France

国連 1980 発行
 切手で綴る フランス王族(
デュ・バリー夫人
Madame du Barry

ブルボン朝 (Bourbon dynasty, 1589-1792)
フランス編

ブルボン紋章

REPUBLIQUE DU TCHAD
デュ・バリー夫人

ブルボン家↑紋章   
フランス王室の肖像画
(Portraits of French Royalty)
※7(1 Vigee Lebrun  Paintings)

チャド 1971 発行

Fルイ15世公妾(側室 1769-1774)デュ・バリー夫人(Madame du Barry)
 バリー伯爵夫人ジャンヌ・ベキュー(ギロチン処刑)49才没
 (Jeanne Becu, Comtesse du Barry, 1743-1793/12/8)
フランス宮廷に入ったデュ・バリー夫人は、その頃オーストリアからフランス王太子ルイ・オーギュスト(後のルイ16世)に嫁いでいたマリー・アントワネット妃と対立しました。娼婦や愛妾が嫌いな母マリア・テレジア皇后(Maria Teresia, 1717-在位1740-1780)の影響を受けたマリー・アントワネット妃はデュ・バリー夫人の出自の悪さや存在を徹底的に憎んでいて、かねてデュ・バリー夫人の存在を疎んじていたルイ15世の娘四女アデライード王女(Marie Adelaide de France, 1732-1800/2/27)など3王女ら
ルイ15世

フランス 1959 発行
が、宮廷で最も身分の高い婦人マリー・アントワネット妃を味方につけようと画策して対立を一層深めました。デュ・バリー夫人は朗らかで愛嬌がある親しみやすい性格で、宮廷の貴族たちからは好かれていました。1774/4/27に天然痘で倒れたルイ15世の看病に努めていたデュ・バリー夫人へ、5/9にモー郡のポントーダム修道院(Abbey du Pont-aux-Dames, Meaux arrondissement, Seine-et-Marne department, Ile-de-France region)へ入るよう命令が出され、危篤に陥ったルイ15世から遠ざけられました。追放同然に宮廷を追われて ギロチン

フランス 1959 発行
不遇な一時期を過ごすも、宰相モールパ伯爵フェリポー(Jean-Frederic Phelypeaux, comte de Maurepas、1701-1781/11/21)らの人脈を頼って、パリ郊外のルーヴシエンヌ城(Chateau de Louveciennes)に戻って優雅に過ごしました。その後は国王警備隊最高司令官ブリサック公爵(Louis Hercule Timoleon de Cosse-Brissac, Duke of Brissac, 1734-1792/9/9)やイギリス貴族のシーマー伯爵(Henry Seymour, 1729-1807)たちの愛人になりました。1789年勃発のフランス革命で愛人だったパリ軍司令官ブリサック公爵が虐殺された九月虐殺(9 September massacres, 1792/9/9, Versailles)で公爵の首がデュバリー夫人の窓に投げ込まれた後、1791/1月にイギリスへ逃れて亡命貴族たちを援助。1793/3月に帰国して革命派に捕らわれると、12/7にギロチン台へ送られました。夫人は知己だった死刑執行人シャルル=アンリ・サンソン(Charles-Henri Sanson,1739-1806/7/4)に泣いて命乞いをし、それに耐えきれなかったサンソンは息子に刑の執行を委ねて処刑されました。なぜ危険を冒して帰国したのか真相は不明なるも、革命政府に差し押さえられた自分の城にしまっていた宝石(後に首飾り事件:Affair of the Diamond Necklace,1785有)を取り返すのが目的だったという説も有。革命裁判所で死刑を宣告されて命を落とした多くの女性たちの中で、断頭台を直視できなかったのはデュ・バリー夫人だけだったと伝わっています。夫人は泣き叫び、処刑台の周囲に集まった恐ろしい群衆に慈悲を乞うと、それが処刑の非道さを浮き彫りにして群衆の心を狼狽させたともいわれています。サンソンは、もしこの凄まじい時期の犠牲者たちがあれ程までに誇り高く敢然と死に立ち向かわなかったならば、恐怖政治はもっとずっと早く終わっていたろうと言ったと伝わっています。

参考HP:〜
フランスの地図

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・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。   令和 R.4/5/24(2022)

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