切手で綴る世界遺産(ロシア)
レナ川の柱群 Lena Pillars
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シンヤヤ川の柱群 |
・レナ川の柱群 Lena Pillars 所在地:ロシア連邦のシベリア極東部、ロシア連邦シベリア東部のイルクーツク州(Irkutsk Oblast)とサハ共和国(Sakha Republic)を流れる川で、世界で10番目に長いレナ河(Lena River, 4,472km)沿いに有。 世界遺産:ユネスコの自然遺産(2012) (UNESCO World Heritage Site, Type:Natural) 正式名称:日:レナ川の柱群 英:Lena Pillars Nature Parkl 仏:Parc naturel des colonnes de la Lena ・メモ:2015年に軽微な変更有。 レナ川の柱群(レナがわのちゅうぐん)は、ロシア連邦のシベリア極東部、レナ川沿いに見られる自然岩の地形で、サハ共和国の首都ヤクーツク(Yakutsk)から上流約180km、ボートで1日もかからない距離の場所に有ります。柱群の高さは150m〜300mで、4億年以上前のカンブリア紀の海盆の隆起と、冬はナイマス60度で、夏は40度と100度にもなる年間温度較差がもたらす浸食作用で形成されました。一帯は1995年にレナ石柱自然公園(Lena Pillars Nature Park、レンスキエ・ストルブイ自然公園)に指定され、2012年にはそれがユネスコの世界遺産に登録されました。 1995年にサハ共和国(Sakha Republic)が自然公園に指定して、自然公園レナの柱群(Nature Park "Lena Pillars") という名称で、2006に世界遺産の暫定リストに記載され、第33回世界遺産委員会(2009)に向けて最初に推薦され、サンクトペテルブルグで開催された第36回世界遺産委員会(2012)で、当初の推薦どおりの面積(1,272,150ヘクタール)での登録となりました。ロシアの世界遺産としては25番目の世界遺産(自然遺産では10番目)。ただし、ロシアが当初推薦していた価値のうち、自然美の要素は認められず、地質学的・古生物学的価値のみでの登録となりました。その後、2015年の「軽微な変更」で、レナ川の支流であるシンヤヤ川(Sinjaja river, 597km)を追加する形で登録面積が拡大されました。 レナの石柱群は、ヤクーツクからのレナ川クルージングの中でも、特に見所とされる場所で、石柱群はカンブリア紀初期から中期にかけての石灰岩、泥灰土、ドロマイト(苦灰石)、粘板岩などの層から成り、浸食作用で険しく露出しています。これらの類型の岩々は、一般に海洋環境で形成されたものであり、水平方向の層状構造および垂直方向の変化は、深海にあったことを示す粘板岩とともに、海進や海退の様子を示しています。 レナの柱群は、カンブリア紀の化石出土地としても重視されています。 世界遺産には、人類出現以前の古生物の化石産地を対象とする世界遺産は複数登録されていました。その中でカンブリア紀の化石産地で世界遺産に登録されていたのは、バージェス頁岩を含むカナディアン・ロッキー山脈自然公園群(カナダの世界遺産、1984年登録)のみでしたが、第36回世界遺産委員会では、このレナ石柱自然公園だけでなく、澄江の化石産地(中国の世界遺産)も登録され、2件増えました。 参考HP:〜 ・レナ川の柱群の場所地図(世界遺産) ・レナ川の場所地図 こちらで世界遺産の ・スオメリンナ要塞 (フィンランド) ・バイカル湖 (ロシア) ・クレムリン (ロシア) ・ヌビア遺跡 (エジプト) ・ペトラ遺跡 (ヨルダン) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・法隆寺 (日本) をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 2018/12/18 |