Mexico 国連 1985 発行 |
切手で綴る 鳥シリーズ No.201 (Birds)
メキシコの鳥など Birds of Mexico |
大航海物語 資料編★ |
・フラミンゴ | ・メキシコキヌバネドリ | ||
メキシコ 1980 発行 |
鳥綱フラミンゴ目フラミンゴ科 Flamingo ・Phoenicopteridae Bonaparte |
メキシコ 1981 発行 |
キヌバネドリ目キヌバネドリ科 Paiaro Bandera ・Trogon mexcanus |
和名:ベニヅル(紅鶴) 英名:Flamingo 学名:Phoenicopteridae Bonaparte 大きさは ・全長:約0.8〜1.4m ・翼幅:約94〜150cm ・体重:約2.5〜3.5kg。 フラミンゴは、水かきのある長い脚と長い首を持ち、頭部に濾過摂食に著しく適応した特異な形態の嘴を有する大型の水鳥。主として塩湖で大量に発生する浮遊性の藍藻(らんそう、 blue-green algae)を食物としていて、食物を巡る競争者や捕食者の接近が困難な乾燥地の塩湖で巨大な群を形成して生活。そのため何万羽にもなるフラミンゴの群れが、空をピンク色に染めて飛翔する様が広く知られている。分布は、アフリカ・南ヨーロッパ・中南米の塩湖や干潟に生息。塩湖やアルカリ性の湖といった特殊な環境に適応しており、数千羽から百万羽程度の巨大な群れを形成。体色は淡いピンク色から鮮やかな紅色をしている。フラミンゴが紅色なのは、餌であるエビやカニを食べているからと言う説もあるも、藍藻類の色素、β-カロテンやカンタキサンチンによるもの。ノドにある腺からフラミンゴミルクと呼ばれる栄養豊富な分泌液を出す。これをヒナに口移しで与えることで子育。 なお、ベニイロフラミンゴ(アメリカフラミンゴ:Phoenicopterus ruber)はガラパゴス諸島とカリブ海沿岸に生息。全長約145cm。フラミンゴの中でもっとも紅色が鮮やかで、1957年ごろから旧大陸のオオフラミンゴと同種とする説があるも、別種と判明。 |
和名:キヌバネドリ(メキシコ絹羽鳥) 英名:Mountain Trogon スペイン語名:Paiaro Bandera(Trogon mexicanus) 学名:Trogon mexicanus 大きさは ・全長:約29〜31cm ・体重:61.5〜85g。 メキシコキヌバネドリは、グアテマラ・ホンジュラス・メキシコに分布。雄は王冠・うなじ・胸がメタリックグリーンで、後者は真っ赤な腹と通気口から狭い白の帯で区切られている。雌は頭・胸が暖かみのある茶色で、薄い茶色の下部の胸と赤い腹から隔てられており、狭い白い帯で通気されている。生息地は、亜熱帯および熱帯の湿った山地林で、標高914〜3,048mの松常緑樹や松樫林を好み、人間の土地利用に適応性を示してオークのような適切な陰樹を備えたコーヒー農園を利用するのも有。 |
・マネシツグミ | ・シチメンチョウ | ||
メキシコ 1981 発行 |
スズメ目マネシツグミ科 Cenzontle ・Mimus polyglottos |
メキシコ 1981 発行 |
キジ目シチメンチョウ属 Pavo de Monte ・Meleagris gallopavo |
和名:マネシツグミ(真似し鶇) 英名:Northern Mockingbird 学名:Mimus polyglottos ス語:Cenzontle(センゾントル) マネシツグミの分布はアメリカ合衆国・メキシコ全域で見られ、北はカナダ南部、南は大アンティル諸島やバハマ諸島にまで生息、中米南米に生息するマネシツグミの仲間のうち北米で繁殖する唯一の種。 大きさは ・全長:約23〜28cm、体とほぼ同じ長さの尾を含む ・翼幅:約31〜38cm ・尾長:約10〜13.4cm ・体重:約40〜58g マネシツグミの寿命は最大8年とか飼育下では最大20年で、鳴き声を発するのは主にオスで他のオスから自分の縄張りを守るための警告や繁殖期に交尾相手を誘うために鳴き、さえずりの合間には様々な鳴きまねをし、それは別種の鳥の鳴き真似や犬の鳴き声、ピアノの音や車のクラクションまでまねる。マネシツグミのつがいはオス・メス共に相手に忠実で生涯にわたりつがいの関係を保ち続ける場合が多い。1960年出版ハーパー・リーの小説「アラバマ物語」の原題は(To Kill a Mockingbird、ものまね鳥を殺すには)とマネシツグミの名が使われていて、マネシツグミは無力な個人に対する迫害の象徴。1950年代初め当時のCIA長官アレン・ダレスの「モッキンバード作戦」は情報統制活動。マネシツグミが様々な音を鳴き真似する特性から、CIAの望むことをそのままモノマネをするかのように叫んでくれるメディアをつくろうという意味を持つと言われる。 |
和名:七面鳥(吐綬鶏) 英名:Wild Turkey 学名:Meleagris gallopavo ス語:Penelope obscurais(Mountain turkey) シチメンチョウはシチメンチョウ属の模式種で、シチメンチョウ属には他にヒョウモンシチメンチョウが属するも、まれにこれを別属とし七面鳥をシチメンチョウ属唯一の種とすることが有。 大きさは ・全長:約122cm ・体重:約9kg シチメンチョウは、キジ目の最大種でメスはオスのおよそ半分の全長60cm程度。胴は構造色による光沢がある黒い羽毛で覆われていて、メスよりオスの方が光沢が強い。また、オスの胸部から平均 230 mm の毛の房が出ているが、メスの10-20%にも短いが毛の房がある場合が有。頭部や頸部には羽毛がなく赤い皮膚が露出し、発達した肉垂が有。繁殖期になるとオスの皮膚は色が鮮やかになり、胸部が隆起。和名の七面鳥の由来は頭部の首のところに裸出した皮膚が、興奮すると赤、青、紫などに変化するため、七つの顔(面)を持つ様に見えることに由来。体温は40°Cで、32km/hで走る。カナダ南部・アメリカ・メキシコに分布し、開けた落葉樹と針葉樹の混合林に生息。 |
・アボカド | ・サンブラス大隊旗 | ||
メキシコ 1981 発行 |
クスノキ科ワニナシ属 Auacate ・Percia americana |
メキシコ 1947/9/8 発行 |
チャプルテペクの戦い100年記念 (100th Anniversary of the Battle of Chapultepec) Flag of San Blas Battalion ・Centenario chapultepec |
和名:ワニナシ(鰐梨) 英名:Avocado 学名:Persea americana ス語:Aguacate(アグアカテ) アボカドとは、常緑高木名や果実名。原産は中央アメリカで、低温に弱く、主に熱帯、亜熱帯で生育。野生のものは樹高が30mほど。果樹園の栽培では接木法をとり、整枝もするので10mほどの高さ。樹形は品種によって異なるも、葉の寿命は短く1年ほどで、新梢伸長期には大量落葉。濃い緑色の果実をつける。5月頃に花が咲き、果実の収穫は翌11〜12月頃以降。アボカドがいつ頃から食物としてヒトに利用されてきたのかは定かではないも、紀元前500年にメキシコで最初に栽培され、西暦900年頃のものと見られるアボカドの実をかたどった土器がペルーのチャン・チャン遺跡から出土。アボカドの名が初めて英語に登場したのは1696年。メキシコはアボカドの生産量・消費量ともに世界一で、ペーストにしたアボカドにトマト、タマネギ、香味野菜、唐辛子、サルサソースを加えた「グワッカモレ」(ワカモーレ)は一般的なディップで、トルティーヤのチップスで掬って食べたり、各種の料理のソースにしたり、様々な料理にも加えられる。アボカドが人気となり需要が高まり、アボカド産業の利益が増える中、主な生産国となっているメキシコでは、麻薬密輸集団がアボカド産業に目をつけ関与するようになり、産業全体が危機に直面る。日本産の植物でもっとも近縁なものはクスノキ科のタブノキ。クスノキ科の植物の葉を食べるアオスジアゲハ蝶々やその仲間の種の食草。日本では、刺身を食べる時と同じ要領で、ワサビと醤油に浸して食べたり(マグロのトロの味がすると言われる)、巻寿司にしたり、マヨネーズに付けて食べることもあり、和風ドレッシングのサラダにも合う。 |
・サンブラス大隊旗 (Flag of Batallon de San Blas, 1847) チャプルテペク城はサンブラス大隊300人と士官候補生を含む守備隊100人の合計400人が守備。 <チャプルテペクの戦い> (Battle of Chapultepec, 1847/9/12-13) チャプルテペクの戦いは、米墨戦争で(Mexican-American War, 1846/4/25-1848/2/2)でメキシコシティ西のチャプルテペク城守備のメキシコ軍に対してアメリカ軍が勝利した戦闘。 <ロス・ニーニョス・エロエス> (Los Ninos Heroes. 1847) その戦闘の間、6人の士官候補生がメキシコ軍将軍の撤退命令に従わず、優勢なアメリカ軍と戦って戦死。その名はフアン・デ・ラ・バレラ中尉(Lieutenant Juan de la Barrera)、士官候補生(Cadit)のオーグスティン・メルガー(Agustin Melgar)、フアン・エスクティア(Juan Escutia)、ビンセント・スアレス(Vicente Suarez)、フランシスコ・マルケス(Francisco Marquez)、フェルナンド・モンテス・デ・オカ(Fernando Montes de Oca)。一人ずつ倒れて最後の一人になったエスクティアはメキシコ国旗を掴んで体を包んで城から飛び降りた。アメリカ軍指揮官はメキシコ国旗に包まれたエスクティアの遺骸に敬礼したと言われている。彼等の勇気を称えてチャプルテペク公園に記念碑を建立。この士官候補生達はロス・ニーニョス・エロエス、「子供の英雄達」あるいは「英雄的士官候補生達」としてメキシコ史で称えられている。 <聖パトリック大隊> (Saint Patrick's Battalion, 1847) 元はアメリカ軍兵士でメキシコ側に加わった聖パトリック大隊のうち30人がチュルブスコの戦い(Battle of Churubusco, 1847/8/20)で捕虜になって戦闘中に一斉処刑。米軍将軍は彼らをチャプルテペク城が見える所で処刑するよう指示、その死の瞬間、士官学校上のメキシコ三色旗がアメリカの旗に置き換えられた。 |
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こちらで ・セント・ヴィンセントの鳥 世界遺産の ・富士山 (日本) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・ピラミッド (エジプト) をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 令和 R.3/7/18(2021) |