大西洋中央海嶺 Mid-Atlantic Ridge |
太西洋中央海嶺 South Atlantic Ridg & Contiinental Drift |
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セントピーター セントポールロック→ パンゲア→ |
←アセンション島 ←セントヘレナ島 ←トリスタンダクーニャ島 |
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アセンション 1980/11/17 発行 | ||
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TRISTAN DA CUNHA | TERRES AUSTRALES ET | |||
太西洋中央海嶺 | ANTARCTIQUES FRANCAISES | |||
南アメリカ | アフリカ | ケルゲレン島の地球マグマの墳出を描く Mt.Ross |
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←アセンション島 ←セントヘレナ島 ←トリスタンダクーニャ島 ←ゴフ島 ←ブーベ島 ←南極大陸 |
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トリスタンダクーニャ 1980 発行 | フランス南極地方 1988/1/1 発行 |
上記右の切手はフランス南極地方の島のマグマ(火山)の噴火を描いていますが、 このような地球マグマの墳出が大洋深海底で起ると、海底山脈(海嶺)の造山活動が活発になり、 その頂が海面に出ると火山島になります。そうして出来たのが左の切手の島々です。 |
◆大西洋中央海嶺(たいせいようちゅうおうかいれい) Mid-Atlantic Ridge 大西洋中央海嶺は大西洋の中央の深海底を走る海底山脈(海嶺)で、スバールバル諸島の西の北極海からアイスランド島を経て大西洋のほぼ中央を南北に走り、さらにアフリカ大陸と南極大陸の間を東西に走り、インド洋のレユニオン島の南東まで続く世界最大規模の海嶺。総延長は約1万8千km。赤道付近で断裂帯により大きく東西方向にずれ、全体としてS字形になっています。北部はアイスランドを経て北極海に延びる。南部は二つに分かれて、東側は南西インド洋、西側は太平洋、南極海の海嶺に連なっている。中心部には顕著な中軸谷がみられ、海底火山や地震活動があります。アイスランドは島の中央を大西洋中央海嶺が貫いていて、このような島は世界でもアイスランドしかありません。スバールバル諸島以北の大西洋中央海嶺は、超低速で拡大するナンセン・ガッケル海嶺につながりアイスランド北方から東シベリアまで続いています。 ▼海嶺(かいれい) oceanic ridge ・海嶺は広義では、海底の細長い山脈状の地形のことで、山脈のような形状をした海底地形全般を指しますが、傾斜が急な斜面を有することが条件です。傾斜が急でないものは海膨(かいぼう rise)といいます。 ・海嶺は狭義では、大洋の底にある海底山脈で、マントル(固体)が地下深部から上がってくる場所のことで、特に大陸移動の一部である海洋底の拡大をもたらす大規模なものは、通常、中央海嶺(mid-oceanic ridge)または大洋中央海嶺と呼ばれ、何千kmも続く海底山脈です。中央海嶺では、新しい海洋地殻が形成され、海洋底が少しずつ左右両側に広がっています。広がった海洋底、すなわち海洋プレートが大陸プレートと衝突し、沈み込む場所が海溝といわれています。 主なな中央海嶺 ・大西洋中央海嶺:〜 大西洋のど真中を南北に連なる海嶺。南北アメリカの海岸線とヨーロッパ・アフリカのとがよく一致していることで有名で、この海嶺もその線を描き、海嶺北部にアイスランドがあり、ここは大西洋中部のアセンション、南部のトリスタン・ダ・クーニャとともに、大西洋の拡大を発生させたホットスポットのひとつであり、大西洋はまだ若いため、ホットスポット下から上昇してくるマントルプリュームの活動が、海嶺の拡大に大きく寄与しています。 ・ナンセン・ガッケル海嶺:〜 大西洋中央海嶺の続きでアイスランド北方から東シベリアまで続く中央海嶺。 ・東太平洋海嶺(海膨と言われることも有):〜 太平洋南極海嶺の続きでチリ沖のイースター島付近からカリフォルニア湾に繋がっている中央海嶺。ここで生まれた海洋底は誕生した約2億年後に日本海溝に沈む。 ・インド洋中央海嶺:〜 セーシェル島、モーリシャス島沖、東経60°付近に位置するインド洋の中央海嶺のひとつ。モーリシャス沖南緯20°のロドリゲス断裂帯で南西インド洋海嶺と南東インド洋海嶺につながる。北は、アデン湾まで伸びるカールスバーグ海嶺につながっている。 ・南西インド洋海嶺:〜 ロドリゲス断裂帯からマダガスカルの南方へ南西方向に連なるインド洋の中央海嶺のひとつ。 ・南東インド洋海嶺:〜 インド洋の中央海嶺のひとつで、南緯20°、東経70°付近から 南緯50°、東経110°付近まで連なっている。 ・太平洋南極海嶺:〜南緯55°以南を東西に走る太平洋の中央海嶺。 その他の主な海嶺 ・ナンセン・ガッケル海嶺:〜 大西洋中央海嶺の続きでアイスランド北方から東シベリアまで続く中央海嶺。 ・南西インド洋海嶺:〜 ロドリゲス断裂帯からマダガスカルの南方へ南西方向に連なるインド洋の中央海嶺のひとつ。 ・南東インド洋海嶺:〜 インド洋の中央海嶺のひとつ。南緯20°東経70°付近から 南緯50°東経110°付近まで連なっている。 ・銭洲海嶺:〜伊豆諸島北部、新島・式根島から南西に伸びる海底の高まり。 ・奥尻海嶺:〜奥尻島から山形県近海まで延びる海底の高まり。 ・佐渡海嶺:〜佐渡島から北東に延びる海底の高まり。 ・大東海嶺:〜沖大東海嶺 : フィリピン海プレート北西部の海嶺群。 ・伊豆海嶺:〜伊豆諸島の海山列。 ▼海膨(かいぼう) rise 海膨とは、海嶺よりも勾配が緩くて起伏が少ない海底地形のこと。海嶺同様、プレートテクトニクス理論によるところの海洋底の拡大が行われている場所であり、熱水噴出が発生しているものがある。大西洋中央海嶺の中央付近に見られるような特徴的な谷地形や断層(トランスフォーム断層)帯が発達していない理由は、海嶺よりも拡大速度が緩いためと考えられている。 主な海膨:〜 ・東太平洋海膨:〜 太平洋の中央海嶺にあたる広大な海底の隆起。位置は太平洋中央部より著しく東に偏っている。幅2000〜4000キロメートル、高さ2000〜3000メートルで、地形は比較的なだらかで、中軸谷も明瞭でないので、海膨または海丘とよばれている。南アメリカ大陸沖からメキシコにかけては典型的な海膨の姿をみせていいて、北部では東半分が北アメリカ大陸と重なっており、全容をみることができない。カリフォルニア湾から北は断続的になるが、延長部はファン・デ・フーカ(Juan de Fuca)海嶺を経て、アラスカ湾まで追跡することができる。南部は太平洋・南極海嶺に連なっている。 ・シャツキー海膨:〜 日本の本州東方約1600キロメートルに中心を置く、北西太平洋海盆の真ん中の海膨。北東から南西方向に約1500キロメートルの長さがある。北西太平洋海膨ともよばれ、最浅部でも約2300メートルと深い。約1億2000万年前にプレートの三重接合点が盛り上がったのち、沈降して現在の形態になったと考えられている。 ・バミューダ海膨、チリ海膨など。 ▼断裂帯(だんれつたい) fracture zone トランスフォーム断層(transform fault)はプレート境界において生成される横ずれ状の断層のことで、中央海嶺-中央海嶺(R-R;Ridge-Ridge)型、中央海嶺-海溝(R-T;Ridge-Trench)型、海溝-海溝(T-T)型の3種類が考えられている。ほとんどのトランスフォーム断層は、中央海嶺に交差して顕著に見られるR-R型。 R-R型トランスフォーム断層の存在する場所は、具体的には、中央海嶺を横切るいわゆる断裂帯(fracture zone)の名称で呼ばれる場所で、狭義には、広義の断裂帯のうち、海嶺の中央部分を横切って地震を起こす現在活動的な部分をトランスフォーム断層といい、トランスフォーム断層の外側の痕跡部分を断裂帯という。 おもなR-R型トランスフォーム断層のある場所(=断裂帯) 大西洋:〜いずれも大西洋中央海嶺を横切っている。 ・チャーリー・ギップス断裂帯(北緯53°〜54°付近) ・クルチャトフ断裂帯(北緯43°〜44°付近) ・オーシャノグラファー断裂帯(北緯34°〜36°付近) ・ケーン断裂帯(北緯23°〜24°付近) ・ヴェーマ断裂帯(北緯10°〜11°付近) ・セントポール断裂帯(北緯2°〜4°付近) ・ロマンシュ断裂帯(赤道付近) ・アセンション断裂帯(南緯7°〜8°付近) ・セントヘレナ断裂帯(南緯15°〜17°付近) 太平洋:〜いずれも東太平洋海膨を横切っている。 ・ガラパゴス断裂帯(赤道付近) ・ケブラダ断裂帯(南緯2°〜3°付近) ・ウィルクス断裂帯(南緯10°〜17°付近) ・ギャレット断裂帯(南緯15°〜17°付近) ・オーストラル断裂帯(南緯20°付近) ・メンダナ断裂帯(南緯30°付近) ・イースター断裂帯(南緯33°〜34°付近) ・メナード断裂帯(南緯50°付近) ・エルタニン断裂帯(南緯55°〜60°付近) インド洋 ・オーエン断裂帯〜 ソマリア沖、北緯7°〜12°、東経55°〜60°付近に北東-南西方向に走る。 ・ロドリゲス断裂帯〜 モーリシャスの東方、南緯20°付近、インド洋中央海嶺の南端。 ・マラガシー断裂帯からモザンピーク断裂帯〜マダガスカル島の南方で、 北北東-南南西方向にほぼ平行に走る 断裂帯で、南西インド洋海嶺を横切る。 ・マラガシー断裂帯〜 南緯25°〜50°、東経40°〜45°付近。 ・プリンス・エドワード断裂帯〜 南緯25°〜50°、東経35°〜30°付近。 ・モザンピ-ク断裂帯〜 南緯25°〜50°、東経25°〜33°付近、南東インド洋海嶺を横切る。 ・アムステルダム断裂帯〜 南緯27°〜45°、東経80°付近、南北方向に走る。 ◆左上の切手画像は 大西洋中央海嶺を示した地図切手です。1980年に英領のトリスタン・ダ・クーニャから英国王立地理学協会150年を記念して発行された4種の切手の内の一種で,大西洋の真の中央部に両大陸の海岸線と平行に南北に走る大西洋中央海嶺が描かれています。この海嶺(海底山脈)は地学(自然地理学)的にはプレートテクトニクス理論の説明で,新しいプレートが生まれ広がっていく部分にあたり,大陸部では陸地が分離して海洋を作り出し,海洋部ではこのように海底に海底山脈を形成しています。この大西洋中央海嶺,切手図案の地図でわかるように南大西洋では,2つの大陸のちょうど中央部の経度0度〜西経30度の間に連なっていますが,南米大陸東岸とアフリカ大陸西岸が昔くっついていたということが本当によくわかります。さらに地図をよく見ると,この海底山脈上に噴き出した火山島の有る大西洋中央海嶺、アセンション断裂帯、セントヘレナ断裂帯、に沿ってアセンション島、セントヘレナ島、トリスタン・ダ・クーニャ島、ゴフ島、ブーベ島が描かれています。 参考HP:〜 ・大西洋中央海嶺の地図 ・アセンション島の大西洋上の場所 ・太平洋中央海嶺の断裂帯地図 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 09/2/22、10/7/7 |