United Kingdom

国連 1983 発行
切手で綴る イギリスの冒険航海(Adventure Voyage)南極探検(VI-4
ジェイムス・C・ロス船長
1841
南極探検・ロス海発見
大航海物語
 イギリス編

J.C.ロス船長

イギリス 1972 発行
(イギリスは世界最初の切手発行国なので国名表示は無)


BRITISH ANTARCTIC TERRITORY
J.C.ロス船長

エレパス号
イギリス南極地方 1975 発行
1961 ANTARCTIC TERRITORY 1981
ウェッデル海
南極半島





ロス海
南極条約 20周年 記念
イギリス南極地域 1981 発行


ROSS DEPENDENCY
TERRES AUSTRALES ET ANTARCTIQUES FRANCAISES
エレパス号    .

     氷山
ニュージランド・ロス海属領 1957/1 発行
氷海を航海するエレパス号

Erebus off Atrantic Ice Cap、1842

フランス領南極地方 1984/1/1 発行

ロスは若い頃は”北西航路”の探索で北極海を探検し、極地航海の豊富な経験を得ました。1834年に南極探検の航海に出帆し4年5ヵ月もの海上航海をなし、南極地方の詳細な調査を行い、1841年に”南緯 81°30′の地点に到達し、ロス海などを発見しました。
ジェイムズ・クラーク・ロス船長
 Sir James Clark Ross RN FRS FLS FRAS (1800/4/15〜1862/4/3)
 赤色艦隊 少将(Rear Admiral of the Red)1861/8月昇進
ロス船長はイギリスのロンドンで生れ、1812年に11才で叔父のジョン・ロス卿(Sir John Ross, 1777-1856)のもとで英国海軍に入りました。1818年18才で、叔父のジョン・ロス卿と北西航路(Northwest Passage)を探索に、最初の北極航海に出帆しました。1819〜1827年の間にウィリアム・パリー(Sir William Edward Parry FRS, 1790-1855)のもとで4度の北極探検に参加しました。1829〜1833年の間には再び叔父のジョン・ロス卿と北極探検に出かけ、1831/6/1北極点(磁極)に到達しました。1834/10/28に海軍大尉(1st Lieutenant)に昇進しました。
1834〜1835年の間はブリテン諸島(British Isles)の磁気調査に携わりました。

1839〜1843年にかけて、ロス船長は
・エレバス号(HMS Erebus, 370t)
・テラー号(HMS Terror, 340t)
の2隻の帆船からなる南極探検隊を率い、海上での4年と5ヵ月の探査を行いました。1841年にはロス海(Ross Sea)、ビクトリアランド(Victoria Land)とロス島の火山”エレバス山”(Mount Erebus、3,794m)、”テラー山”(Mount Terror、3,230m)、現在のジェイムズ・ロス島(James Ross Island)を、1843/1/6に南極半島付近のスノーヒル島(Snow Hill Island)、そしてセイモア島(Seymour Island)を発見。ロス海の南極(南緯81°30′西経175°00′)に有る487,000km2のロス柵氷(Ross Ice Shelf)はロス船長の名をとって名づけられました。1843年に帰還すると爵位を与えられナイト(Knight ”Sir”)に叙され、フランスからもレジョンドノール(Legion d'Honneur:名誉勲章)を与えられました。

1847年に南極圏の探検航海記を出版しました。1848年にはロンドンのロイヤル・ソサイェティ(FRS)の会員に選ばれました。1848年に北西航路の探検に出帆して、1847年に行方不明となっていたサー・ジョン・フランクリンの最初の探査遠征に
・エンタープライズ号(HMS Enterprise, 471t)
・インヴェスティゲーター号(HMS Investigator, 480t)
を指揮して、1849年に帰港しました。フランクリン卿の探査遠征はその後、何度も行われました。
ロス船長はバッキンガムのアイレスベイ(Aylesbury, #1B19)にて62才で亡くなりました。

参考:〜
・ロス海
 (Ross Sea)

南極大陸の地図
1961 ANTARCTIC TERRITORY 1971
(赤点)
ウェッデル海

南極半島







ロス海
(赤点)
南極条約 10周年 記念
アメリカ 1971 発行 (200%)
ロス海は南極大陸のヴィクトリア・ランドとマリー・バードランドとの間にある深い湾です。1841年にJ.C.ロス船長によって発見されました。ロス海の東にはロス島が、西にはルーズベルト島があります。南部はロス棚氷に覆われています。イギリスは1832年にグレアムランドの領有宣言をしたのに始まって、1962年に”BRITISH ANTARCTIC TERRITORY”(英領南極地域)を主張し、グレアムランド英軍基地を置き切手を発行しました。この地域はチリとアルゼンチンも領有を主張しており論争となっていますニュージーランドは1957年から”ROSS DEPENDENCY”(ロス海属領)を主張し、スコット基地内の郵便局から切手を発行しました。南極条約で領有権の論争は凍結されています。南極条約の最初は1959/12/1に締結国12ヵ国で締結され、現在は45ヵ国となっています。

こちらで
ジョン・ロス北極探検隊
  (John Ross Arctic Expedition)
  ジョン・ロス船長はジェイムズ・クラーク・ロスの叔父
をお楽しみください。

参考HP:〜
南極大陸の地図と南極周辺の島々の一覧(日本語)
ロス島の地形上の地図(1:250,000 縮尺)
バフィン湾の場所地図(ジョン・ロス北極探検隊の到達場所)
ランカスター海峡の場所地図(ジョン・ロス北極探検隊の到達場所)
ヴスカウントメルヴィル海峡の場所地図
マクルアー海峡の場所地図

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。   2006/10/30、20/3/23追記、13/7/8
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