切手で綴る世界遺産(フランス)
ラスコー洞窟の壁画
Rock Art of Lascaux Caves
2000、世界遺産登録

REPUBLIQUE FRANCAISE
20,000年以上前にクロマニョン人が描いたラスコー洞窟の壁画

フランス 1968 発行

THE GAMBIA
先史時代のシスティーナ礼拝堂とも呼ばれているラスコー洞窟の壁画

ガンビア 2013 発行

ラスコー洞窟の壁画
  英:Rock paintings of Lascaux Cave(後期旧石器時代:20,000年前頃)
所在地:フランス西南部ドルドーニュ県ヴェゼール渓谷モンティニャック村南東の丘上の洞窟に有
     (Montignac, Dordogne, France)
世界遺産:ユネスコの文化遺産、登録 1979年
     (UNESCO World Heritage Site, Type:Cultural)
正式名称:
  日:ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群 (2006年に改称)
  英:Prehistoric Sites and Decorated Caves of the Vezere Valley
  仏:Sites prehistoriques et grottes ornees de la vallee de la Vezere
ラスコー洞窟は、先史時代(オーリニャック文化期〜マドレーヌ文化期)の洞窟壁画で、スペインのアルタミラ洞窟の壁画と並ぶ先史時代(フランコ・カンタブリア美術)の美術作品です。1940/9/12にモンティニャック村の少年が、穴に落ちた飼い犬を友達3人と救出した時に発見。地下に長く伸びる洞窟は枝分かれし、壁画が集中している大空間などが幾つか有。洞窟の側面と天井面(洞窟の上半部一帯)には、数百の馬・山羊・羊・野牛・鹿・カモシカ・人間・幾何学模様の彩画、刻線画、顔料を吹き付けて刻印した人間の手形が500点も有。これらは20,000年前の後期旧石器時代のクロマニョン人が描いたといわれています。なお、オーリニャック文化期(Aurignacian culture 46(43),000-26,000年前)はフランス・ピレネー地方を中心とする地域の旧石器時代後期に属する文化で、それに次ぐのがマドレーヌ文化期(Magdalenian culture 17,000-12,000年前)。

1948/7/14に洞窟は一般公開。かつては大勢の観光客を洞窟内に受け入れて、観光客の吐く二酸化炭素で壁画が急速に劣化したため、1963年以降から、壁画の外傷と損傷を防ぐため、洞窟は閉鎖されました。現在は壁画修復をしながら、一日に数名の研究者らに入場・鑑賞させている他は、1963/4/20に非公開になりました。

オリジナルの洞窟の近くにレプリカの洞窟「ラスコー2」が1983年に作られて、そこは一般公開されています。この他、遠隔地での展示が可能な「ラスコー3」も作られ、さらに2016年12月には新たなレプリカ洞窟「ラスコー4」がオープン。それは仏モンティニャック村のラスコー国際洞窟壁画芸術センターで、保存目的のレプリカ洞窟として、180mの長いコースが造られています。実際の壁画を見ることはできなくても、芸術センターを通して洞窟に限りなく近い実物大の雰囲気を楽しむことができます。コンダ・ル・ラルダン駅と言うのが一番近い最寄り駅で、こちらからタクシーで、目的地を目指すというコースが有り、他に交通手段がないような辺鄙な所にある遺跡です。

参考HP〜
ラスコー洞窟壁画の場所地図(世界遺産)

こちらで世界遺産の
サン(ツォディロ)の岩絵 (ボツワナ、砂漠のルーヴル)
アルタミラ洞窟の岩絵 (スペイン)
レバントーヌの岩絵 (スペイン)
ドラケンスバーグの岩絵 (南アフリカ共和国)
トゥウェイフルフォンテーンの岩絵 (ナミビア)
カカドゥの岩絵 (オーストラリア)
サンマリノの歴史地区とティターノ山 (サンマリノ)

ヌビア遺跡 (エジプト)
ペトラ遺跡 (ヨルダン)
パルテノン神殿 (ギリシャ)
法隆寺 (日本)
をお楽しみください。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。       2018/3/18

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