Kenya

国連 1983 発行
 切手で綴るアフリカ大陸一周航海シリーズ No.24
ケニヤ共和国
Republic of Kenya

大航海物語
  地図編

KENYA
ケニヤの場所地図







ケニヤ



アラビア半島

ソマリア
ケニヤ 1982/10/27 発行
ソマリア

ケニヤ 1983/1/20 発行







←モンバサ→



ザンジバル島


モンバサ港

ケニヤ 1983/1/20 発行

ケニヤ







タンザニ

 UGANDA
ジョン・スピーク
ヴィクトリア湖
ウガンダ 1989/11/15 発行
 SOUTHERN RHODESIA
バオバブの木

英領南ローデシア 1953/8/31 発行
ケニアの鉄道
ナクル駅


ケニア 1976 発行

UGANDA TANGANYIKA KENYA   
ナイバシャ湖

英領ケニア・ウガンダ・タンガニ-カ 1949/10/10 発行
マサイマラ、動物王国

英領ケニア・ウガンダ・タンガニ-カ 1954-59 発行
UGANDA
トゥルカナ湖、ナイルワニ生息

ウガンダ 1977/9/26 発行

日本 NIPPON
チーター
マサイキリン
夕日と象
アフリカ象
 
 百獣の王ライオン
海外の世界遺産シリーズ第3集
日本 2013/3/14 発行

ケニア共和国
 Republic of Kenya
 British Commonwealth of Kenya

  旧名:イギリス領ケニア (British Kenya、1888-1962)
      (英領ケニア・ウガンダ・タンガニ-カ)
面積:58.3万ku(日本の約1.5倍)、人口:3,877万人(2008)、4,501万人(2014)、首都:ナイロビ(Nairobi、約310万人、2009、約400万人、2017)、民族:キクユ人、ルヒヤ人、カレンジン人、ルオ人等、言語:スワヒリ語、英語、宗教:伝統宗教、キリスト教、イスラム教、一番切手:1963/12/12発行)、GDP:約799億ドル(2013)、旧イギリス植民地で、英連邦王国(British Commonwealth)の加盟国。

7-8世紀頃、アラブ人が海岸地域に定住して、モンバサやマリンディなど交易の拠点を建設。
        現在のケニア沿岸部にスワヒリ文明が栄える
1331、モロッコのイブン・バットゥータがモンバサの街を訪れる
1418頃、明の鄭和の艦隊の一部がマリンディ港に寄港した記録が有
1498、ポルトガルヴァスコ・ダ・ガマ船長がインドへの航海途中にモンバサ港に寄港
     その後ポルトガル人が進出するも、やがて撤退しアラブ人が再進出
18世紀、アラブ人の影響力が内陸部にまで及び奴隷貿易や象牙貿易などが活発になる
18世紀後半、オマーン本土で内乱が起き、
     土着化したオマーン人豪族マズルイ家がモンバサを支配下に収めモンバサが独立
1828、オマーン帝国サルタンのサイイド・サイード(Sayyid Said bin Sultan Al-Said、1797-1856)が
     モンバサを占領し、再びオマーン領となる
19世紀、アフリカの植民地化が進むと、ケニア沿岸にイギリスとドイツ帝国が進出。権力争いの末、
      イギリス勢が優勢となりイギリス領東アフリカが誕生
1885、ヴィツ(Deutsch-Witu)がドイツ領となる、現在のケニアの一部(-1890)
1888、沿岸部が大英帝国イギリス東アフリカ会社 (IBEA)領となる
1895迄に、内陸部にまでイギリスの影響が及ぶようになる
1896、ウガンダに向かって鉄道敷設が始まる
1914、第一次世界大戦が勃発(-1918)
1931、鉄道がカンパラ(Kampala)にまで開通
1902、現在のケニア全域がイギリスの保護領となる
1920、イギリス直轄のケニア植民地となる
1939/9/01、ナチス・ドイツが、9/17にソ連軍がポーランドに侵攻、第2次世界大戦が勃発
1941/12/8、太平洋戦争勃発
1945/8/15、大日本帝国降伏
1945/9/02、第2次世界大戦終結
1952、第2次世界大戦後、ケニア土地自由軍が植民地政府に対して
     マウマウ団の乱(Mau Mau Uprising, 1952-1960)を起こし、イギリスへの抵抗運動が始まる
     マウマウ団の乱は敗北するも、反乱を契機に独立の機運が高まる
1963、イギリス連邦(British Commonwealth)加盟国としてイギリスから独立
1964、共和制へ移行(ケニヤッタ大統領)、ケニア共和国が成立。
     初代大統領に就任したジョモ・ケニヤッタはアフリカ社会主義を掲げるも
     一貫して西側寄りの政策を採り、国内的にはケニア・アフリカ民族党の一党制が敷かれ、
     ケニヤッタ大統領の下でケニアは経済的に成長を遂げる
1978、モイ大統領就任(1983、1988、1992、1997年に再選)
1982、ケニア・アフリカ人国民同盟(KANU)による一党制法制化
1991、複数政党制再導入
2002、総選挙、キバキ大統領就任
2002/11月、アル・カイダ(Al-Qaeda)がイスラエル人を狙ったホテル爆発事件が発生、
     ケニア人が巻き込まれ13人が死亡
2007、総選挙、キバキ大統領再選(任期5年)
2013/3月、大統領選挙でウフル・ケニヤッタが当選、4月に就任
2013/9/21、ケニアショッピングモール襲撃事件発生、ソマリアで活動のアル・シャバブが犯行声明
2017/08月、大統領選挙でケニヤッタが再選されるも、
        最高裁はこれを無効とする、これはアフリカで選挙結果が法的に無効にされた最初
2017/10月、やり直しの大統領選挙で、野党候補のライラ・オディンガがボイコットして、
        ケニヤッタが圧倒的多数で再選。

・在ケニア日本国大使館HP:〜注意情報が出ている
2011年、
10/04、ラム県リゾート地における外国人誘拐事件発生に伴う注意喚起
10/14、北東部ダダーブ難民キャンプにおける国際NGO関係者誘拐事件の発生に伴う注意喚起
10/20、イスラム過激派テロ組織アル・シャバーブによる報復テロ攻撃宣言に伴う注意喚起
10/28、首都ナイロビ市内における手榴弾爆発事件の発生に伴う注意喚起
11/10、北東部州ガリッサ市内における手榴弾爆発事件の発生に伴う注意喚起
11/28、北東部州ガリッサ市内における手榴弾爆発事件等の発生に伴う注意喚起。

行政区分として、8つの州 (Mikoa=Province) が置かれている。その下には県が設置されているが、2007年に大きな変更が加えられている。
1)中央州 (Kati)、州都〜ニエリ(Nyeri)、首都ナイロビから120kmほど北で、
           ケニア山国立公園とアバディア国立公園が有
2)海岸州 (Pwani)、州都〜モンバサ(Mombasa)
3)東部州 (Mashariki)、州都〜エンブ(Embu)北西にトゥルカナ湖
4)ナイロビ州 (Nairobi)、〜ケニアの首都ナイロビの州
5)北東州 (Kaskazini-Mashariki)、州都〜ガイッサ(Garissa)
6)ニャンザ州 (Nyanza)、州都〜キスム(Kisumu)
     ビクトリア湖北東部のカビロンド湾の湾奥部、標高1170mにある港湾都市
7)リフトバレー州 (Bonde la Ufa)、州都〜クル(Nakuru)
     北部は東アフリカのケニアと南スーダンエチオピアの3ヵ国に跨る地域イレミ・トライアングル
     という紛争地域に接し、赤道付近から北東部のトゥルカナ湖 (Lake Turkana)へ
     ケリオ川が流れ、その湖にはナイルワニが生息し、その北はエチオピア領
     北部にスグタ渓谷、中北部にバリンゴ湖、ボゴリア湖、中部にナクル湖が有、
     ナクル湖には多くのフラミンゴが生息
     南部にナイバシャ湖、マガディ湖、ナトロン湖及びロンゴノット山、ススワ山などの火山が有
8)西部州 (Magharibi)、州都〜カカメガ(Kakamega)

※ケニアは2013/3/7、新憲法で8州が解体され、
 47カウンティ(Counties)が第一級行政区画となり、
 その下にサブ・カウンティ(Sub-County)、区(Ward)、村(Village)が置かれた。
 カウンティは旧州の下にあった県と領域が一致する所が多い。
No カウンティ (県) (Counties) 旧州名 人(2009)  県都 (Capital)
1 モンバサ Mombasa 海岸州 939,370 モンバサ  - -
2 クワレ Kwale - - 649,931 クワレ Kwale
3 キリフィ Kilifi - - 1,109,735 キリフィ  - -
4 タナ川 Mto Tana - - 240,075 ホラ (ケニア) Hola
5 ラム Lamu - - 101,539 ラム  - -
6 タイタ=タヴェタ Taita-Taveta - - 284,657 ムワタテ Mwatate
7 ガリッサ Garissa 北東州 623,060 ガリッサ  - -
8 ワジール Wajir - - 661,941 ワジール  - -
9 マンデラ Mandera - - 1,025,756 マンデラ  - -
10 マルサビット Marsabit 東部州 291,166 マルサビット  - -
11 イシオロ Isiolo - - 143,294 イシオロ  - -
12 メルー Meru - - 1,356,301 メルー  - -
13 タラカ=ニシ Tharaka-Nithi - - 365,330 カスワナ Kathwana
14 エンブ Embu - - 516,212 エンブ  - -
15 キツイ Kitui - - 1,012,709 キツイ  - -
16 マチャコス Machakos - - 1,098,584 マチャコス  - -
17 マクエニ Makueni - - 884,527 ウォテ Wote
18 ニャンダルア Nyandarua 中央州 596,268 オル・カロウ Ol Kalou
19 ニエリ Nyeri - - 693,558 ニエリ  - -
20 キリニャガ Kirinyaga - - 528,054 ケルゴヤ/クトゥス Kerugoya / Kutus
21 ムランガ Murang'a - - 942,581 ムランガ  - -
22 キアンブ Kiambu - - 1,623,282 キアンブ  - -
23 トゥルカナ Turkana リフトバレ 855,399 ロドワ Lodwar
24 西ポコット Pokot Magharibi - - 512,690 カペングリア Kapenguria
25 サンブル Samburu - - 223,947 マララル Maralal
26 トランス・ンゾイア Trans-Nzoia - - 818,757 キタレ Kitale
27 ウアシン・ギシュ Uasin Gishu - - 894,179 エルドレット Eldoret
28 エルゲーヨ=マラクウェト Elgeyo-Marakwet - - 369,998 イテン Iten
29 ナンディ Nandi - - 752,965 カプサベト Kapsabet
30 バリンゴ Baringo - - 555,561 カバネット Kabarnet
31 ライキピア Laikipia - - 399,227 ルムルチ Nanyuki
32 ナクル Nakuru - - 1,603,325 ナクル  - -
33 ナロク Narok - - 850,920 ナロク  - -
34 カジアド Kajiado - - 687,312 カジアド  - -
35 ケリチョ Kericho - - 752,396 ケリチョ  - -
36 ボメット Bomet - - 730,129 ボメット  - -
37 カカメガ Kakamega 西部州 1,660,651 カカメガ  - -
38 ヴィヒガ Vihiga - - 554,622 ヴィヒガ  - -
39 ブンゴマ Bungoma - - 1,375,063 ブンゴマ  - -
40 ブシア Busia - - 743,946 ブシア  - -
41 シアヤ Siaya ニャンザ州 842,304 シアヤ  - -
42 キスム Kisumu - - 968,909 キスム  - -
43 ホマ・ベイ Homa Bay - - 963,794 ホマ・ベイ  - -
44 ミゴリ Migori - - 917,170 ミゴリ  - -
45 キシイ Kisii - - 1,152,282 キシイ  - -
46 ニャミラ Nyamira - - 598,252 ニャミラ  - -
47 ナイロビ Nairobi ナイロビ州 3,138,369 ナイロビ  - -
参考HP:〜
ケニアのカウンティ区分地図
ケニアの州区分地図(旧)

ケニアの首都のナイロビはマサイ族の言葉で「さわやかな水」を意味し、ナイロビはパピルスが茂る沼地に有。ケニアは赤道直下に有って、インド洋やヴィクトリア湖沿岸は年間平均気温が26℃の熱帯性気候になっているが、国土の大部分は、標高1100m〜1800mの高原となっているため年間平均気温が19℃の乾燥した高原サバンナ地帯となっている。11月〜3月にかけては北東モンスーン、5月〜9月には南東モンスーンと呼ばれる季節風が吹く。最高地点は赤道が通るケニア山(標高5199m)。

国立公園・国立保護区:〜
・アンボセリ国立公園
  (Amboseli National Park)〜リフトバレー州
・アバデア国立公園
  (Aberdare National Park)〜中央州
・ケニア山国立公園
  (Mount Kenya National Park)〜標高5199mの山の内、3350m以上の地域が
  1997年にユネスコの世界遺産に登録
・サンブル国立保護区
  (Samburu National Reserve)〜リフトバレー州
・ツァボ国立公園
  (Tsavo East National Park、Tsavo West National Park)〜海岸州
トゥルカナ湖国立公園群
  (Lake Turkana National Parks)〜1997年にユネスコ世界遺産に登録
  (シビロイ国立公園、セントラル・アイランド国立公園、サウス・アイランド国立公園)
   ・シビロイ国立公園
    (Sibiloi National Park)〜東部州
   ・セントラル・アイランド国立公園
    (Central Island National Park)〜リフトバレー州、トゥルカナ湖中の島
   ・サウス・アイランド国立公園
    (South Islands National Park)〜トゥルカナ湖の南部に有
・ナイロビ国立公園
  (Nairobi National Park)〜ナイロビ南7km
ナクル湖国立公園
  (Lake Nakuru National Park)〜中央州(ナクル湖のフラミンゴ)
・ヘルズ・ゲート国立公園
  (Hell's Gate National Park)〜リフトバレー州、ナイロビの北西に有
・マサイマラ国立保護区
  (Masai Mara National Park)〜リフトバレー州、ケニヤ南西でタンザニア国境
・シンバヒルズ国立保護区
  (Shimba Hills National Reserve)〜海岸州、小さい国立公園で、
  モンバサから33km、海岸から15kmに有
・チュルヒルズ
  (Chyulu Hills, Mountain Range)
  ケニア東部の山脈で、その150km東にリフトバレー有
・マサイマラ国立保護区
  (Maasai Mara National Reserve)

・海洋国立公園・自然保護区:〜
 ・キサイト=ムプングティ海洋国立公園
  (Kisite-Mpunguti Marine National Park)
   モンバサ75km南シモニ村(Shimoni)3km沖にワシニ島(Wasini Island)の3km沖に有
 ・キウンガ(マリーン・ナショナル・リザーブ)海洋自然保護区
  (Kiunga Marine National Reserve)
   ラム県のラム群島(Lamu Archipelago)内50の島とサンゴ礁
 ・マリンディ海洋国立公園
  (Malindi Marine National Park)、モンバサ北東120kmに有
 ・モンバサ海洋国立公園自然保護区
  (Mombasa Marine National Park and Reserve)
 ・タナ川霊長類国立保護区
  (Tana River Primate National Reserve)、ケニア南東部(タナ川、800km)地域
 ・ワタム海洋国立公園
  (Watamu Marine National Park)、モンバサ北140kmに有。

<ケニアの世界遺産>:〜6件
文化遺産:〜
 ・ラム旧市街
  (Lamu Old Town、2001)
  ラム要塞 (Lamu) 、マウリディ祭 (Maulidi) の主催地リヤダ・モスク (Riyadha Mosque)など有
 ・ミジケンダのカヤの聖なる森林群
  (Sacred Mijikenda Kaya Forests、2008)
  カヤ(Kaya)はケニア海岸部の後背地にあたる山間に築かれていた要塞化した円形の村落
 ・モンバサのジーザス要塞
  (Fort Jesus, Mombasa、2011) 1593年スペインフェリペ2世の命令で建設
自然遺産:〜
 ・ケニア山とレワ野生生物保全地域
  (Mt Kenya National Park/Natural Forest、1997、2013拡大)
 ・トゥルカナ湖国立公園群
  (Lake Turkana National Parks、1997)
 ・大地溝帯にあるケニアの湖沼群
  (Kenya Lake System in the Great Rift Valley、2011)。

ケニアの鉄道
  (Kenya Railways、Monbasa-Kisumu, 1901)
ナクル駅
ケニアの鉄道は、1901年に完成したモンバサ路線をケニア鉄道会社(Kenya Railways Corporation:KRC、1977設立)が運航している。モンバサ路線は、モンバサ〜キスム間をイギリスの植民地時代にウガンダ鉄道(Uganda Railway、1895-1929)が、ウガンダからケニヤの内陸部を通ってインド洋に面するモンバサ港へ達する鉄道を、1896〜1901年に建設した路線。

モンバサ
  Mombasa

モンバサはケニア共和国海岸州のモンバサ島にある都市。かつてはアラブ人との交易で栄えた地域で、イスラム教徒が多く住み、人口:市域 665,018人(1999)。モンバサ港はケニア第2の人口をもつ同国最大の港湾都市で、世界から多くの船舶が出入りし、その一角であるキリンディニ港にはクルーズ客船が多数来航する。本土との間は2つの入り江で分けられ、北部は橋で、西はコーズウェーで、南はフェリーで通じている。市街地は本土まで拡大している。近隣の都市としては、約100km 北東に
モンバサ港
マリンディ、130km南西にタンザニアのタンガがある。モンバサはケニアのみならず、港を持たないウガンダ・ルワンダ・ブルンジや、コンゴ民主共和国・タンザニア・スーダンの一部の外港として機能している。ケニア鉄道が首都ナイロビを経由してウガンダのカンパラまで通じており、また高速道路がナイロビやタンザニアのダルエスサラームへと通じている。モイ国際空港がある。空港やホテルにあるタクシーより、市民の足としてはマタトゥ(ミニバス)、トゥクトゥク(3輪車)、ボダボダ(自転車)がある。気候は熱帯気候で、4月と5月の降雨が最も多く、1月と2月が少ない。平均気温は11月から4月に最高が30度を超え、5月から10月は下回る。モンバサはムスリム商人の活動が盛んになるにつれ、インド洋交易の拠点の一つとして繁栄した。

1331年、モロッコのイブン・バットゥータがモンバサ港を訪れる
1498年、ポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマがインドへの航海途中にモンバサ港に寄港して以来、
      ポルトガルが進出し、現地勢力とポルトガルの抗争が続く
18世紀半ば、アラビア半島南部で勢力を伸ばしたオマーンが、ポルトガル勢力をモンバサから駆逐
18世紀後半、オマーン本土で内乱が起きると、
     土着化したオマーン人豪族マズルイ家がモンバサを支配下に収め独立
1828年、オマーンのスルタンのサイイド・サイード(Sayyid Said bin Sultan Al-Said:1797-1856)が占領
      再びオマーン領となる
19世紀後半、イギリスの支配下におかれ、イギリス領東アフリカの重要な外港となる
1896年、ウガンダに向かって鉄道の敷設が始まる
1901年、鉄道がビクトリア湖付近のキスム(Kisumu)に到達
1931年、鉄道がカンパラ(Kampala)にまで開通
2002/11月、アル・カイダ(Al-Qaeda)がイスラエル人を狙ったホテル爆発事件が発生、
      ケニア人が巻き込まれ13人が死亡。同日にモイ国際空港ではイスラエル航空機へ
      ミサイルが発射されたが無事。

マリンディ
  Malindi

マリンディはケニア共和国海岸州の都市でガラナ川(Galana River 390km)の河口に有。かつては多くのイスラム商人が来訪し、貿易を通じて繁栄した。人口:約12万人(1999)。インド洋に面した小さな港町で、国内における流通の拠点の一つ。現在は観光客を多く集め、近隣の都市は約100km南西にモンバサが有。イスラム商人のインド洋貿易が盛んになりモンバサ、キルワなどアフリカ東岸の港湾都市として繁栄。

1418年頃、明朝に南海遠征を行った鄭和の艦隊の一部がマリンディ港に寄港した記録が有、
       麻林(=マリンディ)から「麒麟」を運び永楽帝に献上した記録が伝わっている
1498/4/15、ポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマがインドへの航海途中にマリンディ港に寄港して、
       イスラムの水先案内人アフマド・イブン・マージドを雇っている
1498/4/22、ダ・ガマがインドのカリカットへ向けて出帆
その後、イスラム商人の活動が衰え、ポルトガル商人がアフリカ東岸の活動拠点をモンバサにおいたことなどと、内乱などによってマリンディの繁栄は失われる。

ジョン・ハニング・スピーク (1827/5/4〜1864/9/15)
  John Hanning Speke

ジョン・スピークはイギリスの探検家。ヴィクトリア湖とリポン滝の命名と、ツチ族は「ハム族或はナイル系で背が高く鼻が細い」とされるハム仮説の提唱者。イギリスのデヴォン州で生まれたスピークは1844年に17才で英印軍の前身のイギリス東インド会社の軍に入隊、コリン・キャンベル元帥(Field Marshal Colin Campbell, 1st Baron Clyde GCB, 1792-1863)の軍で、パンジャブ州などインド北部に勢力を誇った宗教国家シーク教国
ジョン・スピーク:ヴィクトリア湖
(Sikh Empire 1764-1848)とイギリス(British East India Company)戦ったシク戦争(First Anglo-Sikh War 1845-1846)に従軍。休暇にはヒマラヤを探検し、一度はチベットをも訪問。1854年当時既に有名だったリチャード・フランシス・バートンとソマリアを探検するも、上手くいかず2人とも負傷。スピークは捕えられ何度か槍で刺されたが逃亡。バートンも両頬を投げ槍で負傷。スピークはイギリスに戻るとクリミア戦争に従軍。1856年バートンとスピークはヨーロッパ人には確認されていなかったナイル川源流の「発見」を信じて東アフリカからアフリカ大湖沼地域を探検。スピークは耳に入った虫をナイフで掻き出してその耳が一時的に難聴になり、また一時的に目が見えなくなる。2人はヨーロッパ人で初めてタンガニーカ湖に到達し、ウケレウェ湖と呼ばれる別の湖についても聞くも、バートンの病のためにスピークが一人で探検してヴィクトリア湖と命名。観測機器が故障したため詳細な地理的データは採取でず。スピークは1859/5/8にバートンより先にイギリスに戻り2人の冒険について王立地理学協会で講演し、ヴィクトリア湖がナイル川の水源であると主張。1864年に英国学術協会の総会前日に銃の暴発によって亡くなり、一説では自殺とも言われている。

ヴィクトリア湖
  Lake Victoria

ケニア、ウガンダ、タンザニアに囲まれたアフリカ最大(68,800ku)の湖。半スワヒリ語ではヴィクトリア・ニャンザ (Victoria Nyanza)とも呼ばれ、タンザニアではウケレウェ (Ukerewe)、ウガンダでナルバーレ (Nalubaale)として知られていた。ナイル川の主流の一つ、白ナイル川の源流となって、世界第3位の湖水面積を誇り、湖の中はウガンダ領のセセ諸島 (Ssese Islands) やタンザニアのウケレウェ島をはじめとする約3000の島々が有。面積は広いものの水深は非常に浅く、最深部でも84mしかない。周囲の降水量が多いため、ブルンジ
ヴィクトリア湖
から流れるルヴィロンザ川を合わせたルワンダから流れてくるカゲラ川などの多数の河川が流入するも、流出河川は北部のジンジャから流れ出すナイル河しかない。ジンジャの流出口にはオーエン・フォールズ・ダムが建設されて発電している。

トゥルカナ湖
  Lake Turkana

  (旧称:ルドルフ湖、Lake Rudolf)
トゥルカナ湖はマラウィ湖、タンガニーカ湖から続く大地溝帯の湖の内、最も北に有。南北250km、東西は最大40kmの細長い湖。湖水はソーダを含む。大部分はケニアに含まれるが、北の端は国境を超えてエチオピアに入る。流出河川は無い。流入河川はエチオピア側、湖の北端に河口が開くオモ川が最大で、湖に流入する水量の90%以上を供給。小規模なものがケニア側にも有。英語の別名は「翡翠の海」 (Jade Sea)で、植物プランクトンで深い緑色をしている湖水がそのいわれでナイル
ナイルワニ
ワニやフラミンゴなどが生息している。

トゥルカナ湖は1888年にハンガリーのサミュエル・テレキ(Count Samuel Teleki de Szek 1845-1916)とオーストリアのルードヴィヒ・フォン・ヘーネル(Ltn. Ludwig Ritter von Hohnel 1857-1942)が発見し、オーストリア皇太子ルドルフ(Rudolf, Crown Prince of Austria、1858-1889)の名に因んでルドルフ湖と命名。1975年に主に西岸の周辺に住むトゥルカナ族 (Turkana) の名前からトゥルカナ湖に改称される。ナイロビから車で3日かかる場所のため、ここを訪れる観光客は少ない。現地にガブラ族 (Gabbra)レンディーレ族 (Rendille)トゥルカナ族の3部族が多く生活しており、トゥルカナ族は湖をアナム・カッァコル”anam Ka'alakol”(多くの魚)と呼んでいる。カッァコルは湖岸にある町の1つのカロコル (Kalokol) の語源。1997年にトゥルカナ湖国立公園群世界遺産に登録。 テレキの探検でルドルフ湖を発見

ハンガリー 1987/6/10 発行

ナクル湖
 Lake Nakuru

ナクル湖は面積40kuで、ケニアのリフト・バレー州にある湖。ケニア中央のナクルの南側にあってナクル湖国立公園の中心となっている。湖岸には多くの藻が生えており、多くのフラミンゴが生息。他にも多くの鳥が生息。また、イボイノシシ・ヒヒ・クロサイ・シロサイなどの大型の哺乳類も生息。ロスチャイルドキリンやクロサイ、シロサイの保護のために湖の周りに188kmにわたる柵が張られている。公園は、最近クロサイの保護のために範囲が広げられている。その野生動物保護の柵は、野生動物の行動範囲の制限よりも密猟者の侵入の阻止を主な目的にしている。ナクル湖国立公園は1961年にナクル及びナクル湖周辺の地域に設立され、最初はナクル湖と周辺の山々を含むだけの小さな物であったが、現在は
フラミンゴ

サハラ 1967 発行
サバンナの大部分を含む範囲に拡張されている。そこには、数千から多いときで数百万のフラミンゴが巣作りをするので、湖の浅い部分はフラミンゴが多く水面が見えないところも多い。水や食べ物の状況によってフラミンゴの数は変わる。オオフラミンゴ(Greater Flamingo、学名:Phoenicopterus roseus)は、フラミンゴ目フラミンゴ科に分類される鳥類の一種で、フラミンゴ科の鳥の中で最も広く分布している種で、別名はヨーロッパフラミンゴ。また、公園内には25頭以上というというケニア国内でも最大規模のサイの群れがいるため、生き残っている別の個体を見つける可能性もある。

ナイバシャ湖
  Lake Naivasha

ナイバシャ湖はケニアにある淡水湖で、ナイロビの北西に有。ナイバシャの町 (公式には東ナクル) は湖の北東端にある。この湖はグレート・リフト・ヴァレーの一部で、ナイバシャの名前は地元のマサイ族の言葉で「荒い水」を意味するナイポシャ(Nai'posha)に由来する。それは、ここで突然の嵐が起こることがあるから。湖の面積は139kuで、それは降雨量に大きく依存する。周囲は64kuの範囲に及ぶ沼沢地で、この湖は標高1,884mに有。湖の平均水深は6mで、最も深い所はクレセント島にあって、最大で水深30m。
ナイバシャ湖、淡水湖

マサイマラ国立保護区
  Maasai Mara National Reserve

マサイマラ国立保護区はケニア南西部、タンザニアとの国境沿いにある総面積1,812kuの国立保護区。国が直接管理する国立公園ではなく、地方自治体が管理する「国立保護区」。国境を挟んで南に広がるタンザニアのセレンゲティ国立公園の北部地域として、同一エコ・システム(生態系)を形成。両地域を季節ごとに巡るヌー(ウシカモシカ)とシマウマの季節移動グレート・マイグレーション(Great migration)はとても有名。名称はマサイ族とマラ川(Mara River 395km)に由来。肉食獣・草食獣ともに、生息する種類数・個体数の豊富さでケニア随一と言える野生の王国で、観光に外貨収入の多くを頼るケニア共和国にとり貴重な自然資源となっている。だが、近年、周辺部の人口増加に伴う農耕地・家畜放牧地の需要が高まり、一次産業に依存する周辺住民と野生生物の共存が難しくなっている。
ライオン

バオバブ
  Baobab

  学名:Adansonia
バオバブはアオイ目アオイ科バオバブ属の総称で、バオバブの名は16世紀に北アフリカを旅したイタリア人植物学者が「バ・オバブ」と著書に記したのが始まりといわれ、もとはアラビア語のブー・フブーブ(種が沢山ある物)から来ているという説も有。学名はアフリカバオバブのアダンソニア(A. digitata)を報告したフランス人自然学者ミカエル・アダンソン(Michel Adanson 1727-1806)の名に因んで名づけられた。アダンソンは1748年パリを出発、1754年パリに帰る迄の5年間をセネガル方面からアフリカを探検。最初の著書は「セネガルの自然史」(Histoire naturelle du Senegal 1757)で多数の著作を出版。1774年にフランス科学アカデミー(French Academy of
バオバブの木
Sciences)に報告。原生種がマダガスカルに6種、オーストラリアとアフリカに1種ずつ存在し、サバンナ地帯に多く分布。幹は徳利のような形をしており、高さは約20m、直径は約10mになる。最大のものは南アフリカのリンポポにある高さ47m、直径15mのバオバブ木が有。年輪が無いため樹齢の調べは困難で、数千年に達すると言われ、放射性年代測定は可能。中は空洞になることが多く、葉は幹の上部につき、乾季に落葉。花は白色で大きく、果実はヘチマのように垂れ下がり、堅く、果肉は食用・調味料に使用され、セネガルでは「サルのパン」と呼ばれている。ビタミンCがオレンジより多く、カルシウムも牛乳より多いと言われ、種子からは油が採集でき、若葉が野菜として利用されている。樹皮は煎じて解熱剤に用いられる他、細かく裂いて編めば強いロープを作ることがでる。オーストラリア先住民族アボリジニ間では藪の食物(ブッシュ・タッカー:bush tucker=bushfood)として古くから消費されている。

サン・テグジュペリ(Antoine Marie Jean-Baptiste Roger de Saint-Exupery、1900-1944)の「星の王子さま」では、星を破壊する巨木として描かれているが、上記のとおりアフリカ諸国では食用などさまざまに活用され、親しまれている。大木は10トンもの水分を幹にたくわえており、乾季になると葉を落とし休眠。休眠中はその水分で生きのびる。観葉植物にもなり、盆栽型に仕立てることもできる。またマダガスカル島にも植生している。

参考HP:〜
ケニアの地図
ヴィクトリア湖とタンガニーカ湖の場所地図(スピークの1858年探検地図)
ヴィクトリア湖の場所地図(グレート・リフト・バレーの場所)
ガラナ川の場所地図(国立公園の場所地図とキリマンジャロ山が有)
ケニアの鉄道地図
ケニアの地図 (pdf:UN Map:鉄道有)
ラム旧市街の場所地図(世界遺産)
トゥルカナ湖国立公園群の場所地図(世界遺産)
ケニア山とレワ野生生物保全地域の場所地図(世界遺産)
トゥルカナ湖の場所地図(世界遺産:トゥルカナ湖国立公園群)

こちらで
タンザニア鉄道
スパイス (香辛料)
ヌビア遺跡 (エジプト)世界遺産
パルテノン神殿 (ギリシャ)世界遺産
法隆寺 (日本)世界遺産
をお楽しみください。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。   12/3/22、2019/3/7
スタンプ・メイツ
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