United Kingdom

国連 1983 発行
切手で綴る イギリスの冒険航海(Adventure Voyage)南極探検(VI-5
ウィリアム・ブルース隊長
1902−1904
南極ウェッデル海探検航海
サウス・オークニー諸島
大航海物語
 イギリス編

BRITISH ANTARCTIC TERRITORY
ブルース博士
スコティア号
探検航海の地図
ウェッデル海
  (航海地図)

ローリー島の気象観測基地
スコットランドのバクパイプ演奏
イギリス南極地方 2002/12/15 発行

FALKLAD ISLANDS
南極点からの場所
サウスジョージア諸島

フォークランド諸島

サウスシェトランド諸島
南極半島→
グレアムランド→
アレクサンダー島→

ジョージ6世


サウスサンドウィッチ諸島

サウスオークニー諸島

南極点


フォークランド諸島 1946 発行

U S
南極大陸の地図
(赤点)
ウェッデル海

南極半島







ロス海
(赤点)
南極条約 10周年 記念
アメリカ 1971 発行 (200%)

ロンドン生まれのブルース隊長はスコットランドの自然主義者、極地科学者、海洋学者で、スコットランド国立南極観測隊を率いて、スコティア号で1902年から2年間(1902-04)に渡るウェッデル海の科学的な探検調査をしました。また北極へ数度の探検と捕鯨の航海をして、スコットランドで亡くなりました。
ウィリアム・スペアーズ・ブルース隊長
 William Speirs Bruce (1867/8/1〜1921/10/28)
 (スコットランドの博物学者、極地科学者、海洋学者)
 (Scottish Naturalist、Polar Scientist、Oceanographer)
ブルース隊長はイギリスのスコットランドの医者だった父の4番目の子供としてロンドンのケンジントン・ガーデンズ・スクエア (Kensington Gardens Square, #1H61) で生まれ、11才まで静かな少年時代を7人の兄弟姉妹と過ごしました。父方のお爺さんと叔母さんのもとでケンジントン・ガーデンや、たまにはケンジントン美術館に通いました。ロスコットランドの植物学者で南極探検家バート・ブラウン(Robert Neal Rudmose-Brown, 1879/9/13- 1957/1/27)との出会いが、彼の科学と南極への探究心に火をつけました。ノーフォークの学校(Norfolk County School)で1879〜1886年の7年間学びました。1887年20才の夏にロンドンに戻り、3回目でカレッジ試験に合格し研究する場所を確保することができました。

・南極への捕鯨船団航海(Dundee Whale Fishing, 1892-1893)
1892年にスコットランドのダンディーの漁業者たちが、北極圏での捕鯨が過剰漁獲により衰退したので、南極へ捕鯨船団で出漁することになって、ブルースはエディンバラ大学での医学の勉強を辞めて参加。
・蒸気動力機帆船の捕鯨船〜4隻
 ・バラエナ号(Balaena)
 ・アクティヴ号(Active)
 ・ディアナ号(Diana)
 ・ポーラー・スター号(Polar Star)
1892/9/6にイギリスのスコットランド中央東部にあるダンディー港(Dundee, #2-15)をバラエナ号(フェアーウェザー船長、Capt. Alexander Fairweather)に乗船して出帆。セミクジラを探すためウェッデル海まで航行。シロナガスクジラはあまりにも強力で捕獲できなかったため、捕獲できるクジラは見つかりませんでした。しかし、漁船団は多数のアザラシの毛皮を集めて利益を上げることに成功しました。そして、1893/1/8に南極半島北部のダンティー島(Dundee Island)を発見して、1893/5月にスコットランドに帰港しました。

・スコティア号の航海
1902年にスコティア号(Scotia)でスコットランド国立南極観測隊(Scottish National Antarctic Expedition)を率いて、ウェッデル海を1904年まで、2年に渡り調査探検しました。イギリス領南極地方のサウス・オークニー諸島のローリー島(Laurie Island)に気象台(気象観測基地)を作りましたが、アルゼンチンはそこがアルゼンチンの領土であると抗議しました。

なお、サウス・オークニー諸島は1821/12/6にアメリカ人のナサニエル・パルマーと、イギリス人のアザラシ猟師ジョージ・パウエル(George Powell, 1794-1824)によって発見されました。 パウエルはこの年がジョージ4世の戴冠式の年だったので、この島をコロネーション島(戴冠式島、Coronation Island)となずけ、この群島をパウエル諸島(Powell's group)と呼びました。1823年にジェームズ・ウェッデルが来島して、この諸島を「サウス・オークニー諸島」という名前にしました。その後、しばしばアザラシ狩猟船や捕鯨船が来島しましたが、完全な調査は1903年のブルース隊長の探検まで行われませんでした。

1904年にブルース隊長一行が島を離れた時に、アルゼンチン側の気象科学者に譲り渡され、1951年に基地はオルカダス(Orcadas)と改名。基地は現在も使われています。 1908年にフォークランド諸島の属領
(Falkland Islands Dependency)の一部となり、1947年にシグニー島にイギリス政府の英国南極観測隊が海洋観測所を開設しました。イギリスアルゼンチンが領有権(Argentina's province of Tierra del Fuego)を主張していますが、南緯60度以南なので南極条約で領有権の主張は凍結されました。この地域はチリとアルゼンチンも領有を主張しており論争となっています。

・北極海航海
1920年にノルウェー領スヴァールバル諸島最大の島スピッツベルゲン島への航海後、体調を崩して、エジンバラ(#2-10)の病院に入院後、エジンバラ・リバートン病院(Liberton Hospital)で、1921年に54才で亡くなりました。
スパールバル諸島

ノールウェイ 1985 発行

サウス・オークニー諸島
 South Orkney Islands
サウス・オークニー諸島は南極海にある諸島で、面積:620ku、ほとんど氷に覆われている。
・コロネーション島 (Coronation Island)
・ローリー島 (Laurie Island)
・パウエル島(Powell Island)
・シグニー島 (Signy Island)
・サドル諸島 (Saddle Islands) などからなり
コロネーション島が最大の島で、最高地点は標高1266mのニヴェア山 (Mount Nivea)。
平均気温は0℃で、冬には-10℃程度まで下がる。最高気温12度、最低気温の-44度を記録。

参考HP:〜
スコットランドの場所地図
イギリス領南極地方の場所地図
アルゼンチン領南極地方の場所地図
アルゼンチン領南極の地図
南極周辺の島
スピッツベルゲン島

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。   2007/11/20、 08/11/15、令和7年 2025/12/18

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