大航海物語 大航海時代の原動力(キッカケ)と成ったスパイス(
ヴァニラ
VANILLA

資料
FUIJI

フィジー 2002/3/12 発行
SEYCHELES
ヴァニラ
ヴァニラ エリザベス2世
セイシェル諸島 1962-69 発行
POLYNESE FRANCAISE RF
バニラ・スティック

仏領ポリネシア 2004 発行

・バニラ:〜:メキシコ、中央アメリカ原産
  和名:バニラ
  英名:Vanilla
  仏名:La Vanille
  スペイン語:la Vanilla
  学名:Vanilla planifolia
  分類:植物界被子植物門単子葉植物綱
       ラン目ラン科バニラ属バニラ種
      Plantae Magnoliophyta Liliopsida
       Orchidales Orchidaceae Vanilla V. planifolia
ヴァニラはラン科バニラ属の蔓性植物。または、その植物から抽出された香料のことで、種小名はラテン語で「扁平な葉」を意味し、原産地はメキシコ、中央アメリカといわれています。バニラはコロンブス以前の中央アメリカでタバコカカオ飲料の香り付けに用いられていた香味料で、スペインの征服者(コンキスタドール)がヨーロッパへと持ち帰りました。古代メキシコから、メキシコの現地人トトナコ族が知っていたバニラ・ビーンズの製法の知識と、19世紀中頃にフランス人の栽培者が花の人工受粉の知識を交換するまで、トトナコ族の人々が最良のバニラの生産者とされていました。

バニラの蔓(茎)は樹木やそのほかのものにからんで成長していき、長いときは60mを超え、種子は香料の原料となるも、収穫した豆(種子鞘)には香りはなく、ここから発酵・乾燥を繰り返すキュアリング(curing)を行うことで初めて独特の甘い香りがするようになります。鞘の中には非常に微細な黒色の種子が無数に含まれています。

香料には
 @バニラ・ビーンズ
 Aバニラ・エッセンス
 Bバニラ・オイル
 の三種類が有。

@バニラ・ビーンズ
  (Vanilla Beans)
バニラ・ビーンズはその名の通りバニラの種子のこと。種子を含んだ種子鞘ごと発酵・乾燥を繰り返すキュアリングを行うことによって初めて香料となり、原料として主に使用されるのはバニラ (Vanilla planifolia) の種子鞘で、この他に品質は少し劣るものの、同じバニラ属であるニシインドバニラ(V. pompona)も原料として利用されます。バニラ・ビーンズは非常に高価(一本数百円)なため、人工的に合成された成分を大なり小なり溶かした物が多く、この為人工香料を使わず、酒類にバニラ・ビーンズを直接漬け込み作られたバニラ・エッセンスは特にバニラ・エキストラクトと呼ばれ区別されます。

Aバニラ・エッセンス
  (Vanilla Essence)
バニラエッセンスはアルコールなどに香りの成分を溶かしたもので、揮発性がある場合が多く、本来は加熱しない物に使うためのものです。

Bバニラ・オイル
  (Vanilla Oil)
バニラ・オイルは成分を抽出して溶剤にとかしたもので、バニラオイルは植物油などに香りの成分を溶かしたもので、しっかり焼くクッキーなどに使い、しっかり焼いても香りが飛ばないようになっています。

・主な使用例:〜
菓子類への利用
・アイスクリーム(Ice cream)
・カスタードクリーム(Pastry cream)
・カスタードプディング(Custard pudding)
  などに使用され、その他様々な洋菓子の香り付けに利用。
酒類への利用
・スコッチ・ウイスキー(Scotch whisky)
・リキュール(Liqueur)
 ・ガリアーノ(Galliano)
 ・ストレガ(Strega)
 ・パルフェ・タムール(Parfait Amour)
その他への利用
・香水(Perfume)
・たばこ(Tobacco)

メキシコか中央アメリカ原産で現在はマダガスカルを中心に熱帯各地で栽培されて、2005年の全世界生産量730万屯の内、マダガスカル、インドネシア中国の3カ国で9割弱を占め、次いでメキシコ、トルコ、コモロ、その他セイシェル、仏領ポリネシアなど。

バニラの生産順位(2005、単位:100万屯)
マダガスカル 3.0
インド 2.4
中国 1.0
メキシコ 0.2
トルコ 0.2
コモロ 0.1
その他 0.4
全世界 7.3

参考:〜
バニラをコーヒーに入れる場合、バニラ・エッセンスの蓋を取り、替わりに爪楊枝で蓋をして軽く振り、その爪楊枝でコーヒーを混ぜるくらいでもかなり香りがつきます。普通のお菓子に入れるときは、家庭で作る分量ならバニラ・エッセンス2、3滴で十分。添加物等が心配なら、バニラビーンズを買ってきてアルコール度数の高いスピリッツ(ウオッカ等)に漬けて香りを抽出して、それを利用するというのもあります。レギュラーコーヒーにはコーヒー豆と一緒に小さく刻んだバニラビーンズをひとかけら入れるとか、切り開いたビンーズの中身をスプーンで少しすくい取り、それを入れるなどの方法もあります。とても良い香りがすること請け合いですが、元のコーヒー味がバニラ・アイスクリーム的になる恐れも有(笑)。

参考HP:〜
 ・バニラ(写真)
 ・バニラの分解説明図
 ・バニラ(乾燥したバニラ)
 ・バニラの栽培地域地図

上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。   2010/1/10令和 R.2/10/25(2020)

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