプター号 Sceptre 74
 ・ヴォードルイユ艦長(Vaudreuil)
ヴィル・ド・パリ号 Ville de Paris 104 グラス提督
 ・ヴァレオン艦長(La Velleon)
・シーザー号 Cesar 74
 ・デスピノーズ艦長(Coriolis d'Espinouse)
ノーザンバランド号 Northumberland 74
 ・ブリックヴィル艦長(on Chretien de Bricqueville)
・ダイアデム号 Diademe 74
 ・モンテクレール 艦長(Louis Augustin de Monteclerc)
・グローリアス号 Glorieux 74
 ・ペルス・デ・カー 艦長(Jacques Francois de Perusse des Cars)
・シトイエン号 Citoyen 74
 ・デ・ティ 艦長(Alexandre de Thy)
・シピオン号 Scipion 74
 ・ダッサス 艦長(Dassas)
・アーデント号 Ardent 64
 ・マリニー艦長(Bernard de Marigny)
・ネプチューン号 Neptune 74
 ・ダレイン艦長(Renaud d'Aleins)
・オーギュスト号 Auguste 80
 ブーゲンヴィル艦長
・ブルゴーニュ号 Bourgogne 74
 ・シャリット艦長(Charles de Charritte)
・プルトン号 Pluton 74 リオン艦長
 ・リオンズ艦長(Francois Hector d'Albert de Rions)
・カトン号 Caton 64
 ・フラモンド 艦長(Georges-Francois de Framond)
・セイッタイアー号 Sagittaire 50
 ・ ブルドネ艦長(Montluc de la Bourdonnaye)
・エクスペリメント号 Experiment 50
 ・メディナ艦長(Charles de Medine)
・エスピオン号 Espion 16 カッター艦(弾薬艦)英捕獲。
合計:戦列艦〜26隻、その他〜4隻。
記録されている損害合計:戦死107人、戦傷204人、英捕獲艦1隻。

<英の艦隊編成>:〜参加艦船名
イギリス艦隊の編成:〜戦列艦:22隻
前衛(Van)艦隊〜7隻 戦列艦(Ship:HMS)
戦列艦 ロイアル・アデレード号 砲74門艦
船首フ
ィギ
ュア

ッド
リベリア 1972 発行
・セントアルバンス号 St Albans 64
 ・イングリス艦長(Charles Inglis)
・アルサイド号 Alcide 74
 ・チャールス・インプソン艦長(Charles Thompson)
・イントレピッド号 Intrepid 70
 ・アンソニー・モロイ艦長(Anthony James Pye Molloy)
・トーベイ号 Torbay 74
 ・ルイス・ゲドイン艦長(Lewis Gedoin)
・プリンス・ジョージ号 Prince Geoge 98
 ・ジェームス・ウィリアムズ艦長(James Williams)
・プリンセスア号 Princessa 70 ドレイク少将、旗艦(Flagship of Van)
 ・チャール・ズナッチブル艦長(Charles Knatchbull)
エイジャックス号 Ajax 74
 ・ニコラス・チャリントン艦長(Nicholas Charrington)
付属、フリゲート艦隊〜1隻 (Attached frigates)
・ユリディス号 Eurydice 20 (Frigates)
 ・ジョージ・ウィルソン艦長(George Wilson)


ド提
バーフラー号

アンチグア 1970/8/19 発行
主力(Centre)中衛艦隊〜8隻
・プリンス・ウィリアム号 Prince William 64
 ・ジョージ・ウィルキンソン艦長(George Wilkinson)
・シュルーズベリー号 Shrewsbury 74
 ・ジョン・ナイト艦長(John Knight)
・インヴィンシブル号 Invincible 74
 ・チャールス・サックストン艦長(Charles Saxton)
バーフラー号 Barfleur 98 フッド提督、旗艦(Flagship of centre)
 アレキサンダー・フッド艦長(Alexander Hood, 1758-1798) フッド提督の弟
・モナーク号 Monarch 74
 ・フランシス・レイノルズ艦長(Francis Reynolds)
・ベリックス号 Belliqueux 64
 ・艦長クランスタウン卿(Lord James Cranstoun)
・セントーサー号 Centaur 74
 ・ジョン・イングルフィールド艦長(John Nicholson Inglefield)
・アルフレッド号 Alfred 74
 ・ウィリアム・ベイン艦長(Captain William Bayne)
付属、フリゲート艦隊〜6隻 (Attached frigates)
・ペガサス号 Pegasus 28 (Frigates)
 ・ジョン・スタンホープ艦長(John Stanhope)
・フォーチュン号 Fortunee 28 (Frigates)
 ・ヒュー・クリスチャン艦長(Hugh Cloberry Christian)
・リザード号 Lizard 28 (Frigates)
 ・エドムンド・ドッド艦長(Edmund Dod)
・チャンピオン号 Champion 20 (Frigates)
 ・トーマス・ウェルス艦長(Thomas Wells)
・コンヴァート号 Convert 32 (Frigates)
 ・ヘンリー・ハーヴェイ艦長(Henry Harvey)
・トライトン 号 Triton 28 (Frigates)
 ・ジョン・マローリン艦長(John M’Lawrin)
後衛艦隊(Rear)〜7隻
・ラッセル号 Russell 74
 ・ヘリー・スタンホープ艦長(Henry Edwyn Stanhope)
・レゾリューション号 Resolution 74
 ・艦長ロバート・マナーズ卿(Lord Robert Manners)
・ベッドフォード号 Bedford 74 アフレック提督、旗艦(Flagship of Rear)
 グレイブス艦長(Thomas Graves, 1747-1814)
・カナダ号 Canada 74
 ・ウィリアム・コーンウォリス艦長 William Cornwallis)
・プレーデント号 Prudent 64
 ・アンドリュー・バークレー艦長(Andrew Barclay)
・モンターギュー号 Montagu 74
 ・ジョージ・ボーエン艦長(George Bowen)
・アメリカ号 America 64
 ・サミュエル・トンプソン艦長(Samuel Thompson)
付属、フリゲート艦隊〜2隻 (Attached frigates)
・サイビル号 Sibyl 28 (Frigates)
 ・ジョン・ノートン艦長(John Norton)
・ソールベイ号 Solebay 28 (Frigates)
 ・チャールス・エヴェリット艦長(Charles Everitt) (付属のフリゲート艦隊〜計 9隻)
合計:戦列艦〜22隻、その他〜9隻。
記録されている損害合計:戦死72人、戦傷244人。


▼ブリムストーン・ヒル要塞の包囲攻撃戦
 (Siege of Brimstone Hill, 1782/1/19-2/12)
  戦場:セントキッツ島ブリムストーン山、仏の勝利で島を占領
ブリムストーンヒル山要塞の包囲攻撃戦は、アメリカ独立戦争中にフランスが英領セントキッツ島を攻撃した戦い。1/19にフランスが要塞攻撃にセントキッツ島へ7,000人を上陸させ、フランスの1ヵ月に渡る包囲攻撃で、2/12にイギリス要塞の駐屯兵3,000人が降伏ました。
18世紀頃の要塞

(Southampton forte)
バーミューダ 1982 発行

・参考HP:〜
セント・キッツ島&ネヴィス島の地図(バセテール、フリゲート湾有)
セント・キッツ島&ネヴィス島フリゲート湾の広域場所地図
セント・キッツ島の地図

こちらで
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・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。   2012/1/12、 令和 R.4/1/25(2022)

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