Kenya 国連 1983 発行 |
切手で綴るアフリカ大陸一周航海シリーズ No.24
ケニヤ共和国 Republic of Kenya |
大航海物語 地図編★ |
KENYA | ||||||||||||||
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ソマリア→ |
ケニヤ 1983/1/20 発行 |
←モンバサ→ ←ザンジバル島 |
モンバサ港 ケニヤ 1983/1/20 発行 |
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ケニヤ タンザニヤ |
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UGANDA
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SOUTHERN RHODESIA バオバブの木 英領南ローデシア 1953/8/31 発行 |
ケニアの鉄道 ナクル駅 ケニア 1976 発行 |
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UGANDA TANGANYIKA KENYA | ||
ナイバシャ湖 英領ケニア・ウガンダ・タンガニ-カ 1949/10/10 発行 |
マサイマラ、動物王国 英領ケニア・ウガンダ・タンガニ-カ 1954-59 発行 |
UGANDA トゥルカナ湖、ナイルワニ生息 ウガンダ 1977/9/26 発行 |
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チーター |
マサイキリン |
夕日と象 |
アフリカ象 |
百獣の王ライオン |
海外の世界遺産シリーズ第3集 日本 2013/3/14 発行 |
ケニア共和国 Republic of Kenya British Commonwealth of Kenya 旧名:イギリス領ケニア (British Kenya、1888-1962) (英領ケニア・ウガンダ・タンガニ-カ) 面積:58.3万ku(日本の約1.5倍)、人口:3,877万人(2008)、4,501万人(2014)、首都:ナイロビ(Nairobi、約310万人、2009、約400万人、2017)、民族:キクユ人、ルヒヤ人、カレンジン人、ルオ人等、言語:スワヒリ語、英語、宗教:伝統宗教、キリスト教、イスラム教、一番切手:1963/12/12発行)、GDP:約799億ドル(2013)、旧イギリス植民地で、英連邦王国(British Commonwealth)の加盟国。 7-8世紀頃、アラブ人が海岸地域に定住して、モンバサやマリンディなど交易の拠点を建設。 現在のケニア沿岸部にスワヒリ文明が栄える 1331、モロッコのイブン・バットゥータがモンバサの街を訪れる 1418頃、明の鄭和の艦隊の一部がマリンディ港に寄港した記録が有 1498、ポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマ船長がインドへの航海途中にモンバサ港に寄港 その後ポルトガル人が進出するも、やがて撤退しアラブ人が再進出 18世紀、アラブ人の影響力が内陸部にまで及び奴隷貿易や象牙貿易などが活発になる 18世紀後半、オマーン本土で内乱が起き、 土着化したオマーン人豪族マズルイ家がモンバサを支配下に収めモンバサが独立 1828、オマーン帝国サルタンのサイイド・サイード(Sayyid Said bin Sultan Al-Said、1797-1856)が モンバサを占領し、再びオマーン領となる 19世紀、アフリカの植民地化が進むと、ケニア沿岸にイギリスとドイツ帝国が進出。権力争いの末、 イギリス勢が優勢となりイギリス領東アフリカが誕生 1885、ヴィツ(Deutsch-Witu)がドイツ領となる、現在のケニアの一部(-1890) 1888、沿岸部が大英帝国イギリス東アフリカ会社 (IBEA)領となる 1895迄に、内陸部にまでイギリスの影響が及ぶようになる 1896、ウガンダに向かって鉄道敷設が始まる 1914、第一次世界大戦が勃発(-1918) 1931、鉄道がカンパラ(Kampala)にまで開通 1902、現在のケニア全域がイギリスの保護領となる 1920、イギリス直轄のケニア植民地となる 1939/9/01、ナチス・ドイツが、9/17にソ連軍がポーランドに侵攻、第2次世界大戦が勃発 1941/12/8、太平洋戦争勃発 1945/8/15、大日本帝国降伏 1945/9/02、第2次世界大戦終結 1952、第2次世界大戦後、ケニア土地自由軍が植民地政府に対して マウマウ団の乱(Mau Mau Uprising, 1952-1960)を起こし、イギリスへの抵抗運動が始まる マウマウ団の乱は敗北するも、反乱を契機に独立の機運が高まる 1963、イギリス連邦(British Commonwealth)加盟国としてイギリスから独立 1964、共和制へ移行(ケニヤッタ大統領)、ケニア共和国が成立。 初代大統領に就任したジョモ・ケニヤッタはアフリカ社会主義を掲げるも 一貫して西側寄りの政策を採り、国内的にはケニア・アフリカ民族党の一党制が敷かれ、 ケニヤッタ大統領の下でケニアは経済的に成長を遂げる 1978、モイ大統領就任(1983、1988、1992、1997年に再選) 1982、ケニア・アフリカ人国民同盟(KANU)による一党制法制化 1991、複数政党制再導入 2002、総選挙、キバキ大統領就任 2002/11月、アル・カイダ(Al-Qaeda)がイスラエル人を狙ったホテル爆発事件が発生、 ケニア人が巻き込まれ13人が死亡 2007、総選挙、キバキ大統領再選(任期5年) 2013/3月、大統領選挙でウフル・ケニヤッタが当選、4月に就任 2013/9/21、ケニアショッピングモール襲撃事件発生、ソマリアで活動のアル・シャバブが犯行声明 2017/08月、大統領選挙でケニヤッタが再選されるも、 最高裁はこれを無効とする、これはアフリカで選挙結果が法的に無効にされた最初 2017/10月、やり直しの大統領選挙で、野党候補のライラ・オディンガがボイコットして、 ケニヤッタが圧倒的多数で再選。 ・在ケニア日本国大使館HP:〜注意情報が出ている 2011年、 10/04、ラム県リゾート地における外国人誘拐事件発生に伴う注意喚起 10/14、北東部ダダーブ難民キャンプにおける国際NGO関係者誘拐事件の発生に伴う注意喚起 10/20、イスラム過激派テロ組織アル・シャバーブによる報復テロ攻撃宣言に伴う注意喚起 10/28、首都ナイロビ市内における手榴弾爆発事件の発生に伴う注意喚起 11/10、北東部州ガリッサ市内における手榴弾爆発事件の発生に伴う注意喚起 11/28、北東部州ガリッサ市内における手榴弾爆発事件等の発生に伴う注意喚起。 行政区分として、8つの州 (Mikoa=Province) が置かれている。その下には県が設置されているが、2007年に大きな変更が加えられている。 1)中央州 (Kati)、州都〜ニエリ(Nyeri)、首都ナイロビから120kmほど北で、 ケニア山国立公園とアバディア国立公園が有 2)海岸州 (Pwani)、州都〜モンバサ(Mombasa) 3)東部州 (Mashariki)、州都〜エンブ(Embu)北西にトゥルカナ湖 4)ナイロビ州 (Nairobi)、〜ケニアの首都ナイロビの州 5)北東州 (Kaskazini-Mashariki)、州都〜ガイッサ(Garissa) 6)ニャンザ州 (Nyanza)、州都〜キスム(Kisumu) ビクトリア湖北東部のカビロンド湾の湾奥部、標高1170mにある港湾都市 7)リフトバレー州 (Bonde la Ufa)、州都〜クル(Nakuru) 北部は東アフリカのケニアと南スーダンとエチオピアの3ヵ国に跨る地域イレミ・トライアングル という紛争地域に接し、赤道付近から北東部のトゥルカナ湖 (Lake Turkana)へ ケリオ川が流れ、その湖にはナイルワニが生息し、その北はエチオピア領 北部にスグタ渓谷、中北部にバリンゴ湖、ボゴリア湖、中部にナクル湖が有、 ナクル湖には多くのフラミンゴが生息 南部にナイバシャ湖、マガディ湖、ナトロン湖及びロンゴノット山、ススワ山などの火山が有 8)西部州 (Magharibi)、州都〜カカメガ(Kakamega) ※ケニアは2013/3/7、新憲法で8州が解体され、 47カウンティ(Counties)が第一級行政区画となり、 その下にサブ・カウンティ(Sub-County)、区(Ward)、村(Village)が置かれた。 カウンティは旧州の下にあった県と領域が一致する所が多い。
・ケニアのカウンティ区分地図 ・ケニアの州区分地図(旧) ケニアの首都のナイロビはマサイ族の言葉で「さわやかな水」を意味し、ナイロビはパピルスが茂る沼地に有。ケニアは赤道直下に有って、インド洋やヴィクトリア湖沿岸は年間平均気温が26℃の熱帯性気候になっているが、国土の大部分は、標高1100m〜1800mの高原となっているため年間平均気温が19℃の乾燥した高原サバンナ地帯となっている。11月〜3月にかけては北東モンスーン、5月〜9月には南東モンスーンと呼ばれる季節風が吹く。最高地点は赤道が通るケニア山(標高5199m)。 国立公園・国立保護区:〜 ・アンボセリ国立公園 (Amboseli National Park)〜リフトバレー州 ・アバデア国立公園 (Aberdare National Park)〜中央州 ・ケニア山国立公園 (Mount Kenya National Park)〜標高5199mの山の内、3350m以上の地域が 1997年にユネスコの世界遺産に登録 ・サンブル国立保護区 (Samburu National Reserve)〜リフトバレー州 ・ツァボ国立公園 (Tsavo East National Park、Tsavo West National Park)〜海岸州 ・トゥルカナ湖国立公園群 (Lake Turkana National Parks)〜1997年にユネスコの世界遺産に登録 (シビロイ国立公園、セントラル・アイランド国立公園、サウス・アイランド国立公園) ・シビロイ国立公園 (Sibiloi National Park)〜東部州 ・セントラル・アイランド国立公園 (Central Island National Park)〜リフトバレー州、トゥルカナ湖中の島 ・サウス・アイランド国立公園 (South Islands National Park)〜トゥルカナ湖の南部に有 ・ナイロビ国立公園 (Nairobi National Park)〜ナイロビ南7km ・ナクル湖国立公園 (Lake Nakuru National Park)〜中央州(ナクル湖のフラミンゴ) ・ヘルズ・ゲート国立公園 (Hell's Gate National Park)〜リフトバレー州、ナイロビの北西に有 ・マサイマラ国立保護区 (Masai Mara National Park)〜リフトバレー州、ケニヤ南西でタンザニア国境 ・シンバヒルズ国立保護区 (Shimba Hills National Reserve)〜海岸州、小さい国立公園で、 モンバサから33km、海岸から15kmに有 ・チュルヒルズ (Chyulu Hills, Mountain Range) ケニア東部の山脈で、その150km東にリフトバレー有 ・マサイマラ国立保護区 (Maasai Mara National Reserve) ・海洋国立公園・自然保護区:〜 ・キサイト=ムプングティ海洋国立公園 (Kisite-Mpunguti Marine National Park) モンバサ75km南シモニ村(Shimoni)3km沖にワシニ島(Wasini Island)の3km沖に有 ・キウンガ(マリーン・ナショナル・リザーブ)海洋自然保護区 (Kiunga Marine National Reserve) ラム県のラム群島(Lamu Archipelago)内50の島とサンゴ礁 ・マリンディ海洋国立公園 (Malindi Marine National Park)、モンバサ北東120kmに有 ・モンバサ海洋国立公園自然保護区 (Mombasa Marine National Park and Reserve) ・タナ川霊長類国立保護区 (Tana River Primate National Reserve)、ケニア南東部(タナ川、800km)地域 ・ワタム海洋国立公園 (Watamu Marine National Park)、モンバサ北140kmに有。 <ケニアの世界遺産>:〜6件 文化遺産:〜 ・ラム旧市街 (Lamu Old Town、2001) ラム要塞 (Lamu) 、マウリディ祭 (Maulidi) の主催地リヤダ・モスク (Riyadha Mosque)など有 ・ミジケンダのカヤの聖なる森林群 (Sacred Mijikenda Kaya Forests、2008) カヤ(Kaya)はケニア海岸部の後背地にあたる山間に築かれていた要塞化した円形の村落 ・モンバサのジーザス要塞 (Fort Jesus, Mombasa、2011) 1593年スペインのフェリペ2世の命令で建設 自然遺産:〜 ・ケニア山とレワ野生生物保全地域 (Mt Kenya National Park/Natural Forest、1997、2013拡大) ・トゥルカナ湖国立公園群 (Lake Turkana National Parks、1997) ・大地溝帯にあるケニアの湖沼群 (Kenya Lake System in the Great Rift Valley、2011)。
1331年、モロッコのイブン・バットゥータがモンバサ港を訪れる 1498年、ポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマがインドへの航海途中にモンバサ港に寄港して以来、 ポルトガルが進出し、現地勢力とポルトガルの抗争が続く 18世紀半ば、アラビア半島南部で勢力を伸ばしたオマーンが、ポルトガル勢力をモンバサから駆逐 18世紀後半、オマーン本土で内乱が起きると、 土着化したオマーン人豪族マズルイ家がモンバサを支配下に収め独立 1828年、オマーンのスルタンのサイイド・サイード(Sayyid Said bin Sultan Al-Said:1797-1856)が占領 再びオマーン領となる 19世紀後半、イギリスの支配下におかれ、イギリス領東アフリカの重要な外港となる 1896年、ウガンダに向かって鉄道の敷設が始まる 1901年、鉄道がビクトリア湖付近のキスム(Kisumu)に到達 1931年、鉄道がカンパラ(Kampala)にまで開通 2002/11月、アル・カイダ(Al-Qaeda)がイスラエル人を狙ったホテル爆発事件が発生、 ケニア人が巻き込まれ13人が死亡。同日にモイ国際空港ではイスラエル航空機へ ミサイルが発射されたが無事。 ・マリンディ Malindi マリンディはケニア共和国海岸州の都市でガラナ川(Galana River 390km)の河口に有。かつては多くのイスラム商人が来訪し、貿易を通じて繁栄した。人口:約12万人(1999)。インド洋に面した小さな港町で、国内における流通の拠点の一つ。現在は観光客を多く集め、近隣の都市は約100km南西にモンバサが有。イスラム商人のインド洋貿易が盛んになりモンバサ、キルワなどアフリカ東岸の港湾都市として繁栄。 1418年頃、明朝に南海遠征を行った鄭和の艦隊の一部がマリンディ港に寄港した記録が有、 麻林(=マリンディ)から「麒麟」を運び永楽帝に献上した記録が伝わっている 1498/4/15、ポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマがインドへの航海途中にマリンディ港に寄港して、 イスラムの水先案内人アフマド・イブン・マージドを雇っている 1498/4/22、ダ・ガマがインドのカリカットへ向けて出帆 その後、イスラム商人の活動が衰え、ポルトガル商人がアフリカ東岸の活動拠点をモンバサにおいたことなどと、内乱などによってマリンディの繁栄は失われる。
サン・テグジュペリ(Antoine Marie Jean-Baptiste Roger de Saint-Exupery、1900-1944)の「星の王子さま」では、星を破壊する巨木として描かれているが、上記のとおりアフリカ諸国では食用などさまざまに活用され、親しまれている。大木は10トンもの水分を幹にたくわえており、乾季になると葉を落とし休眠。休眠中はその水分で生きのびる。観葉植物にもなり、盆栽型に仕立てることもできる。またマダガスカル島にも植生している。 参考HP:〜 ・ケニアの地図 ・ヴィクトリア湖とタンガニーカ湖の場所地図(スピークの1858年探検地図) ・ヴィクトリア湖の場所地図(グレート・リフト・バレーの場所) ・ガラナ川の場所地図(国立公園の場所地図とキリマンジャロ山が有) ・ケニアの鉄道地図 ・ケニアの地図 (pdf:UN Map:鉄道有) ・ラム旧市街の場所地図(世界遺産) ・トゥルカナ湖国立公園群の場所地図(世界遺産) ・ケニア山とレワ野生生物保全地域の場所地図(世界遺産) ・トゥルカナ湖の場所地図(世界遺産:トゥルカナ湖国立公園群) こちらで ・タンザニア鉄道 ・スパイス (香辛料) ・ヌビア遺跡 (エジプト)世界遺産 ・パルテノン神殿 (ギリシャ)世界遺産 ・法隆寺 (日本)世界遺産 をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 12/3/22、2019/3/7 |