★インカ
インカの神
ビラコチャ神
天地創造神話
大洪水とインカ人創造


大航海物語★
Peru
インカ神ビラコチャ

金の杖”タパク・ヤウリ”を持つ
ペルー 1998/7/17 発行

ビラコチャ神
  Viracocha

  正式名:アプ・コン・ティキ・ウィラ・コチャ神 (Apu-Kon-Tiki-Uira-Cocha)
  ビラコチャ:ケチュア語で「海の泡」
  別名(略称):コン・ティキ(Kon-Tiki)
  神:文明の創造者、医師
ビラコチャ神はインカ帝国でスペインによる侵略とキリスト教の布教がなされるまで信仰されていた神様で、インカの宗教で最重要の神の1柱であり、文明の創造者になっています。種々の伝説があって、それでは1男2女の父で、男子はインティ(Inti)、女子はママ・キジャ(Mama Quilla)、パチャママ(Pachamama)となっていますし、別説ではビラコチャ神は8人の最初の文明的な人間たちの父であるとも、妻はママ・コチャ(Mama Cocha)であるともなっており、さらに別説では、イマーマナ・ビラコチャ(Imahmana Viracocha)とトカポ・ビラコチャ(Tocapo Virachocha)という2男があったとされています。

創造者であるビラコチャ神は大洪水と天地創造の後、彼の戒律に従っているか調査するために、息子2人イマーマナ・ビラコチャ(Imahmana Viracocha)とトカポ・ビラコチャ(Tocapo Virachocha)を北東と北西の部族へ派遣して訪問させました。ピラコチャ神自身は北部に向かい、その道中で全ての樹木、花、果物、薬草に名前を付け、また、これらのうち食用に適する物、薬効のある物、毒となる物を人々に教えました。3人は、遂にクスコとチチカカ湖岸に到着し、湖岸から水を渡り姿を消しました。

ビラコチャ(Viracocha)とは「海の泡」を意味しています。チキ・ビラコチャ(Tiki-Viracocha)とは、チキ(Tiki)はケチュア語で基礎を意味し、ビラ(Vira)はインカ民族がエネルギー源と考えていた脂肪を、コチャ(Cocha)は海を意味しています。彼の称号となっている多くの形容語は、素晴らしく、全知であり、強力であるなどを示しています。

ガンボア船長は「インカ史」でビラコチャ神は当時無秩序だったアンデス地方の人々に、如何に生活するかを示し、人々に慈愛や親愛を説き、容姿は白人であご鬚をたくわえた大柄な男性だったと書いています。

ビラコチャ神は人々に慈愛だけでなく農業を教え、灌漑水路を造り、トウモロコシの作り方や家畜の飼い方も教えて、さらに行く先々で数多くの病人を治した医師でもありました。

タパク・ヤウリ (金の杖)
   Tapac Yauri)
ビラコチャ神はウヌ・パチャクチ(Unu Pachakuti)と呼ばれる大洪水で、チチカカ湖周辺の人々を滅ぼしましたが、インティの息子(ビラコチャ神の息子説有)のマンコ・カパック(マンコ1世)と、娘のママ・オクリョ(Mama Ocllo:肥沃なる母)の2人を、文明を世界に広げるため助けて残しました。彼らは、インカ帝国の伝説上の太陽神インティ(Inti)から与えられた支配者の象徴である”金の杖”タパク・ヤウリを持ち、インカ文明を造ったとされています。7

こちらで、
・インカ帝国の始祖マンコ・カパック(マンコ1世)
・インカ最初の皇帝パチャクテク
・インカ10代の皇帝トゥパック・ユパンキ(太平洋探検)
・インカ最後の皇帝アタワルパ
金の杖”タパク・ヤウリ”を持つ
・インカの名目皇帝マンコ2世
を、お楽しみください。

参考HP:〜
インカ帝国の場所地図(インカ道路網)
ペルーの詳細地図(Quito、Tumbes、Cajamarca、Lima、Cuzco有)
チチカカ湖の地図
チチカカ湖の場所地図(ボリビア地図)

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。     13/3/1
スタンプ・メイツ
Copyright(C):Spice
無断転載禁止