切手で綴る 太平洋戦争 物語 第3部 <米国(連合軍)の反攻> 第19章 オキナワ 102 <沖 縄> 1945/4/1 米軍、沖縄に上陸 |
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沖縄攻略戦・米海兵隊 ”G.I.” の進撃 Okinawa, the last big battle, April-June 1945 USA 1995/9/2 発行 |
Okinawa Invaded by US Forces 1945 マーシャル 1995 発行 |
沖縄を攻撃した 英:航空母艦インドミタブル号
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・米軍、沖縄に上陸、1945/3/26〜1945/6/23、米軍の勝利 沖縄の戦い(Battle of Okinawa、1945/4/1〜1945/6/22) 米軍呼称(コードネーム:作戦名)アイスバーグ作戦(Operation Iceberg、氷山作戦) 場所:日本国沖縄県(沖縄本島と周辺島嶼、海域) (Okinawa Island, Japan) 昭和20年3月26日「慶良間列島」が占領され、4月1日に沖縄本島中部の嘉手納・北谷海岸へ艦船1,317隻から、艦載機1,727機の援護で、兵員451,867人が無血上陸しました。5月29日には首里へ入場、6月21日には、米軍が本島確保を宣言、帝国軍へ投降を勧告して、82日間の戦いが終わりました。 ▽両軍の兵力と損害:〜
※なお別説では帝国の犠牲者は、帝国正規軍66,000、防衛隊28,000、戦闘協力者55,000、住民94,000、合計244、000(内住民149、000)人が死亡したと推定されています。 ▽両軍の編成:〜 ○帝国軍の編成:〜 <陸軍> ・第32軍 ・司令官 牛島満中将(1887-1945/6/23摩文仁で自殺) ・参謀長 長勇中将(1895-1945/6/23摩文仁で自殺) ・高級参謀 八原博通大佐(1902-1981) ・後方担当参謀:木村正治中佐(陸士36期-1945/6/23戦死) ・航空担当参謀:神直道少佐(1911-1998) ・情報担当参謀:薬丸兼教少佐(陸士49期-1945/6/18戦死) ・通信担当参謀:三宅忠雄少佐(陸士48期-1945/6/21戦死) ・作戦担当参謀:長野英夫少佐(陸士52期-1945/6/19戦死) ・第24師団 ・師団長 雨宮巽中将(?-1945/6/30自殺) ・歩兵第22連隊・第32連隊・第89連隊基幹 ・野砲兵第42連隊 ・四年式15糎榴弾砲×12門 ・九一式十糎榴弾砲×16門 ・九五式野砲×8門 ・第62師団 ・師団長 藤岡武雄中将(1891-1945/6/22摩文仁で自殺) ・歩兵第63・第64旅団基幹 ・賀谷支隊:支隊長 賀谷與吉中佐(?-1945/6/10戦死) ・歩兵第63旅団の1個大隊基幹 ・独立混成第44旅団 ・旅団長 鈴木繁二少将(陸大34期-1945/6/22戦死) ・第2歩兵隊 ・砲兵隊(九一式10糎榴弾砲) ・独立混成第15連隊基幹 ・野砲兵第42連隊 ・独立混成第44旅団砲兵隊 ・第5砲兵連隊 ・司令官 和田孝助中将(陸士23期-1945/6/21戦死) ・野戦重砲兵第1連隊〜九六式15糎榴弾砲×12門 ・野戦重砲第23連隊〜九六式15糎榴弾砲×24門 ・重砲兵第7連隊〜加式12糎速射加農砲×2門、三八式野砲×12門 ・重砲兵第8連隊 ・独立重砲兵第100大隊〜八九式15糎加農砲×8門 ・独立臼砲第1連隊〜九八式臼砲×24門、九七式軽迫撃砲×6門 ・迫撃第42大隊 ・独立迫撃砲第1・第2大隊〜九七式曲射歩兵砲×96門 ・独立速射砲第3・第5・第7・第22大隊、独立速射砲第23・第32中隊〜1式機動47粍砲×54門 ・第21野戦高射砲連隊 ・野戦高射砲第79・第80・第81大隊、独立高射砲第27大隊〜八八式7糎野戦高射砲×72門 ・機関砲第103・第104・第105大隊〜九八式高射機関砲×54門 ・特設第47・第48・第49機関砲隊〜九六式25粍対空機関砲 ・戦車第27連隊 ・九七式中戦車(新砲塔)×14輌 ・九五式軽戦車×12輌 ・砲兵中隊〜機動九〇式野砲×4基 ・電信第36連隊 ・第11船舶団司令部 ・船舶工兵〜第23・第26連隊 ・海上挺進〜第1・第2・第3・第26・第27・第28戦隊 ・第5海上挺進基地隊本部 ・海上挺進基地〜第1・第2・第3・第26・第27・第28・第29大隊 その他(米軍上陸無し) ・先島集団(宮古島に第28師団及び独立混成第59・第60旅団〜米軍上陸無し ・石垣島に独立混成第45旅団)〜米軍上陸無し ・大東島守備隊(第28師団の一部)〜米軍上陸無し ・奄美守備隊(独立混成第64旅団)〜米軍上陸無し ※第32軍司令部の壊滅後、 ・先島集団は台湾の第10方面軍の直轄下に入る ・奄美守備隊は九州の第16方面軍隷下となる。 <海軍> ・沖縄方面根拠地隊:司令官 大田実少将(1891-1945/6/13戦死) ・先任参謀 前川新一郎大佐(海兵50期-1945/6/13戦死) ・南西諸島航空隊:司令 棚町整大佐(海兵51期-1945/6/13戦死) ・第951航空隊派遣隊:司令 羽田次郎大佐(海兵47期-1945/6/13戦死) ・第2艦隊:司令長官 伊藤整一中将(1890-1945/4/7坊ノ岬沖で戦艦 大和と共に戦死) <航空部隊> ・第6航空軍〜在九州・陸軍航空部隊:司令官 菅原道大中将(1888-1983) ・第8飛行師団〜在台湾陸軍航空部隊:師団長 山本健児中将(1895-1975) ・第5航空艦隊〜在九州海軍航空部隊:司令長官 宇垣纏中将(1890-1945/8/15沖縄特攻) ・第3航空艦隊 ・第10航空艦隊 ・第1航空艦隊:在台湾海軍航空部隊司令長官大西瀧治郎中将(1891-1945/8/16特攻最後)。 ○連合軍の編成:〜 <陸上部隊> ・第56任務部隊(Expeditionary Troops:TF 56)〜遠征軍 司令官サイモン・B・バックナー陸軍中将(Lieutenant General Simon Bolivar Buckner, Jr.) ・第56.1任務群(Army Troops:TG 56.1) 第10軍〜主力部隊が1945/4/1沖縄本島中西部に上陸 (10th US Army Troops, 1944/6/20-1945/10)〜琉球派遣隊 ・司令官:サイモン・ボリバー・バックナー陸軍中将(糸満市真栄里にて帝国軍砲撃で戦死) (CTF:Lieutenant General Simon Bolivar Buckner, Jr.、1886-1945/6/18) ・代理司令官:第3海兵水陸両用部隊司令官ロイ・S・ガイガー少将(在任1945/6/18-6/23) ・後任司令官ジョゼフ・ウォーレン・スティルウェル大将 (General Josepf Warren Stilwell, 1883-在任1945/6/23-1945/10-1946) ・陸軍4個歩兵師団 ・第7歩兵師団(7th Army Infantry Division) ・第27歩兵師団(27th Army Infantry Division) ・第77歩兵師団(77th Army Infantry Division) ・第96歩兵師団(96th Army Infantry Division) ・海兵隊3個師団 ・第1海兵師団(1st Marine Division) ・第2海兵師団(2nd Marine Division) ・第6海兵師団(6th Marine Division) ・第56.2任務群(Northern Landing Force:TG56.2)〜北部上陸部隊 ・第3海兵軍団(3rd PhibCorps USMC) ・第24軍団(XXIVth Army Corps) ・第56.3任務群(Southern Landing Force:TG 56.1〜南部上陸部隊) ・第56.4任務群(Western Islands Landing Force:TG 56.4)〜西部上陸部隊 ・第77歩兵師団(InfDiv77) ・第56.5任務群(Demonstration Landing Group:TG 56.5)〜上陸部隊 ・第56.6任務群(Expeditionary Troops Floating Reserve:TG 56.6)〜遠征部隊 ・第27歩兵師団(InfDiv27) ・護衛駆逐艦ラル号(Rall)、ハロラン号(Halloran)、コノリー号(Connoly) ・ラルフィネガン号(Finnegan)、グラディ号(Grady)、マッククレランド号(McClelland) ・第47輸送師団(TransDiv47) ・攻撃兵員輸送艦(APA)ラトランド号(Rutland)、レンウィー号(Lenawee)、 ・攻撃兵員輸送艦(APA)タラデガ号(Talladega) ・第56.7任務群(Area Reserve:TG 56.7) ・攻撃兵員輸送艦(APA)ボリヴァー号(Bolivar) ・第55任務部隊 (Southern Attack Force:TF 55)〜南部攻撃軍 司令官ローレンス・F・ライフスナイダー少将 (Rear Admiral Lawrence Fairfax Reifsnider, 1897-1956) ・旗艦 揚陸指揮艦(AGC)テトン号 (USS Teton, AGC-14, 13,910t) ・第24軍団(XXIV Corps) 司令官ジョン・リード・ホッジ少将(Major General John Reed Hodge, 1893-1963) ・旗艦 揚陸指揮艦(AGC)号 (USS Mount McKinley, AGC-7/LCC-7, 12,550t) ・攻撃兵員輸送艦(APA)〜3隻 ・サラソタ号(USS Sarasota APA-204)、ピアース号(Pierce)、ハリス号(Harris) ・護衛駆逐艦(DE)マンラヴ号(USS Manlove DE-36, 1,140t) ・第55.1任務群(Transport Group Dog:TG 55.1) 司令官M.O.カールソン海軍准将(CTG:Commodore M.O. Carlson) ・攻撃兵員輸送艦バクスター号(USS Baxter APA-94) ・第7歩兵師団(InfDiv7) 師団長アーチボルド陸軍少将(MajGen Archibald) ・第711戦車大隊 ・第776水陸両用戦車大隊 ・第718・第536水陸両用機甲大隊 ・第91化学中隊 ・ほか配属 ・第77歩兵師団 ・第706戦車大隊 ・第708水陸両用戦車大隊 ・第715・第773水陸両用機甲大隊 ・第88化学砲大隊の1個中隊 ・ほか配属 ・第96歩兵師団 ・第763戦車大隊 ・第780水陸両用戦車大隊 ・第728・第788水陸両用機甲大隊 ・第88化学砲大隊の1個中隊 ・ほか配属 ・第27歩兵師団〜軍直轄 ・第193戦車大隊 ・ほか配属 ・第81歩兵師団〜戦闘には不参加 ・沿岸砲兵隊 ・第53沿岸高射砲兵旅団 ・第55.2任務群(Transport Group Baker:TG 55.2) ・第55.3任務群(Southern Tractor Flotilla:TG 55.3) ・第55.4任務群(Southern Control Group:TG 55.4) ・第55.5任務群(Southern Beach Party Group:TG 55.5) ・第55.6任務群(Southern Attack Force Screen:TG 52.2) 指揮官E.W.ヤング海軍大佐(CTG:Cap E.W.Young) ・駆逐艦マラニー号(USS Mullany DD-528, 2050t)、ハイマン号(Hyman)、 ・駆逐艦パーディ号(Purdy)、プットナム号(Putnam)、ルークス号(Rooks) ・第24水雷戦隊(DesRon24) ・駆逐艦アンソニー号(USS Anthony/GF,SF, DD-515, 2050t)、バッへ号(Bache) ・駆逐艦ブッシュ号(Bush)、ビール号(Beale) ・第45水雷戦隊(DesRon45) ・第89水雷戦隊(DesRon89) ・駆逐艦ベネット号(Bennett)、ハドソン号(Hudson) ・第90水雷戦隊(DesRon90) ・駆逐艦ワーズワース号(Wadsworth) ・護衛駆逐艦クローター号(USS Crouter DE-11, 1,430t)、カールソン号(Carlson) ・護衛駆逐艦ダノン・S・カミングス号(Danon M. Cummings)、ヴァメン号(Vammen) ・護衛駆逐艦ウォルター・C/ウァン号(Walter C. Wann)、オニール号(O'Neill) ・高速輸送艦(APD)シムス2世I号(Sims II) ・第55.7任務群(Southern Defense Group:TG 55.7)〜南部防衛部隊 ・高速輸送艦(APD)ストリンガム号(Stringham) ・第55.8任務群(Southern Garrison Group:TG 55.8)〜南部守備部隊 ・護衛駆逐艦アバクロンビー号(Abercrombie) ・第55.9任務群(Landing Craft Refuel & Pontoon Barge Group:TG 55.9)〜ポンツーン集団 ・第55.10任務群(Southern Air Support Control Unit:TG 55.10)〜南部航空支援管理部隊 ・旗艦 揚陸指揮艦(AGC)テトン号(Teton) ・第55.11任務群(Southern Support Craft:TG 55.11)〜南部支援艦隊部隊 ・第55.12任務群(Port Director Group:TG 55.12)〜港湾管理部隊 ・第144沿岸砲兵群〜155mm砲装備 ・第3水陸両用海兵軍団 ・第1海兵師団 ・第6海兵師団 ・第2海兵師団〜参戦は第8海兵連隊 <航空部隊> 戦術支援用の航空部隊 ・第301戦闘航空団〜米陸軍航空軍所属 ・第7爆撃コマンド軍〜米陸軍航空軍所属 ・第2海兵航空団〜米海兵隊所属。 <海軍> ・米海軍太平洋艦隊(United States Pacific Fleet) ・最高司令官ニミッツ海軍大将(Chester W. Nimitz) ・第5艦隊(U.S. Navy 5th Fleet) ・司令長官レイモンド・スプルーアンス大将(Admiral Raymond A. Spruance) ・第50任務部隊(Covering Forces and Special Groups:TF 50) 司令官スプルーアンス大将直卒 ・第58任務部隊(Fast Carrier Force:TF 58)〜高速空母機動部隊 司令官ミッチャー中将(Marc A. Mitscher)ミッチャー機動部隊〜88隻 ・航空母艦〜11隻 (fleet carriers) ・ホーネットII号(Hornet)、ベニントン号(Bennington)、エセックス号(Essex) ・エンタープライズ号(Enterprise)、ランドルフ号(Randolph) ・イントレピッド号(Intrepid)、ハンコック号(Hancock)、バンカー・ヒル号(Bunker Hill) ・ヨークタウンII号(Yorktown II)、シャングリラ号(Shangri La) ・タイコンデロガ号(Ticonderoga) ・軽空母〜 6隻 ・ベロー・ウッド号(Belleau Wood)、サン・ジャシント号(San Jacinto) ・インデペンデンス号(Independence)、バターン号(Bataan) ・ラングレー号(Langley II)、モンテレー号(Monterey) ・戦 艦〜 8隻 ・マサチュセッツ号(Massachusetts)、インディアナ号(Indiana) ・ワシントン号(Washington)、ニュージャージー号(New Jersey) ・アイオワ号(Iowa)、ウィスコンシン号(Wisconsin) ・アラバマ号(Alabama)、ノースカロライナ号(North Carolina) ・重巡洋艦〜3隻 ・ピッツバーグ号(Pittsburgh)、クインシーII号 (USS QuincyII)、サンタフェ号(Santa Fe) ・大型巡洋艦〜2隻 ・グアム号(Guam)、アラスカ号(Alaska) ・軽巡洋艦〜12隻 ・サンファン号(San Juan)、ヴィンセンスII号(Vincennes II)、マイアミ号(Miami) ・ダルス号(Duluth)、ヴィックスバーグ号(Vicksburg)、オークランド号(Oakland) ・ウィルクスバー号(Wilkes-Barre)、スプリングフィールド号(Springfield) ・サンディエゴ号(San Diego)、フリント号(Flint) ・パサデナ号(Pasadena)、アストリアII号(Astoria II) ・駆逐艦〜60隻 ・ブルーII(Blue II)、ジョン・ロジャース(John Rodgers)、ハリソン(Harrison) ・マッキー(McKee)、トワイニング(Twining)、ストッカカム(Stockham)、ハンク(Hank) ・ウェダーバーン(Wedderburn)、ライマン・K(Lyman K)、スウェンソン(Swenson) ・ブラシ(Brush)、マンスフィールド(Mansfield)、タウシング(Taussig)、ボリー(Borie) ・ハルゼイ・ポウェル(Halsey Powell)、トワイニング(Twining)、ハント(Hunt) ・マーシャル(Marshall)、アールマン(Uhlmann)、イングリッシュ(English) ・ミラー(Miller)、オーウェン(Owen)、ザ・サリバンズ(The Sullivans)、メルツ(Mertz) ・ステフェン・ポッター(Stephen Potter)、ティンゲイ(Tingey)、ハイコックス(Hickox) ・ウィルクス・バレン(Wilkes-Barre)、スプリングフィールド(Springfield) ・パサデナ(Pasadena)、アストリアII(Astoria II)、アーベン(Erben)、ワドレイ(Wadleigh) ・ステンベル(Stembel)、ヘイル(Hale)、キッド(Kidd)、ブラック(Black)、レミー(Remey) ・バランド(Bullard)、チャウンシー(Chauncey)、オーウェン(Owen)、ミラー(Miller) ・オルオ(Ault)、チャールス・S(Charles S)、スペリー(Sperry)、ヲルドロン(Waldron) ・ハリンスワース(Haynsworth)、ジョン・W・ウィークス(John W. Weeks) ・ワランス・L・リンド(Wallace L. Lind)、トレイセン(Trathen)、マッコード(McCord) ・ハーマン(Heermann)、ハイリー(Hailey)、アールマン(Uhlmann)、メルヴィン(Melvin) ・マックゴーワン(McGowan)、マックダームト(McDermut)、モンセンII(Monssen II) ・他 ・第57任務部隊(Fast Carrier Force:TF 57)〜英:高速空母機動部隊 司令官バーナード・ローリングス中将(Vice Admiral Sir Bernard Rawlings) ・空 母〜4隻 ・戦 艦〜2隻 ・巡洋艦〜6隻 ・駆逐艦〜14隻 ・他 ・第57.1任務群(Task Group:TG 57.1) 司令官ローリングス中将(CTG:VAdm B Rawlings)直卒 ・戦艦:〜2隻(BatRon1) ・キング・ジョージ5世号(HMS King George V, 36,772t) ・ハウ号(HMS Howe, 36,727t) ・第57.2任務群(Task Group:TG 57.2) 司令官フィリップ・ヴィアン少将(CTG:RAdm Philip L. Vian) ・航空母艦〜4隻(CarRon1) ・インドミタブル号(HMS Indomitable 92, 23,000t) ・ヴィクトリアス号(HMS Victorious, R38, 29,500t) ・イラストリアス (HMS Illustrious, R87, 23,000t) ・フォーミダブル (HMS Formidable, R67, 28661t) ・インディファティガブル号(HMS Indefatigable, R10, 23,825t) ・第57.4任務群(Task Group:TG 57.4) 司令官E.J.P.ブリンド少将(CTG:RAdm E.J.P. Brind) ・軽 巡〜6隻(CruRon4) ・ガンビア号(HMS Gambia(RNZN), 8,530t) ・ウガンダ号(HMS Uganda):1952変更(HMCS Quebec (RCN), 8,712t) ・スウィフトシャー号(HMS Swiftsure, 8,800t) ・ブラック・プリンス号(HMS Black Prince, 5,950t) ・ユーライアラス号(HMS Euryalus, 5,600t) ・アルゴノート号(HMS Argonaut, 5,600t) ・第57.8任務群(Task Group:TG 57.8) 司令官J.H.エデルストン少将(CTG:RAdm J.H. Edelston) ・軽巡洋艦〜14隻(Escort4) ・第4・第24・第25・第27戦隊(DesFlot27) ・ネイピア号(Napier)、コードラント号(Quadrant) ・キベロン号(Quiberon)、キリアム号(Quilliam)など ・第51任務部隊(Joint Expeditionary Force:TF 51)〜遠征合流軍 司令官リッチモンド・ターナー海軍少将(ターナー隊) (Commander, Amphibious Forces, Pacific) ・第51.1任務群(Western Islands Attack Group TG 51.1)〜西部攻撃軍 司令官(Rear Admiral Ingolf N. Kiland) ・第77歩兵師団(77th Infantry Division) ・強襲揚陸艦(attack and attack cargo transporters)〜17隻 ・戦車揚陸艦(LSTs and support vessels)〜LST56隻 ・第51.2任務群(Demonstration Group:TG 51.2) ・第2海兵師団(2nd Marine Division) ・第52任務部隊(Amphibious Support Force:TF 52) 司令官ウィリアム・H・R・ブランディ海軍少将(Rear Admiral William H. P. Blandy) ・第52.1任務群(Transport Group TG 52.1) ・護衛空母(Escort Carrier Group)〜18隻、450機 ・第52.2任務群(Transport Group TG 52.2) ・護衛空母(Sl Escort Carrier Group)〜4隻、第31・32海兵航空群 ・第52.11任務群(Transport Group TG 52.11) ・水中障害物破壊部隊(Underwater Demolition Flotilla) ・護衛駆逐艦艦〜UDT百人隊(100-men UDT)10隊乗艦 ・上陸用舟艇火力支援部隊(fire support landing craft)〜170隻 ・第53任務部隊(Northern Attack Force:TF 53)〜北部攻撃軍 ・司令官ローレンス・F・ライフスナイダー少将 (Rear Admiral Lawrence Fairfax Reifsnider, 1897-1956) ・第4水陸両用群(Amphibious Group 4 TG 4) 司令官ローレンスF.ライフスナイダー少将直卒 旗艦 揚陸指揮艦パナミント号(USS Panamint AGC-13, 7,510t) ・第10軍第3海兵水陸両用部隊(III Amphibious Corps) 司令官ロイ・S・ガイガー少将(Major General Roy Stanley Geiger, 1885-1947) ・強襲揚陸艦(attack and attack cargo transporters)〜40隻 ・戦車揚陸艦(LSTs and support vessels)〜LST67隻 ・第54任務部隊(Gunfire and Covering Support Group:TF 54)〜火力支援部隊 ・司令官モートン・L・デヨ少将(Rear Admiral Morton Lyndholm Deyo, 1887-1973) ・旧式戦艦〜10隻 ・巡 洋 艦 〜11隻 ・駆 逐 艦 〜30隻 ・第55任務部隊(Southern Attack Force:TF 55)〜南部攻撃軍 ・司令官ジョン・L・ホール、ジュニア少将(Rear Admiral John Lesslie Hall, Jr. 1891-1978) ・第24軍団(XXIV Corps) 司令官ジョン・リード・ホッジ少将(Major General John Reed Hodge, 1893-1963)。 1945年
帝国では軍人は「軍人勅諭」や「戦陣訓」で退却も投降も禁じられていたので、「玉砕」「特攻」「自決」の美辞麗句を用いて、戦場が最終的に望みが絶たれる状況となった場合、陸軍では死を覚悟して最後の一斉突撃を試みるか、海軍では戦闘機で敵戦艦に単独で絶望的体当たり突撃を加えるなどの自爆的戦法ないしは作戦を採用するか、あるいは、最終的には決断してその場で自らの生命を絶つか、これら以外に道を見いだせませんでした。「玉砕」は玉と散ること、「自決」(自殺)は潔く死ぬことを意味しています。いずれも明らかに非人間的であり、無謀・不合理かつ無益と感じられつつも、武士道精神から来る美学と、なによりも最終段階に達した戦争の現実から、このような死の美化と合理化もさしたる意外性なく通ったと言われています。ところが住民まで兵力に編入され、あげくのはてに軍から「自決」を強要されたのが沖縄の悲惨さでした。慶良間諸島での初期の住民大量自決、終局局面での女性「ひめゆり部隊」の集団自殺など、今日もなお知られる沖縄の悲劇を生みました。なお、サイパンでも同様の悲劇が起り、米軍が「バンザイ・クリフ」と呼んだ断崖からの女性の集団投身自殺も起こりました。 参考:〜 ・米駆逐艦 グリーブス号の装備:〜就役:1940/6/14、退役:1946/5/8 (USS Gleaves, DD-423、アメリカ海軍グリーブス級駆逐艦)
参考HP〜 ・米軍の4/1沖縄上陸場所地図(日本語) |
103 <戦艦 大和> 1945/4/7 坊ノ岬沖に沈む |
在りし日の大日本帝国 戦艦 大和の勇姿 YAMATO Cuirasse オートボルタ 沖縄海洋博記念 1975 発行 |
・坊ノ岬沖海戦、連合軍の勝利、戦艦「大和」の最後 帝国呼称:菊水作戦、1945/4/7 米軍呼称:”Operation Ten-Go” 別名:天一号作戦(沖縄方面航空作戦) 場所:九州南方海域(between Kyushu & Ryukyu Islands, Japan) 昭和20年4月7日に、それまで温存されていた不沈戦艦「大和」に出撃命令。米軍反攻の端緒ともなった米軍ガダルカナル上陸後のガ島攻防戦時には、戦艦「金剛」級の主砲36cm砲8門を持つ戦艦4隻と他は重巡洋艦や軽巡洋艦や駆逐艦が参加し、46cm砲9門の主砲を持つ「大和」は使用されませんでした。当時トラック環礁の泊地にて待機しており、「大和」と「武蔵」は冷房が完備して、しかも船室が他の軍艦より広いので「大和ホテル」と言われて海軍の「くつろぎ」の場所になっておりました。こんなことのために作られた戦艦ではないような気がしますが、艦隊決戦の時を待っていたのです。ガ島攻撃は輸送船への攻撃であり非武装の船舶への攻撃は武士道精神に反するとの意見もあったようで、輸送船への積極攻撃はついに無く敗戦に至りました。昭和19年10月18日からの「海軍の捷一号作戦」レイテ決戦には使用されましたが、時すでに遅く米空軍の攻撃にさらされ、同型艦の「武蔵」が1944/10/24にフィリピン沖のシブヤン海で撃沈されてしまい「不沈神話」が崩れ去りました。 昭和20年3月25日、米軍は沖縄の慶良間列島に上陸を開始。4月1日には沖縄本島にも上陸。水際撃滅作戦を取らなかったため米軍の無血上陸となりました。その中で4/6不沈戦艦「大和」を中心とした第二艦隊が編成され沖縄へ救援に向かうことになり「菊水作戦」と呼ばれました。この菊水作戦は「一億総特攻の先駆け」として水上特攻を目的としたとされます。しかし物資欠乏の折なのに燃料は沖縄と本土間を往復して余りあるだけの量を積み、航空機も数は少ないが途中までは援護していました。航続距離の関係で本土に引き返したところで米戦闘機による攻撃が始まったのです。しかも沖縄に着いてからの金や食料そして弾薬まで積んでいたとの記録まであります。毎日のように本土空襲があり、既に硫黄島も占領され、3/10には東京大空襲があったにも関わらず大本営はこの現実を理解せず、「大和」の不沈神話も生きており「大和」ならば沖縄にたどり着けると思い込み菊水作戦を計画したのであり、失敗した理由は「努力が足りないからだ」と精神主義で一蹴したとも言われています。 1945年4月6日徳山湾を出撃した帝国軍の「菊水作戦」特攻艦隊は九州日向灘で早くも米潜水艦に発見され、米軍スプルアンス大将は当初、戦艦部隊による艦隊決戦を企図していましたが帝国艦隊が西進、捕捉できなかったためミッチャー機動部隊を帝国艦隊に差し向けました。7日朝、帝国軍の駆逐艦「朝霜」が機関故障のため艦隊から落伍。正午過ぎバンカーヒル航空隊が、この「朝霜」を空襲し撃沈。12時37分「大和」本隊への空襲が開始されました。クラーク少将の空母航空隊が最初の攻撃。続いてシャーマン少将の空母航空隊による攻撃は「大和」に集中。最後の仕上げはラドフォード少将の空母航空隊でした。午後2時10分までに 4次にわたる攻撃を受け、2時23分左舷側に大きく傾斜するとともに転覆・艦底が露出、前部・後部の砲塔が誘爆して大爆発後、沈没。第二艦隊司令長官 伊藤整一中将、「大和」艦長 有賀幸作大佐以下乗組員2,489人が艦と運命を共にしました。生存者は276人。軽巡1、駆逐艦4隻も沈没、計3,721人が戦死。戦果としては米機撃墜6機、戦死14人(米軍記録)。 ▼両軍の兵力と損害:〜1945/4/7「菊水作戦」
▼両軍のの編成:〜 ○帝国軍の編成 帝国第二艦隊(伊藤中将) ・戦 艦:大和 ・軽 巡:矢矧 ・駆逐艦:磯風・浜風・雪風・朝霜・霞・初霜・冬月・涼月 ○米軍の編成:〜 米海軍第58任務部隊(Fast Carrier Force:TF 58)〜高速空母機動部隊 司令長官ミッチャー中将(Vice Admiral Marc A. Mitscher)ミッチャー機動部隊 ・第58.1任務群(Task Group:TG 58.1)〜クラーク隊 司令官クラーク少将(Rear Admiral Joseph James Clark) ・空母:ホーネットII号、ベニントン号、ベ゙ローウッド号、サンジャシント号 ・航空機:101機 ・第58.3任務群(Task Group:TG 58.3)〜シャーマン隊 司令官シャーマン少将(Rear Admiral Frederick C. Sherman) ・空母:エセックスII号、バンガーヒル号、ハンコック号、カボット号、バターン号 ・航空機:159機 ・第58.4任務群(Task Group:TG 58.4)〜ラドフォード隊 司令官ラドフォード少将(Rear Admiral Arthur William Radford, 1896-1973) ・空母:ヨークタンII号、イントレピット号、ラングレー号 ・航空機:107機。 ○帝国軍の損害 ・沈没 戦 艦:大和 軽 巡:矢矧 駆逐艦:朝霜・霞・磯風・浜風 ・大破 駆逐艦:涼月。 ○米軍の損害 米軍被害 航空機10機程度、※数字には諸説有。 ※参考:〜 ・戦艦 大和:S15/8/8「呉」進水:同型艦 武蔵・信濃、信濃は空母に改装。 64,000屯・27節・全長263米・全幅38.9米・主砲46cm9門・副砲15.5cm6門 ・米戦艦 アイオワ号、ミズーリ号、ニュージャージー号、ウィスコンシン号 57,450トン・33ノット・全長270m・主砲40cm9門・副砲ナシ。 <天一号作戦>(1945/4/6〜6/22) 帝国航空部隊の特攻作戦:〜沖縄方面への特攻作戦 ・菊水1〜3号作戦〜(4/6・4/12・4/16) 海軍は3,300機、陸軍は延べ約800機の航空機を投入 ・菊水4〜6号作戦〜(4/28・5/4・5/11) 海軍は2,200機、陸軍は延べ約700機の航空機を投入 ・菊水7〜10号作戦〜(5/24・5/27・6/7・6/21) 海軍は2,200機、陸軍は延べ約700機の航空機を投入。 ▽両軍の損害:〜
・沈没 ・護衛空母セント・ロー ・駆逐艦マナート・L・エーブル(桜花)、プリングル、リュース、モリソン ・弾薬輸送艦、1隻 ・高速輸送艦ベイツ、など ・大破 ・空 母バンカーヒル、エンタープライズ ・護衛空母サンガモン、スワニー、ナトマ・ベイ ・損傷 ・英空母フォーミダブル・インドミタブル・ヴィクトリアス・フォーミダブル ・空 母イントレピッド ・戦 艦アイダホ、テネシー ・重 巡ルイスビル ・駆逐艦ヘールズウッド、ハッガード、ベニオン ・病院船コンフォート ・至近弾 ・戦艦ミズーリ、空母エセックス、など。 ・沖縄方面への特攻作戦の最後は、敗戦当日に独断で発進した第5航空艦隊長官 宇垣中将以下17人の彗星17機による特攻攻撃をもって終了。正式には8月16日、大海令48号による戦闘停止命令により作戦は終了。特攻機の陸海軍合計は1,900機あまりで戦後の研究によれば命中及び至近弾となったもの約250機、被害艦船延べ隻数239隻、命中率約13%。海軍における神風特別攻撃隊合計2,507人中、沖縄に散華した人は2,055人、陸軍1,404人に達しました。 参考:〜 ・帝国の戦艦 大和 (やまと)の装備:〜就役:1941/12/16(昭和16年) (大日本帝国海軍の戦艦、大和型戦艦の一番艦)
参考HP:〜 ・坊ノ岬沖海戦の地図 こちらで ・ポツダム(米軍の降伏勧告) ・硫黄島 をお楽しみください。 ・上記は こちら の文献などを参照させてもらいました。 2016/5/5 |