大航海物語 | 大航海時代 と 帆船の食糧(II)
アザラシ Seals |
参考資料 |
British Antarctic Territory | |||
ゾウアザラシ |
MAGYAR POSTA 南極の゙地図 ハンガリー 1987/6/30 発行 |
ベリングスハウゼン |
ゾウアザラシ、Elephant Seals |
ウェッデルアザラシ、Weddll Seals |
アザラシ、Seals |
ロスアザラシ、Ross Seals |
カニクイアザラシ、Crabeater Seals |
オットセイ、Fur Seals |
アザラシなどは大航海時代には食料や商業用(捕鯨)として乱獲されてその数を減らし、現在では食料として捕獲されることはありませんが、自然破壊などによって生息域を狭められて、絶滅を心配されているものもあり、減少傾向にあるといわれています。 アザラシ:〜 アザラシには体重50kgのワモンアザラシから3700kgに及ぶミナミゾウアザラシまでおり、その体は変化に富みます。体格については多くの種で雌雄にそれほど顕著な差は無いが、ミナミゾウアザラシではオスの体重はメスの10倍になる。逆にモンクアザラシやヒョウアザラシではメスのほうがオスより大きい。 アザラシの分類、特徴など:〜 アザラシ科 Phocidae モンクアザラシ亜科 モンクアザラシ属 Monachus ハワイモンクアザラシ Hawaiian Monk Seal, Monachus schauinslandi チチュウカイモンクアザラシ Mediterranean Monk Seal, Monachus monachus カリブモンクアザラシ Caribbean Monk Seal, Monachus tropicalis アザラシ亜科 ゾウアザラシ属 Mirounga キタゾウアザラシ Northern Elephant Seal, Mirounga angustirostris ミナミゾウアザラシ Southern Elephant Seal, Mirounga leonina カニクイアザラシ属 Lobodon カニクイアザラシ Crabeater Seal(クラブイーター・シール), Lobodon carcinophagus ウェッデルアザラシ属 Leptonychotes ウェッデルアザラシ Weddell Seal, Leptonychotes weddellii ヒョウアザラシ属 Hydrurga ヒョウアザラシ 豹海豹、Leopard Seal, Hydrurga leptonyx ロスアザラシ属 Ommatophoca ロスアザラシ Ross Seal, Ommatophoca rossi アゴヒゲアザラシ属 Erignathus アゴヒゲアザラシ Bearded Seal, Erignathus barbatus ゴマフアザラシ属 Phoca ゼニガタアザラシ 銭形海豹、 Common Seal (Harbor Seal), Phoca vitulina、生息域:北 ゴマフアザラシ 胡麻斑海豹、Spotted Seal, Phoca largha、生息域:北 ワモンアザラシ 輪紋海豹、Ringed Seal, Phoca hispida、生息域:北 バイカルアザラシ Nerpa (Baikal Seal), Phoca sibirica カスピカイアザラシ Caspian Seal, Phoca caspica タテゴトアザラシ Harp Seal, Phoca groenlandica クラカケアザラシ Ribbon Seal, Phoca fasciata、生息域:北 ハイイロアザラシ属 Halichoerus ハイイロアザラシ Grey Seal, Halichoerus grypus ズキンアザラシ属 Cystophora ズキンアザラシ Hooded Seal, Cystophora cristata アシカ上科 アシカ科 アシカ亜科 カリフォルニアアシカ オタリア トド 他2種 ミナミオットセイ亜科〜9種 セイウチ科 〜 セイウチ オットセイ(膃肭臍)は、鰭脚類アシカ科のうち キタオットセイ属 キタオットセイ、と ミナミオットセイ属 ミナミオットセイの総称 (アシカ科にはアシカとオットセイが属す) アシカとアザラの違い:〜 アシカとは外見がよく似ているが、いくつか明確な相違点が見られる。 アシカには耳たぶがあるが、アザラシの耳は穴が開いているだけである。 アシカは後肢に比較して前肢が発達している。 泳ぐ際の主たる推進力は前肢から得て左右の前肢を同調させて泳ぐ。 逆に、アザラシは後肢が発達しており、泳ぐ際には前肢は体側に添えるのみで、 左右の後肢を交互に動かして推進力を得る。 陸上における移動を見ても異なっている。 アシカは後肢を前方に折り曲げ、主に前肢を使って陸上でも比較的上手に移動できる。 一方、アザラシは後肢を前方に折り曲げることはできず、前肢はあまり発達していないので、 前肢を補助的に使いながら全身を蠕動させイモムシのように移動する。 日本近海には5種のアザラシが生息している 1.ゼニガタアザラシ:〜:北海道〜アメリカ西海岸 2.ゴマフアザラシ:〜: オホーツク海など 3.クラカケアザラシ:〜:オホーツク海など 4.ワモンアザラシ:〜: 北極圏・淡水湖など 5.アゴヒゲアザラシ:〜:北極圏 09/3/4 |
アシカ亜目の中では最も身体が大きい種類であり、知られているものの中で最も大きい個体は、雄のゾウアザラシで、体長6.7m、体重3,400kgに達する。ゾウアザラシは海洋にいる時間が非常に長く、生涯の80%を海上あるいは海中で過ごす。潜水可能な時間は最長80分に達し、哺乳類の中では最長。また1,500mもの深海まで潜水することもできる。潜水の平均的な深度は300mから500mであり、餌であるエイ、イカ、タコ、ウナギ、小さいサメなどを捕らえる。雌のゾウアザラシの平均寿命は14年で、雄のゾウアザラシの寿命は20年。 |
属(Genus):(Leptonychotes)、Gill, 1872 種(Species):(Leptonychotes weddellii) 学名(Binomial name):(Leptonychotes weddellii)、Lesson, 1826 ウェッデルアザラシはイギリスのジェイムス・ウェッデルがジェーン号捕鯨探検隊で1841年に発見し、フランスの(Rene Primevere Lesson (1794-1849)が1826年に、アメリカの(Theodore Nicholas Gill (1837-1914)が1872年に名づけた。生息域は南極大陸の周辺海。 |
属(Genus):(Ommatophoca) 種(Species):(Ommatophoca rossii) 学名(Binomial name):(Ommatophoca rossii) ロスアザラシはイヌ亜目、鰭脚類(ききゃくるい)で海生哺乳類のグループに属す。ジェームス・クラーク・ロスのエレパス号探検隊が1841年に発見し、デュモン・デュルヴィルのアストロラーペ号探検隊の動物学者のグレイ(John Edward Gray 1800-1875)が1844年に名づけた。 |
海洋や流氷上等に生息する。群れは形成せず、単独で生活する。天敵としてはシャチやヒョウアザラシ(主に幼獣を食べるが成獣を襲うこともある)が挙げられる。ヒョウアザラシに襲われ、2本の平行になった傷跡を持つ個体も多い。 食性は動物食で主にナンキョクオキアミを食べるが、軟体動物、魚類等も食べる。夜間に表層に浮かぶオキアミを海水ごと口に入れ、臼歯で濾しとり歯の隙間から海水を排出して食べる。 メスは20世紀半ばには4年程で性成熟していたが、近年は2年半で性成熟する。これは獲物を同じくするヒゲクジラ類が乱獲により激減したため、それに伴い獲物の量が爆発的に増加し早熟するためと考えられている。 |
高価な毛皮や、さらには陰茎や睾丸(生薬名:海狗腎)が精力剤などの漢方薬材料として珍重されたため、乱獲により生息数が激減。日本は、1911年に猟虎及膃肭獣保護国際条約を締結し、翌1912年発効の「臘虎膃肭獣猟獲取締法(らっこ・おっとせいりょうかくとりしまりほう)」を成立させ捕獲や所持を規制。1957年には「北太平洋のおっとせいの保存に関する暫定条約」を(アメリカ、カナダ、ソ連(当時)、日本)締結(1984年失効)し、保護の取り組みを行った。 日本海や銚子沖の太平洋が、キタオットセイ属の南限といわれる。たまに日本海側や北海道、東北地方の海岸に死体や、生きたまま漂着することがあるが、2006/9/9に内陸部にある埼玉県川越市で野生と見られるオットセイが発見され、警察で捕獲し、上野動物園へ収容・保護。 キタオットセイ属 Callorhinus キタオットセイ Callorhinus ursinus ミナミオットセイ属 Arctocephalus ナンキョクオットセイ Arctocephalus. gazella グアダルーペオットセイ Arctocephalus townsendi フェルナンデスオットセイ Arctocephalus. philippii ガラパゴスオットセイ Arctocephalus galapagoensis ミナミアフリカオットセイ Arctocephalus pusillus ニュージーランドオットセイ Arctocephalus forsteri アナンキョクオットセイ Arctocephalus tropicalis ミナミアメリカオットセイ Arctocephalus australis 参考HP:〜 臘虎膃肭獣猟獲取締法(らっこ・おっとせいりょうかくとりしまりほう) 上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 09/3/23、11/6/15 |