Chile 国連　1984 発行

切手で綴る 絶海の孤島（Lonly Island） No.10 フアン・フェルナンデス諸島 Juan Fernandez Islands、Chile

大航海物語 　★地図編★

	CORREOS　DE　CHRILE フアン・フェルナンデス諸島		MONACO ロビンソン・クルーソーとフライデー モナコ　1994　漂流記275年記念　発行
セルカーク島→ サンタ・クララ島→		←ロビンソン・クルーソー島→

CORREOS　DE　CHRILE 諸島の産物
ヤギ（毛皮とミルク）	ロブスター（エビ）
１５７４　フアン・フェルナンデス諸島発見４００年記念　１９７４ チリ　1974/11/22　発行

フアン・フェルナンデス諸島 　　　チリ領ヴァルパライソ州 　　　（Juan Fernandez Islands, Chile's Region of Valparaiso） 面積：182k�u、島の人口：598人(2002）。 ファン・フェルナンデス諸島とはチリの沖合い約670Kmの太平洋上の３つの島から成り、チリ領ヴァルパライソ州の岩肌がむき出した地形の火山性の諸島。中心地はロビンソン・クルーソー島のサン・ファン・バウティスタ。位置的には南太平洋東部，チリ首都サンティアゴの西方640kmにあり，同国領になっている島。ファン・フェルナンデス諸島は国立公園に指定されており、諸島には11種の国有鳥類を始め、一度は絶滅しかけたファンフェルナンデス・アシカが生息。 1574/11/22、スペインのファン・フェルナンデス（Juan Fernandez、1536-1604）が発見 1616年、オランダのル・マールがスパイス諸島航路探検航海の途上にホーン号で寄港 1704/10、イギリスのセルカークがシンク・ポーツ号ストラドリング船長に置き去りにされる 1709/2/2、ダンピールが第３回世界一周（私掠船）航海の途上にマス・ティエラ島で、 　 　　　ウッヅ・ロジャーズ船長のデューク号で、ロビン･ソン・クルーソーのモデル 　 　　　となった船員”セルカーク（Selkirk）”を救出 1722年、オランダのヤコプ・ロッヘフェーンがバタヴィアへの航海途上に寄港 1741年、イギリスのジョージ・アンソン提督が世界１周航海の途上に寄港 1795年、イギリスのヴァンクーヴァーが世界１周航海の途上に寄港 1966年、マス・ティエラ島をロビンソン・クルーソー島に改名 ３つの島 ・ロビンソン・クルーソー島 　（Robinson Crusoe Island 旧名マス・ア・ティエラ島　Mas a Tierra 93k�u） ・セルカーク島 　（Alejandro Selkirk Island 旧名マス・ア・フューエラ島　Mas a Fuera、44.6k�u） ・サンタ・クララ島 　（Santa Clara、6k�u） ロビンソン・クルーソー島はその島の名のとおり、ダニエル・デフォーの小説「ロビンソン・クルーソー」の舞台として有名になりました。セルカーク島はロビンソン・クルーソーのモデルになったといわれ、イギリスのスコットランド人航海長アレキサンダー・セルカーク（Alexander Selkirk 1676-1721）から名付けられおり、1704年に航海長だったセルカークは船長に反抗したとして、1人でマス・ティエラ島に取り残され、４年４ヵ月間も自給自足の生活をして、1709年に海賊船（ダンピールのロジャース遠征隊）に助けられました。 参考：〜 ・セルカークの救出、1709/2/2：発見・救出、2/14：出帆 　　（Alexander Selkirk 1676-1721） 　　（ロビンソン・クルーソー漂流記のモデル） セルカークは第３回ダンピール遠征隊の250屯王室船セント・ジョージ号（26-gun government ship St George、砲26門、乗組員120人）船長ウィリアム・ダンピールに随伴する、98屯ガレオン船シンク・ポーツ号（Galleon Cinque Ports、砲16門、乗組員63人）船長 絶海の孤島で生存 タークスカイコス　1971/7/17　発行 ピッカリング（Captain Pickering）に航海長で乗組み、イングランドをアイルランドのキンセール港(port Kinsale, Ireland)に向けて、1703/4/30に出帆しました。キンセール港を1703/9/11にブラジルのブエノス・アイレス（Buenos Aires）帰りのスペイン船狩りに向けて出帆しました。シンク・ポーツ号に壊血病が発生し、ブラジル沖で船長と47人が亡くなりましたので、若干21才の副長トーマス・ストラドリング（Thomas Stradling 1682-1704）が船長になりました。ホーン岬を回航して南アメリカの太平洋岸沖で、スペインの船舶を襲撃・捕獲・略奪した後、ダンピール船長とストラドリング船長が揉め事を起こして、シンク・ポーツ号はセント・ジョージ号と別れました。1704/10月にシンク・ポーツ号は新鮮な食料と飲料水を補給するため、ファン・フェルナンデス諸島の無人島（マス・ア・ティエラ島）に停泊しました。ここでセルカーク航海長は船の耐久性（seaworthiness）に疑問を持って、船員仲間数人に別の船が来るまで島に残ることを提案しましたが、誰1人としてセルカークに同意した者はいませんでした。セルカークが起こす揉め事に嫌気がさしていたストラドリング船長は、セルカークの希望を入れて、セルカーク1人だけを島に残しました。セルカークは去って行くシンク・ポーツ号を見て寂しくなって「戻って〜ぇ！」と大声で呼びかけましたが、後の祭りでした。その後、セルカークは4年4ヵ月に渡り自給自足生活をなして、そこで孤独に暮らしました。なお、シンク・ポーツ号は１ヵ月後の1704年11月に多くの乗組員と共に沈没しました。 1709/2/2にセルカークはロジャース遠征隊に発見されましたが、セルカークはダンピール船長が乗船していることを知ると、ダンピール船長が失敗したセント・ジョージ号遠征隊の生存者だったので、ダンピール船長が航海長として乗船している遠征航海隊には加わりたくないといいました。しかし結局はデューク号に救助されて乗船し、航海士（mate）として働きました。その後にデューク号が捕獲した小型船（small ship）を与えられて、船長になりました。そしてイギリスに戻った後の1712年にロジャースが、1713年にはダンピールとセルカークが体験談を相次い ロビンソン・クルーソーとフライデー で出版して評判をとり、ロジャースの友人ダニエル・デフォー（Daniel Defoe 1660-1731）の著作ロビンソン・クルーソー漂流記（Robinson Crusoe, 1719）のモデルになりました。 ロジャース船長がセルカークを発見した時の航海日誌には「セルカークはヤギの毛皮（goatskins）を身に纏って野蛮人のようで、火打石（firelock）、マスケット火縄銃（musket）、火薬（powder）と弾丸（bullets）を少々、タバコ（tobacco）、手斧（hatchet）とナイフ（knife）を各一本、やかん（kettle）、胡椒の実（pepper）、聖書（Bible）、衣服数着と夜具一式を所持している以外に何も持っていなかった」と記述しました。セルカークの話では、野生の山羊を狩って肉と乳は食料にし、皮では衣服を作り、野生のカブ、キャベツ、胡椒の実を採って食料にしたと話し、上陸していたネズミに対しては、野生化していた猫を飼いならして対抗したとも話したと伝えられています。 なお、セルカークが置き去りにされたのは、チリの沖合に浮かぶファン・フェルナンデス諸島最大のマス・ア・ティエラ島（Isla Mas a Tierra）で、全長約20km×幅約5kmの島で、1966/1/1にチリ政府から公式にロビンソン・クルーソー島（Robinson Crusoe Island、93k�u、南米西674km）と改称されました。同時に、ファン・フェルナンデス諸島の最西端のロビンソン・クルーソー島から181km西に有る島（旧名マス・ア・フューエラ島　Isla Mas a Fuera）が、アレハンドロ・セルカーク島（Alejandro Selkirk Island 44.6k�u）と改称されました。 参考ＨＰ〜 ・ファン・フェルナンデス諸島の地図（拡大付） 　（アレハンドロ・セルカーク島　＆　ロビンソン・クルーソー島） ・ロビンソン・クルーソー島の地図 ・ファン・フェルナンデス諸島の場所地図 こちらで 世界遺産の ・ピラミッド （エジプト） ・パルテノン神殿 （ギリシャ） ・姫路城　（日本） をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。　　　08/11/21、10/11/11、令和元年 2019/12/30 追記

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