大航海物語 | イングランド王国 テューダー朝
エリザベスT世 女王 在位 1558〜1603 |
参考資料 |
エリザベス1世女王 英領ヴァ−ジン諸島 1980/9/26 発行 |
エリザベス女王のドレーク船長への爵位(ナイト)親授式 英領ヴァ−ジン諸島 1980/9/26 発行 |
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BARBUDA エリザベス 1世 バーブダ 1970/10/15 発行 |
St. Helena エリザベス1世 と アルマダの海戦 セントヘレナ 2005/9/7 発行 |
・エリザベス一世 女王 Elizabeth Ist (1533/9/7〜在位1558/11/17〜1603/3/24) イングランド王国(Kingdom of England)の女王(1558-1603) アイルランド王国(Kingdom of Ireland)の女王(1558-1603 テューダー朝(Tudor dynasty:1485-1603)第6代(最後)の君主
女王になると、エリザベスは父の政策を踏襲して再び「国王至上法」を発令、「礼拝統一法」によってイングランド国教会を国家の主柱として位置づけました。1569年にはカトリックを信仰する北部諸侯の乱を鎮圧し、1570年にローマ法王庁教皇ピウス5世から正式に破門宣告されました。以後エリザベスは何度となく、国内のカトリック勢力による暗殺の危険にさらされました。 一方、この時代にはフランシス・ドレーク船長やジョン・ホーキンス船長など優れた航海家を排出しました。1568年にフランス育ちで、かってフランス王フランソワ2世の妃でもあったスコットランド女王メアリーが、スコットランドの内紛でイングランドへ逃げてきました。始めは賓客扱いでしたが、メアリーはエリザベスの伯母マーガレット・テューダーの孫であり、イングランド王位継承権を持っていたため、側近達が生かしておくには余りにも危険な存在だと主張して、イングランドに18年半滞在した後、メアリーを北イングランドで処刑しました。エリザベスはメアリーを処刑したがらなかったと伝えられています。
晩年は「囲い込み」によって発生した農民の大量難民に対処しきれず、発布した「エリザベス救貧法」も効果が上らず、また、対スペイン戦やアイルランドの反乱鎮圧のために軍事費が増大して重税を課し社会不安が増加しました。逼迫した財政立て直しのため独占許可状を乱発しましたが、議会の猛反対にあい、やむなく撤回するはめとなりました。しかし、この際の演説は「黄金のスピーチ」として今も語りぐさとなっています。文化的にはエリザベスの時代には、ウィリアム・シェイクスピアを始めとする文筆家を多数輩出して一大文化を築きました。1603年3月に後継者にスコットランド王ジェームス6世(メアリーの息子)を指名し、70才で亡くなりました。 生涯独身であったため処女王(the Virgin Queen)と呼ばれましたが、実際には数人の愛人を持っていました。レスター伯ロバート・ダドリー(Robert Dudley, 1st Earl of Leicester, KG、1533-1588)や、エセックス伯ロバート・デヴァルー(Robert Devereux, 2nd Earl of Essex, KG, PC、1566-1601、レスター伯とエセックス伯は義理の親子)、サー・ウォーター・ローリーなどでした。特にダドリーとは一時は結婚まで考えましたが、その妻エイミーが階段から落ちて死亡する事件が起こり、ダドリーとの共謀説が流れたため、結婚を断念しました。ローリー卿は新大陸(アメリカ)にエリザベス女王に因みヴァージニア(ロアノーク)植民地を建設するなどして好意を得ていましたが、エリザベスの侍女と極秘結婚したためロンドン塔に幽閉されました(後に放免)。エセックス伯に対しては女王が老齢に達していたこともあり寛容でしたが、1601/2にエリザベスに対して反乱を起こしたので、処刑を命じました。 未婚の理由については諸処の説がありますが、 国外の王族と結婚すればその国の属国になり、国内の貴族と結婚すればその貴族が国王となってしまうというジレンマによるといわれています。また、未婚でいることによって外交を有利に運ぼうという政策が基本にありました。なお、肖像画に影(=しわ)を入れないよう命じたため、彼女の肖像画にはしわは描かれていません。これは日々老いる姿を国民に見せないようにして安心させるためであり、政治的な配慮だったといわれています。
・第6代(最後) エリザベス1世 (Elizabeth I、1533-在位1558-1603) ・以降はスチュアート朝(英国年表)。 こちらで ・ジェームスT世 (英国王:イングランド国王(Kingdom of England)国王) ・ヴィクトリア女王 (英国王:イギリス(United Kingdom)国王) 世界遺産の ・ヌビア遺跡 (エジプト) ・ピラミッド (エジプト) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・姫路城 (日本) をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 2007/12/20、2018/8/28 |