Rassian Federation 国連 2013/5/2 発行 |
切手で綴る 絶海の孤島(Lonly Island) No.27 切手で綴る 北氷洋の島々 フランツァ・ヨシファ・ランド Zemlya Frantsa Josifa Land |
大航海物語 参考資料 地図編★ |
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フランツァ・ヨシファ・ランド(赤丸) |
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テゲトホッフ号北極探検隊の航海地図 ハンガリー 1994/4/1 発行(拡大) |
1821、ロシアのリュトケ船長がノーヴァヤ・ゼムリヤ島探検で望見したとされている 1872/8月、パイヤー隊長のテゲトホッフ号北極探検隊が ノーヴァヤ・ゼムリャー島の北東海域を探索航行中に流氷(pack-ice)に閉じ込められ 流氷と共にフランツァ・ヨシファ・ランド方面へ漂流 1873/8/30、テゲトホッフ号のワイプレヒト船長がフランツァ・ヨシファ・ランドへ到達・発見・命名 1886、ノルウェーのフリチョフ・ナンセンとヒャルマー・ヨハンセンが北極点到達行で通過 1896、ナンセンとイギリスのフレデリック・ジョージ・ジャクソン (Frederick George Jackson 1860-1938)がノルトブルク島で出会う 1931、グラーフ・ツェッペリン号(Graf Zeppelin)が北極飛行でベルリンから レニングラード(現:サンクトペテルブルク)を経由してグケラ島まで飛行。 ・主な島(フランツァ・ヨシファ・ランドの島々):〜
・大きい島 ・ゲオルグ島(2,741ku) ・ウィルツェック・ランド(2,203ku、別名:ビリチェク(ビリチカ)島) ・アレクサンダー諸島 Alexander Islands ジャックソン島の北西端にある小島の諸島で、西方のアレクサンドラ島と混同されやすい テゲトホッフ号探検隊が出資者のアレクサンドル・フォン・クロバティン元帥 (Field Marshal Alexander von Krobatin 1849-1933)に因んで命名 ・アレクサンドラ島 Alexandra Land、最高点:382m アレクサンダー諸島内の大きな島で、テゲトホッフ号探検隊がアレクサンドラ・パヴロヴナ (Alexandra Pavlovna, 1783-1801、オーストリア大公ヨーゼフ・アントン(Joseph Anton Johann von Osterreich, 1776-1847)の妃、ロシア大公女)に因んで命名。この島のナグルスコイェ(北緯80度49分東経47度25分)は群島で最も重要な気象観測所として機能して、冷戦時代には防空レーダーがあったと考えられている。1500メートルの雪上滑走路が有。1996/12/23にアントノフAn-72輸送機が着陸時に墜落。 ・ウィルツェック島 Wilczek Island、長さ:10km サーム島を取り巻く島々の1つで南西に有って、サーム島と3kmのサウンド(sound:砂州)で分かれている小島。テゲトホッフ号探検隊が1873/11/1に亡くなったオットー・クリッシュ隊員(Otto Krisch)を氷結している砂浜を掘って埋葬して、出資者のヨハン・ウィルツェック伯爵 (Count Johann Nepomuk (Hans) Wilczek 1837-1922)に因んで命名。 ・ウィルツェック・ランド Wilczek Land、最高点:606m、面積:2,203ku〜2番目に大きい島 別名:ビリチェク(ビリチカ)島 (Zemlya Vilcheka:Wilczek Land) ゲラー岬(北緯80度46分東経59度36分)は1899年のウェレ探検隊のメンバー2人が北極からの本隊の帰還を待った越冬地。 ・ウィーナー・ノイシュタット島 Wiener Neustadt Island、面積:237ku、ランド中の最高点:620m有 ジッヒー・ランド諸島の島で、テゲトホッフ号探検隊がオーストリアのウィーン南方の街ウィーナー・ノイシュタット(Wiener Neustadt)に因んで命名。 ・エヴァ・リヴ島 Yeva-Liv Island(Eva Island)、面積288ku、最高点381m エヴァ・リヴ島は北極海の一部であるバレンツ海にあるロシア連邦領ゼムリャフランツァヨシファ内ベーラヤゼムリャ諸島最北の島で、ウサギのような形状の島。1895/8/5にノルウェーのフリチョフ・ナンセンが発見。島名はフリチョフ・ナンセンの妻であるエヴァ・ナンセンに由来。 ・カール・アレクサンドル島 Karl-Alexander Island、最高点365m、長さ:29x幅:18km、面積:329ku ジッヒー・ランド諸島の島で、1874年の春にテゲトホッフ号探検隊が発見して出資者のグラフ・フォン・サーム伯爵カール・アレクサンドル(Count Alfred Wilhelm Karl Alexander Graf von Salm-Hoogstraeten 1851-1919)に因んで命名。そして、その島のちょうど北東沖の小さな岩礁島の一つコブルグ島(Coburg isles)で宿営してから北へとソリ(sledge tour)で出発する時に、探検隊は北と東の絶壁を見て、ボーン岬(Cape Bohm)とフェルダー岬(Cape Felder)と命名。 ・ガリヤ島 オストロフ・ガリヤ:Ostrov Gallya ホール島の東の湾に有る群島で、1873/8/30にフランツァ・ヨシファ・ランドが最初に発見されたのはこの群島の場所で、1898〜1899年にウォルター・ウェルマンにより、テゲトホッフ岬に小さなキャンプが作られ、群島の発見を称える標識が建立されている。 ・グケラ島 Ostrov Gukera、 別名:フッカー島:Hooker Island ティハヤ湾(Tikhaya Bay、北緯80度20分東経52度47分)は北極探検の大きな基地の場所だった。また、1929〜1963年まで天文観測所があった。1931年7月には飛行船グラーフ・ツェッペリンが航空観測のために訪れている。第二次世界大戦の間の1941年から1945年まで、士官がここに置き去りにされた。墓地と二つの近代的な建造物が存在する。大きな海鳥の繁殖地がティハヤ湾の近くルビニ岩(Skala Rubini、北緯80度18分東経52度50分)にある。ロス探検隊のジョセフ・ダルトン・フッカー卿(Sir Joseph Dalton Hooker 1817-1911)に因んで命名。 ・グレエムベル島 Greem-Bell Island(Graham Bell Island)、面積:1,557ku 群島の北部に有って、冷戦時代の前哨基地であり、群島の中で最大のグレエムベル飛行場(北緯81度09分東経64度17分)がある。長さ2100mの滑走路を備えている。1950年代以来、ロシアの輸送機や戦闘機が定期的に着陸している。 ・ゲオルグ島 George Land:Zemlya Georga〜最も大きい島 テゲトホッフ号探検隊がヘッセン=ダルムシュタット侯子ゲオルク・ヴィルヘルム将軍 (Georg Wilhelm von Hessen-Darmstadt, 1722-1782、General of Cavalry)に因んで命名 ・ゴフマナ島 Ostrov Gofmana、長さ;13km、幅:5km ゴフマナ島は別名:ホフマン島(Hofmann Island)でレイナー島の東8.6km に有。雪上滑走路がある(北緯81度17分東経60度13分)。 ・サーム島 Salm Island、長さ:17km、面積:344ku 1873年の冬(1873/74)に流氷に閉じ込められて風と潮流でウィルツェック島(Wilczek Island)沖に向かって漂流していた時の、1873/9月にテゲトホッフ号探検隊が発見して出資者のグラフ・フォン・サーム伯爵カール・アレクサンドルに因んでサーム島と命名。1874年初めにその島を取り巻く島々と共に探検。 ・ジッヒー・ランド諸島 Zemlya Zichy Land subgroup(群島内の諸島) テゲトホッフ号探検隊が出資者のハンガリーのオドン・ジッヒー伯爵 (Hungarian Count Odon Zichy 1811-1894)に因んで命名。 諸島内の島々:〜 ・カール・アレクサンドル島(Karl-Alexander Island) ・レイナー島(Rainer Island)〜諸島内の島 ・ジャックソン島(Jackson Island) ・パイアー島(Payer Island) ・グリーリー島(Greely Island(付近の小さい島々) ・ジーグラ−島(Ziegler Island) ・サリスベリー島(Salisbury Island) ・ウィナーノイシュタット島(Wiener Neustadt Island) ・ルイギィ島(Luigi Island) ・チャンプ島(Champ Island) ・ストリチキ島 Stoliczka Island(オストロフ・ストリチキ) パイヤー島直近の小島の一つで、テゲトホッフ号探検隊が モラビアの古生物学者(Moravian paleontologist)フエルディナンド・ストリチキ (Ferdinand Stoliczka 1838-1874)に因んで命名。 オストロフ・ストリチキはセイウチの繁殖地になっている小さな島(北緯81度11分東経58度16分)。 ・ツィーグラー島 Ostrov Tsiglera オーストリアの観測所をパイエル・ヴァイプレヒトが19世紀末頃に建設。 ・ナンセナ島 Nansena Island 1896年にフランツァ・ヨシファ・ランドを探検したナンセンに因んで命名。 ・ノースブルック島 Northbrook Island(ノルトブルグ島)、最高地点:344m ノースブルック島は群島の南にあって、島嶼群の中では最もアクセスが容易なので、19世紀末から20世紀初頭にかけて北極探検のメインベースが置かれました。島名はイギリスの政治家・貴族で、1890年から1893年にかけてイギリス王立地理学会の理事長を務めたノースブルック伯爵に因んで命名され、島の南西部にあるフローラ岬(北緯79度57分・東経50度05分)が、歴史的に重要な地点で、1881年にイギリスの探検家ベンジャミン・リー・スミスの船が難破、1896年の冬にスウェーデンの探検家フリチョフ・ナンセンと、イギリスの探検家フレデリック・ジョージ・ジャクソンが偶然出会い、動物の肉を食いつないで夏に救助されました。なお、島では1904年に、島嶼群で最も北にあるルドルフ島で船が難破して失った探険家が、この島の海抜約150mで石炭を採掘しています。 ・パイアー島 Payer Island、面積:160ku ジッヒー・ランド諸島の島で、オーストリア・ハンガリー北極探検隊が隊長のパイアーに因んで命名 ・ビリチェク(ビリチカ)島 Zemlya Vilcheka:Wilczek Land 別名:ウィルツェック・ランド ・ヘイス島 Heiss Island クレンケル(北緯80度37分東経58度03分)に気象観測所がある。 ・ベーラヤゼムリャ諸島 Belaya Zemlya Islands subgroup(群島内の諸島) 諸島内の島々:〜 ・エヴァ・リヴ島(Yeva-Liv Island、面積:288ku、最高点:381m ・フレーデン島(Frieden Island、長さ:8.2km)、アデレード島の南2.5kmに有 ・アデレード島(Adelaide Island、長さ:2km)、エヴァ・リブ島の南5kmに有 ・ホール島 Hall Island、面積:1,049ku、80°05′N 58°01′E テゲトホッフ号探検隊が歩き出して1873/8/30に発見した最初の大きな氷結した島で、南の端にケープ・テゲトホッフ(Cape Tegethoff)と命名した岬がある。後に米国の北極探検家チャールス・ホール(Charles Francis Hall 1821-1871)に因んで命名。ホール島の東の湾にそそり立った372mの小島ベルグハウス・ランド(Berghaus Island)が有。ホール島の東の湾に有る群島にガリア島が有。 ・リュトケ島 Litke Island、面積:14ku サーム島を取り巻く島々の1つで南東4kmに有って、1821年にロシアのリュトケ船長が探検して、後に彼に因んで命名。 ・ルドルフ島 Rudolf Island テゲトホッフ号探検隊が出資者のオーストリアのルドルフ皇太子 (Archduke Rudolf, Crown Prince of Austria 1858-1889)に因んで命名。 ルドリフ島は群島の最も北にある島。テプリッツ湾(北緯81度48分東経57度56分)は19世紀から20世紀初頭の数多くの北極探検の集結点として役立ってきた。急峻な地形のため、空路でのアクセスは北緯81度47分東経58度45分の氷河上にある長さ300mの小さな雪上滑走路しかない。 ・レイナー島 Rainer Island、ほぼ丸い島:直径約14km(長さ:14x幅:14km)、最高点:284m、面積:139.8ku ジッヒー・ランド諸島の島で、 テゲトホッフ号探検隊が出資者のオーストリア大公レイナー・ヨシファ・ヨハンに因んで命名 (Rainer Joseph Johann Michael Franz Hieronymus, Archduke of Austria 1783-1853) その他の島々:〜 ・ジャックソン島(Jackson Island) ・グリーリー島(Greely Island)と付近の島々(adjacent islands) ・ジーグラー島(Ziegler Island) ・サリスベリー島(Salisbury Island) ・ルイギ島(Luigi Island) ・チャムプ島(Champ Island) など。 参考HP:〜 ・フランツァ・ヨシファ・ランドの地図 ・フランツァ・ヨシファ・ランドの場所地図 ・フランツァ・ヨシファ・ランド付近の地図 こちらで世界遺産の ・日光東照宮(日本) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・ピラミッド (エジプト) をお楽しみください。 上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 平成 H23:2011/8/11, 令和 R3:2021/9/28 |