絶滅危惧種(ロシア)毛皮採取の動物

クラカケアザラシ
Ribbon seals

CCCP
クラカケアザラシ

Ribbon seals
ソ連 1971/8/12 発行

・クラカケアザラシ
  Ribbon seals
   和名:鞍掛海豹
   英名:リボン・シール(Ribbon seals)
   学名:Histriophoca fasciata
クラカケアザラシはアザラシ科ゴマフアザラシ属に属する海棲哺乳類。首・腰・脚周りに特徴的な帯状の模様を持つので、英語ではリボン・アザラシ(Ribbon seals)呼ばれています。分布地域は、オホーツク海とベーリング海を中心に生息しています。日本ではオホーツク海沿岸・根室海峡を中心に見られますが、北海道の太平洋岸でも稀に保護されることがあります。全個体数は約24万頭で、10万頭がベーリング海に、14万頭がオホーツク海に生息。

大きさは成獣では170cm、70〜130kg。 成獣オスには暗褐色〜黒色の地に首、前肢、腰を取り巻く白い帯があり、これが馬具の鞍を掛けたように見えるので、クラカケアザラシ(鞍掛海豹)と呼ばれるようになりました。なおメスや成熟前のオスではこの帯は不鮮明です。他のゴマフアザラシ属のアザラシに比べ頭蓋骨の幅が広く吻部が短い。新生児は白色の産毛に包まれて産まれます。繁殖は、性成熟年齢はメスで2−4才、オスで3−5才。繁殖は不明な点も多く、一夫多妻型と推定されています。4月上旬に流氷上で純白の産毛を持った一子を産み、3〜4週間授乳します。寿命は約20年といわれていますが、31才のメスが双子を妊娠していた報告があります。

流氷期には大陸棚外縁付近の流氷野で過ごし、流氷の移動とともに移動します。また単独性が強く、たいてい1〜2頭で行動しており、ゴマフアザラシのように同じ氷の上に10〜20頭が一緒に乗っているようなことは見られません。氷板の中央で休息すること、睡眠と覚醒の間隔が短いことがわかっており、他のアザラシより警戒心が乏しいといわれています。日本で見られるのは冬季の北海道東部の沿岸で、流氷上で出産と換毛を終えた後はオホーツク海の中心部で回遊生活を行って、遊泳性魚類、イカ・オキアミなどを食していると考えられています。

ゴマフアザラシと同様、旧ソ連が狩猟をしていましたが、後に捕獲を制限しました。現在では20世紀初頭の個体数にまで回復したとされています。日本でもかつて年1000頭ほど捕獲していましたが、毛皮の商品価値が下落し、今は捕獲されなくなっています。

参考HP:〜
 ・クラカケアザラシの生息分布地図

上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。     11/6/15
毛皮採取の動物 (1)ユキヒョウ (・)シベリアトラ ()セイウチ (・)ラッコ (・)クラカケアザラシ

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