大航海物語 | オーストラリアの探検
カカドゥ国立公園
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参考資料 |
カカドゥ国立公園 国連 1999 発行 世界遺産シリーズ |
NEDERLAND ノーザンテリトリー(北部準州) |
EIRE オーストラリアの地図 アイルランド 1988/3/1 発行 (200%) |
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トップエンド→ ウェストオーストラリア→ |
サウスオーストラリア |
←クィーンズランド ←ニューサウスウェールス ←ヴィクトリア ←タスマニア |
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オランダ 1988/8/30 発行 | |||
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オーストラリア 1984/11/7 発行 |
カカドゥ国立公園 Kakadu National Park、Northern Territory 世界遺産(複合、1981) 正式名称:カカドゥ国立公園 (Kakadu National Park) 1,975,500ヘクタール(4,882,053エーカー)にもおよぶ広大なカカドゥ国立公園は、ダーウィンの東250km(155mils)、オーストラリアの熱帯北部にあり、自然の砂岩断層で知られるアーネムランドを東端に、北端は干潟にマングローブの生い茂るヴァン・ディーメン湾、南端はニトミルク(キャサリン渓谷)近くにまで達しています。この国立公園には3つの大きな川が流れ、広大なサウスアリゲーター川のほぼ全流域に水を供給しています。カカドゥ国立公園は動植物の驚くべき宝庫です。約1,500種の植物、280種の鳥類、123種の爬虫類(巨大で危険なイリエワニもいます)、50種の在来哺乳類、30種の両生類、77種の淡水魚、1万種の昆虫類が棲息しています。 ダーウィンから東に220km、野生動物の宝庫、世界遺産に指定されているカカドゥ国立公園はノーザンテリトリー州のオーストラリアのトップエンドにある国立公園の一つ。ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されています。40万年以上前から人が住んだ形跡があり、洞窟壁画が残されている文化的意義と固有の動物や、氾濫原などを有する環境的意義両方を有する国立公園です。この公園の名前になっているカカドゥの名前はガグジュと呼ばれるアボリジニの方言の一つです。現在ではこの方言を話す民族集団は絶滅するも、この民族集団の子孫は現在でもカカドゥに住んでいます。公園内の気候は大きく分けて雨期と乾期の二つに分かれます。雨期(10〜4月)は観光が不可能になるも、乾期(5〜9月)には可能です。 カカドゥ国立公園は、季節によってその表情を劇的に変えます。地元先住民ビニンジ、ムングイと呼ばれるアボリジニの人々は季節を6つに分けて考えます。一年はペーパーバークの花の香りで始まり、勢いよく流れ落ちる滝と目もくらむような稲妻の季節を過ぎると、湿原が広がりカササギやその他の水鳥たちが集まります。ワラジャン文化センターで大小200以上の異なる民族が存在すると言われるオーストラリア原住民アボリジニの文化が紹介されています。 カカドゥは土地所有者であるアボリジニの人々と環境・自然/文化遺産省が共同で管理しています。ダーウィンからカカドゥ国立公園へは、レンタカーの場合、エクスプローラー(スチュアート)・ハイウェイからアーネムハイウェイを進むか、観光バスツアーを使います。ダーウィンからのアーネムハイウェイと、キャサリンからのカカドゥハイウェイは、どちらも全線舗装されています。ジャビル近くにあるボワリ・ビジターセンターは、ダーウィンからアーネムハイウェイで235kmの距離にあります。ダーウィンから車で約3時間です。 観光シーズンは5月〜9月です。熱帯地方の夏(12月〜3月)の間、公園内は生命に溢れ、緑豊かで、野生の花や野鳥で賑わいますが、道が水に浸かって行き止まりになっていることも多く、この季節に訪れる際には注意が必要です。4月〜11月は「乾期」にあたり、気候は温暖で、たくさんの野生動物が水飲み場を求めて集まってきます。公園内には長さや難易度の異なる様々なトレッキングコースがあり、森や、草の茂った野原、湿原、モンスーン雨林、砂岩大地の中をトレッキングすることが出来ます。短時間のものから長時間のものまで、多彩な有料ツアーも用意されています。また、公園内には、クロコダイルの形をした3ツ星半のホテルから、モーテル、ユースホステル(乾季のみ営業)、キャンプ場まで、様々な宿泊施設が用意されています。ツアー主催者や個人旅行者はすべて、自分たちが出したゴミを公園の外に持ち帰ることが義務づけられていますので注意を要します。 ・ジムジム・フォールズは250mもの高さの渓谷から落ちる雄大な滝 ・ツイン・フォールズは2本の滝が並ぶ ・バラマディ渓谷はアウトバックのオアシといわれる ・マリーリバー湿地帯は湿原に生息するワニや野鳥などの野生動物が豊富 ・ウビルでは、20000年以上前とも言われる有名な古代アボリジナルロックアートが見れる ・ウビルロック(Ubir Rock)は岩山のことで、登れる 手つかずの大自然が残るトップエンドのカカドゥでは雄大な景観を堪能できる。 ・リッチフィールド国立公園 Litchfield National Park、Northern Territory ダーウィンからの穴場スポットで自然豊かで、様々な滝があります。 リッチフィールドは現地の人にも大人気の国立公園で、ダーウィンに住む人達におすすめの場所を聞くとたいていリッチフィールドに行けとすすめられ、中にはカカドゥは遠いし広すぎて見切れず時間の無駄、リッチフィールドのほうが本当のオージー・ネイチャーだ、と言う人もいます。ここには、数々の美しい滝めぐりや巨大なアリ塚、豊かな自然の中のトレッキング。見学するだけの観光と違ってダイレクトに自然を満喫している感覚を味わえます。絶対に忘れてならないのが水着。いちばんの見どころは滝です。ダーウィンからは車で2時間ほどと近く、日帰りでも充分に行ける距離。2WD車でも充分に走れるほど道路は舗装されています。ロスト・シティなど離れたところには4WD車が必要です。ところどころに売店がありますがそれほど多くはありません。1日過ごす場合には充分な飲み水や食料を持っていくことが必要です。国立公園内にはキャンプ場はありますが、宿泊施設はありません。 ・テーブルトップ・トラック (Tabletop Track) テーブルトップ・トラックは、ダーウィンから車で1時間のリッチフィールド国立公園を通る美しいウォーキングコースです。テーブルトップ・トラックでは、リッチフィールドの緑豊かな森を抜け、美しい小川に沿って歩くと、見事な滝が出迎えてくれます。 ・ワンギ・フォールズ (Wangi Falls、滝) かなりの大きな滝つぼになっていて、まるで池のよう。水はとても澄んでいて、水の残っている季節には魚もいっぱい泳いでいます。まさにこれが自然の中といった感じです。岸には「クロコダイルに注意」の看板がでています。 岸から滝の下まではちょっと距離があります。雨季が終わったばかりの水がたくさん残っている季節には泳いでいかないと滝までたどり着けません。途中足がつかない深さのところもあります。泳ぎに自信のない方は岸まわりの浅いところで水浴びをするほうが安全です。浮き輪を持って行くのもよいアイディアでしょう。反対に乾季は全く水がなくなり、滝つぼの下まで歩いていけることも。でもその滝も枯れてしまっていることがあるので、水のある季節に訪れたほうがその雄大さは堪能できます。滝の入り口にある駐車場前の芝生エリアはオーストラリアの代表的な鳥、クッカバラ(Kookaburra:日本名ワライカワセミ)が頻繁に現れる場所。頭が大きく、サイドに美しいコバルトブルーの羽を持ったきれいな鳥です。でも人間の食べ物をねらっているので要注意。サンドイッチなどを食べているとハムやチーズを盗もうとします。ここには脱衣所やトイレ、売店などがあります。 ・ブリー・ロックホール (Buley Rockhole、滝) 段々になっている地形に小さな滝がいくつもできて、まるで川のようになっている場所。ひとつひとつの小さな滝つぼは浅めで、泳げない人でも比較的安全に楽しめます。水底はコケが生えていてとても滑りやすくなっています。どんなに気をつけても滑ってしまうくらいつるつるなので充分注意してください。浅いからちょっと足だけ入ってみようと思うのは危険です。絶対に滑ってずぶぬれになってしまいますから、水着を着て楽しみましょう。ここで紹介した中ではいちばんおすすめの場所です。 ・フローレンス・フォールズ (Florence Falls、滝) 他の滝と違って岸からではなく、対岩の展望台から眺める滝です。駐車場から遊歩道を抜けて高台へと行くと、眼下に滝を望むことができます。はるか下の滝つぼをのぞくと泳いでいる人を見ることも。滝つぼで泳ぐには別ルートから降ります。水は青く澄んでいてとてもきれい。他の滝つぼに比べてかなり広く深いので、泳ぎが上手でなければ躊躇するような滝つぼです。 ・トルマー・フォールズ (Tolmer Falls、滝) これも展望台から眺める滝。とても大きな滝です。滝つぼに行くことはできません。このあたりは世界でも珍しいオレンジ・ホースシュー(Orange Horseshoe Bat)という種類のコウモリが生息していることでも有名です。 ・マグネティック・ターマイト・マウンズ (Magnetic Termite Mounds) ターマイトとは木を食べるアリで、日本で言うところのシロアリです。このアリが作った2メートル以上もあるような大きなアリ塚は、灰色の平べったい板状に作られおり、正確に南北を考えて建てられています。これはこの灼熱の熱帯地域で温度をコントロールするためだとか。たくさんのアリ塚が群がをなして同じ方向に建てられている様子は圧巻です。
まだまだ知られざる未開の地が多く残されているオーストラリア。中でもトップエンドと呼ばれるノーザンテリトリー北部地域は、世界遺産に指定された国立公園カカドゥをはじめ、原住民族アボリジニが管轄する土地のため、一般の立ち入りが制限されているアーネムランドなど、太古の地球が育んだ手付かずの大自然が広がっています。なかでも、約2万kuにも及ぶ壮大な世界遺産・カカドゥ国立公園は、現在730カ所の世界遺産の中で、たった23ヵ所しかない文化と自然の両面において保護の対象とされた“複合遺産”。オーストラリア北部地域の自然の特徴すべてを併せ持ち、1,600種以上もの植物、10,000種以上の昆虫類、約290種の鳥類、132種の爬虫類と60種以上の哺乳類等が生息している、まさに生物達の楽園。 また、現在の地球上では数少なくなってしまった太古のままの自然が残されているアーネムランドは、そのほとんどが未開のまま。ゆえに、まだまだ神秘に包まれた秘境です。乾燥した赤茶けた大地とエメラルド・グリーンの海、そこに生息する数々の野生動物達、マゼンダ色に染まり始める朝焼けから、深いオレンジに染まる夕暮れまで、様々な色へと変化する壮大な風景に出会うことができます。原住民アボリジニ達の手によって守り続けられてきた、様々な動植物達の楽園。荒野にひっそりと佇むかつての繁栄を極めたカントリー・タウン、などなどが有。 ・ロスト・シティ (The Lost City) 国立公園を奥に進んだところにある奇岩群の場所。薄い板状の岩が幾層にも重なってできている岩群の風景は不思議な感覚です。ここへは行くには4WD車が必要です。雨季が終わったばかりの頃は道が閉鎖されていることが多いので注意が必要です。
アボリジニの岩壁画は、このカカドゥ公園内に1,000以上発見され、描かれた絵は時代によってモチーフ・技法が異なっているも、中でも有名なのはレントゲン技法で描かれた壁画です。レントゲン技法で描かれたものは、主に紀元前5,000年頃のもので、肺魚やウミガメの骨格や内臓が表現されています。 参考HP:〜 ・カカドゥ国立公園の場所地図(世界遺産、日本語) ・カカドゥの場所地図(区分地図) ・カカドゥの広域場所地図 ・カカドゥ国立公園地域の場所地図 ・カカドゥ国立公園の公式HP(ユネスコ世界遺産) ・オーストラリアの地図(日本語) ・リッチフィールドNPの地図(他に色々な道路地図が有) ・トップエンドの地図(赤い所) ・トップエンドの場所地図(区分地図) こちらで世界遺産の ・サン(ツォディロ)の岩絵 (ボツワナ、砂漠のルーヴル) ・アルタミラ洞窟の岩絵 (スペイン) ・ドラケンスバーグの岩絵 (南アフリカ共和国) ・ヌビア遺跡 (エジプト) ・ペトラ遺跡 (ヨルダン) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・法隆寺 (日本) をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 10/3/28 |