大航海物語 大航海時代 と 新世界の産物(食料)
カカオ
Cacao


資料

ECUADOR
カカオの実

エクアドル 1930 発行
SAHARA OCC. R.A.S.D.
カカオ (Theobroma cacao)

ラスカサ
1492 コロンブスの新大陸発見500年記念 1992
500 ANIV. DEL DESCUBRIMIENTO DE AMERICA

サハラ・アラブ民主共和国 (西サハラ) 1991 発行
Papua New Guinea
カカオの木の実

パプアニューギニア 1960 発行

GHANA
カカオの木から実を収穫

世界食糧デー記念
ガーナ 1981/10/16 発行
カカオ豆と顕微鏡

1942 ココア研究所25年記念 1967
ガーナ 1968/5/18 発行

カカオ:〜中央アメリカから南アメリカ原産
 Cacao

  学名:Theobroma cacao
  分類:植物界被子植物門双子葉植物綱ビワモドキ亜綱
       アオイ目アオイ科カカオ属カカオ種
        Plantae Magnoliophyta Magnoliopsida Dilleniidae
         Malvales Malvaceae Theobroma cacao
カカオは中央アメリカから南アメリカの熱帯地域を原産とするアオギリ科の常緑樹で、カカオノキ、ココアノキとも呼ばれる。樹高は4.5〜10m。この木の生育には規則的な降雨と排水のよい土壌、湿潤な気候が必要で、高度約 300mの高地に自生する。

カカオを栽培食物としたのはマヤ文明で、西欧に持ち帰ったのはクリストファー・コロンブスである。1502年のコロンブス第四次航海はパナマ地峡地帯まで航海するも新大陸の発見の認識を得るには至らなかったが、現在のホンジュラスからスペインにカカオの種子を持ち帰り、早くも1525年にはスペインがトリニダード島に栽培地を建設、フランスも1660年代にマルティニークでの栽培を開始した。これは17世紀にココア飲料が流行したためである。アフリカでの栽培は現在赤道ギニアの首都があるビオコ島で始まった。その後、栽培面積を拡大するため黄金海岸(現在のガーナ)にも栽培地を広げた。アフリカでの生産はイギリス主体である。このため、19世紀にはチョコレート生産が軌道に乗った。カカオの生産には歴史的に奴隷労働が多く使われてきた。古くは、アジア人のクーリーが、最近でも西アフリカ地域では児童奴隷が労働力として使用されている。2001/10月に最悪の形態での児童労働を禁じる「ハーキン・エンゲル議定書」が米国議員とチョコレート製造業者協会の間で締結された。

・カカオ略史:〜
・1502年、コロンブスがホンジュラスからスペインにカカオの種子を持ち帰る
・1525年、スペインがトリニダード島に栽培地を建設
・1526年、スペインが最初のカカオ豆プランテーションをトリニダードで始める
・1560年、カカオの樹の栽培が南米(エクアドルベネズエラなど)で始まる
       同年にスペインがインドネシア(ジャワ島)にカカオを伝える
・1660年代、フランスがマルティニークで栽培を開始
・1635年〜40年、ジャマイカに伝わる
・1665年、ドミニカに伝わる
・1740年、ブラジルに伝わる
・1830年〜1907年、西アフリカ地方に拡がる

・果実
カカオの実は長さ15-30cm、直径8-10cmの大きな卵型(種によっては長楕円形、偏卵型、三角形など)の果実で、幹から直接ぶら下がる。この中に 20〜60粒の種子であるカカオ豆(cacao beans)が入っている。カカオ豆と豆を包んでいる「パルプ」と呼ばれる部分を分離さずに一緒に水に漬け発酵させ、ココアやチョコレートの原料にされる。
・カカオマス カカオ豆の皮と胚芽を除いてすりつぶし、固形状に固めたもの。
・ココアバター
(カカオバター)
カカオ豆に40-50%(カカオマスでは約55%)含まれている脂肪分。
色はクリーム色。
・ココアパウダー カカオマスをある程度脱脂して粉末にしたもの。色はこげ茶色。
約300粒のカカオ豆からおよそ1kgのココアパウダーがとれる。
・チョコレート カカオマスに砂糖、ココアバターなどを加えたもの

・生産
2002年の全世界のカカオ生産量は281万屯。カカオの生産はアフリカが全世界の2/3を占め、残りの1/3をアジアと南アメリカで分割。西アフリカ地域でのカカオ生産は児童奴隷によるものとの国際的な非難がある。
国名
コートジボワール 100.0万 35.6
ガーナ 38.0万 13.5
インドネシア 34.8万 12.4
ナイジェリア 34.0万 12.1
ブラジル 17.3万 6.2
その他:〜エクアドルドミニカ共和国マレーシアコロンビアなど。

・貿易
カカオ豆の貿易に参加している国は少なく、
・輸出では、
コートジボワール 100万4千屯 49.9%
インドネシア 36万6千屯 18.2%
ガーナ 31万1千屯 15.5%
ナイジェリア 18万1千屯 9.0%
カメルーン 12万9千屯 6.4%
合計 201万1千屯 100.0%
以上の5カ国でほぼ100%を占める。これ以外の国では、カカオ豆の形ではなく、自国の食品工業で加工してから輸出している。

・輸入では、
オランダ 49万5千屯 37.1%
アメリカ 32万3千屯 24.4%
ドイツ 20万5千屯 15.5%
マレーシア 16万4千屯 12.4%
フランス 13万9千屯 10.5%
合計 132万6千屯 100.0%
以上の5カ国でほぼ100%となる。マレーシアは加工能力に優れるため、インドネシア産のカカオなどを輸入し、製品を輸出している。(数字が合いませんね〜ぇ、資料が少ないもんで調査年がハッキリせ〜へんのですよ!まぁだいたいですよ)。

・用途
カカオ豆にはカフェインのほか、興奮作用を持つテオブロミンC7H8N4O2を含むため、薬用として利用されてきた。飲用、菓子、薬用、香料、石鹸に使われるほか、昔々にアステカでは通貨(お金)として使われていたことがある。

参考HP:〜
 ・カカオ果実
 ・カカオ豆


・世界食糧デー記念
   (World FOOD day, Ghana, 1981/10/16)

Pounding Fufu, Plucking Cocoa
Preparing Banku, Garri Processing
ガーナ 1981 発行
・フフ
 (Fufu)
フフは、西アフリカ・中部アフリカの料理で、主に芋類を臼で破砕して湯で練ったもの。アフリカ中部から西部諸国の、伝統的な主食とされている。

主にデンプン質の根菜やプランテンを茹でてから臼で搗き潰すか、トウモロコシや雑穀の粉を熱湯で練上げ、好みの固さに調整する。見た目や舌触りは餅に似ている。カメルーンのフランス語圏ではクスクス(couscous)と呼ばれるが、モロッコのクスクスとは別物である[1]。フフはスープや煮込み料理を添えて、主食として食される。

・バンク
 (Banku)
は、ガーナ料理で、コーンとキャッサバの生地を熱湯で溶かして、滑らかで白っぽいペースト状にしたものです。スープ、オクラシチュー、または魚のペッパーソースが添えられます。ガーナ南部地域の人々に最も好まれています。ボルタ地方のエウェ族、ファンテ族、ガ族のほか、ガーナの他の地域でも食べられます。Bankuはガーナ全土で見られ、国内のすべての部族が楽しむ主食の1つです。

・ガリ
  (Garri)
ガリは、おもに西アフリカでみられる、キャッサバの芋を加工して作られる食品である。 ガリを作るには、皮をむいたキャッサバの芋を洗ってつぶし、布袋の中に入れて、重しをかけて水分を絞りながら1〜2日間、発酵させる。それを濾して、ボールに入れて加熱する。そうやって作られたガリは、長期間の保存が可能である。さらにすりつぶして細かい粉にすることもある。 エバは、ガリを熱水で戻してペースト状にしたものである。ココロは、ガリとトウモロコシの粉と砂糖を混ぜて揚げた、ナイジェリアの菓子である。

こちらで、
トウガラシ
トウモロコシ
カンタブリア州(スペイン)
ラスコー洞窟の岩絵 (フランス世界遺産)
クレムリン(モスクワ世界遺産)
ペトラ遺跡 (ヨルダン世界遺産)
パルテノン神殿 (ギリシャ)
法隆寺 (日本世界遺産)
をお楽しみください。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。   10/1/10、2018/3/29令和 R.2/12/3(2020)
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