ナウル
 Commonwealth of Nauru

NAURU Nauru
“国旗” と ”地図”




30°
ナウル  発行 東経 166° 55′
BUADA Lagoon
南太平洋14ヵ国フォーラム15周年記念

ツバル 1986/8/4 発行

ナウル共和国
 Republic of Nauru

面積:21.1ku、人口:10065(ナウル人7600、2005、10131人(2006)、首都:ヤレン、人種:ミクロネシア系(ポリネシア、メラネシアの影響あり)、言語:英語(公用語)の他ナウル語を使用、宗教:多くがキリスト教徒、通貨:オーストラリア・ドル(AUD)、1番切手:1916-1913年に英国切手に”NAURU”と加刷発行 。ナウルは太平洋南西部に浮かぶ珊瑚礁の国。バチカン、モナコに次いで面積が小さい、ミニ国家で、ポリネシア人とメラネシア人がナウル島の先住民である。

ナウルはアホウドリを始めとする海鳥の糞の堆積によってできたリン鉱石(グアノ)の採掘によって栄えてきたが、1980年代を境に減少に転じ、20世紀末にリン鉱石が枯渇し、深刻な経済破綻に見舞われている。かつてはリン鉱石の利益の半分が国家予算で、残りの半部を国民に分配したので、国民は世界で最も高い生活水準を享受し、国は国民に対し税を徴収せずに、無料の医療、教育、年金制度(老年年金ではなく全年齢層に対する給与としての支給)、手厚い福祉を提供し、電気代も政府が払っていたが、今日ではそれらはすべて破綻し基本的インフラを維持するのでさえ困難な情況にある。

リン鉱石の枯渇を恐れて、海外に投資しホテル、ビルのテナント料などの経営をしていたがことごとく失敗。最後の頼みで銀行経営を始めて成功するかにみえたが、2001/9/11のアメリカ・ニューヨークでの同時多発テロが起り、税金の無いナウルではテロリストの資金やマネーロンダリングの温床になるとして非難を浴び、閉鎖のやむなきに至った。

質素な生活をしていたナウルの国民は、金に物を言わせて輸入して来た豊富なファーストフードなどの栄養食品が、急激な食生活の変化をもたらし、肥満体質が急増して、糖尿病患者が世界一を誇ることになった、とても貧しい国になった。なお、世界でも数少ない、公式の首都が存在しない国家の一つ。

1798年、イギリスの捕鯨船スノー・ハンター号の船長ジョン・ファーンがナウル島を発見、
      ファーン船長はプレザント島(Pleasant Island)と命名
1888年、ドイツ領となる。翌年、豊富なリン鉱石が発見される
1906年、リン鉱石の採掘が始まる。
1914年、第一次世界大戦の過程でオーストラリアが島を占領。イギリスの支配下に入る。
1916年、英国切手に”NAURU”と加刷で1番切手発行
1920年 国際連盟委任統治領となる。イギリス、オーストラリア、ニュージーランド3国の委任統治下にあったが、リン鉱石はイギリスが採掘
1940年、第二次世界大戦が始まり、ドイツの仮装巡洋艦”エムデン号”がイギリス商船を攻撃
1920年、豪州・NZ・英国の3国を施政国とする国際連盟の委任統治領
1942/8/26、日本軍が占領、住民をトラック島(現チューク島)の使役に使用
1945年、8/15:大日本帝国・無条件降伏(9/2:第2次世界大戦終結
1945/9/13、豪戦艦ディアマンテ号(HMAS Diamantina、2020t)に帝国軍が降伏
1946/1/1、アメリカ合衆国が占領
1947年、豪州・NZ・英国の3国を施政国とする国連信託統治地域
1968/1/31、イギリス連邦内の共和国として独立、
     ナウルの首長、ハマー・デロバートが初代大統領になる
(1970年まではリン鉱石の権利がイギリスに残っていた)
1989年、初めてリン鉱石の産出量が減少
1999年、地球温暖化による海面上昇を解決するため国連に加盟。ただし、ナウルは中華民国を国家承認しているため、同国と対立する中華人民共和国の妨害にあって加盟が危うかったが、隣国のキリバスと同時加盟
2002年、中華民国と国交を断絶、中華人民共和国と国交樹立し1億3000万ドルの援助を得る
2003年、資金事情で通信設備が維持できなくなり、諸外国からナウルへの通信が途絶
2004年、オーストラリアから1,700万ドルの無償資金供与を受ける
2005/ 5月、中華民国と復交、同時に中華人民共和国と再び国交断絶
2005/ 8月、日本外務省が無償資金協力(ノンプロジェクト無償資金協力)を行うことを決定、
     ナウル政府が経済構造改善の推進に必要な商品を輸入する代金の支払いに使用
2006年 4月、中華民国の援助でエア・ナウルのボーイング737旅客機を購入。以前所有していた旅客機は財政危機によりオーストラリアで差し押さえられていた。

参考HP:〜ナウル島

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。      08/11/27
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