大航海物語 切手で綴る 北絶滅危惧種(ロシア)毛皮採取の動物
セイウチ
Walrus
資料

CCCP
セイウチ

ソ連 1971/8/12 発行

・セイウチ
  Walnus

   和名:海象(セイウチ)
   英名:ワルラス(Walnus)
   学名:オドベナスロスマラスOdobenus rosmarus(Odobenidae Allen, 1880)など下記の3種
分類:~
 動物界(Animalia)
 脊索動物門(Chordata)
 脊椎動物亜門(Vertebrata)
 哺乳綱(Mammalia)
 ネコ目(Carnivora)
 イヌ亜目(Caniformia)
 アシカ上科(Phocoidea)
 セイウチ科(Odobenidae)
 セイウチ属(Odobenus)
 セイウチ種(O. rosmarus)
セイウチ(海象)は、哺乳綱ネコ目(食肉目)セイウチ科セイウチ属に分類される鰭脚(アザラシ)類で、本種のみでセイウチ科セイウチ属を形成。その名はロシア語でトドを意味する「シヴーチ」 に由来しています。セイウチは、体長270~360cm、体重500~1,200kg(メスの方が一回り小さい)で、皮膚には体毛が無いものの、厚い脂肪で覆われ寒冷地での生活に適応していmsづ。口の周りには堅い髭が密集して、その髭は海底で獲物を探す際に役立っています。雌雄共に上顎の犬歯(牙)が発達し、オスは100cmにも達し、その牙はオス同士の闘争や、外敵に対する武器、海底で獲物を掘り起こしたり、陸に上がる時の支えにするなどに用いられて役立っています。またこの牙は生涯を通じて伸び続けます。

セイウチの雄は体長4m、体重1.5屯にも達するものも記録されています。アザラシ亜目最大の海獣で、カナダアラスカグリーンランドロシア、ユーラシア大陸北部などに分布。肉食で貝、ナマコ、タコなどを捕食。雄は上の顎(アゴ)の犬歯が発達して巨大な牙になり、耳と尾は無。地域差はありますが、牙の長さはオスが30~100cm、メスは20~40cm。上の唇と鼻の下には太くて短いヒゲが生え、そのヒゲで海底の二枚貝を探し当て、牙で掘りおこして食べます。分布は、北極圏の沿岸地帯および氷縁部に生息して、冬季でもポリニヤ (Polynya:氷で囲まれた海水域で、海峡などの地形や季節風などの影響で、北極海であっても冬でも凍らない場所) で生息し、特に南に移動しませんが、三重県沖で捕獲されたことがあります。かつてはカナダのセント・ローレンス湾、サーベル島近海、ノバスコティア海岸にも生息していましたが、18~19世紀における肉と皮を目当てとした乱獲で、この地域の個体群は絶滅しました。

セイウチはセイウチ科に分類され、500万年程前には繁栄していましたが、現在はセイウチ1属1種のみ絶滅をまぬかれて、3つの亜種が残っています。
タイセイヨウセイウチ(大西洋セイウチ)
 英名:Atlantic walrus
 学名:Odobenus rosmarus rosmarus (Linnaeus, 1758)
タイヘイヨウセイウチ(大平洋セイウチ)
 英名:Pcific walrus
 学名:Odobenus rosmarus divergens (Illiger, 1815)
ラプテフセイウチ
 英名:Laptev walrus
 学名:Odobenus rosmarus laptevi (Chapski, 1940)

氷山や海岸にオスとメス、子供からなる大規模な群れを形成して暮らしています。オス同士の間でメスをめぐる戦いに勝ち抜いた奴が、多くのメスを所有するハーレムを作ります。群れに向かってきたホッキョクグマに対しパニックを起こし、逃げようとした他のセイウチの下敷きになって押しつぶされて死んで、捕食された例もあります(特に子供が危険)。でも大人のセイウチが逆にホッキョクグマを追い返すこともあります。なお、セイウチの牙は急所を突けばホッキョクグマの四肢や内臓に大損傷を与え得る威力とサイズを持っていますが、ホッキョクグマの爪や牙では大人のセイウチの分厚い脂肪に阻まれ致命傷を与えることは難しいとされています。これらのリスクによりホッキョクグマがセイウチを襲うことは稀です。海中でシャチに襲われることがあります。食性は動物食で、貝類等の軟体動物、甲殻類等を食べ、ワモンアザラシの幼獣を捕食する場合もあります。

参考:~
セイウチと
  トドの違い

トドの牙(キバ)は5cm程で、外に出ている「キバ」がありません。
トド(胡獱、Eumetopias jubatus)はネコ目(食肉目)アシカ亜目アシカ科アシカ亜科トド属の海棲哺乳類で、トド属(Eumetopias)はトド1種のみで構成されています。“トド”という和名は「なめし革 」を意味するアイヌ語の“トント”に由来しています。トドはアシカ科の中で最も大きい種類で、雄の体長は3.2~4m、大人の雄の生体の体重は900~1,100kg。通常、雌は雄より小さく、成獣でも体長2.3~3m、体重270~590kg。体表は淡茶褐色である。5cm程の牙を持っています。

参考HP:~
セイウチの生息分布地図
トドの生息分布地図

こちらで
ラプテフ海
をお楽しみください。

上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。   11/6/15
スタンプ・メイツ
Copyright(C):Nicky
無断転載禁止