★イギリス

ジョン・ウィリアムズ牧師
1823
ラロトンガ島上陸

大航海物語★
ラロトンガ島
ウィリアムズ牧師
メッセンジャーオブピース号とウィリアムズ牧師
クック諸島 1965/9/16 発行

“国旗” と ”地図”
ラロトンガ島 Rarotonga
エロマンガ島

ヴァヌアツ 1980 発行
南緯

21°
10´
東経       159°50´
南太平洋14ヵ国フォーラム15周年記念
       ツバル 1986/8/4 発行

ウィリアムズ牧師はロンドン近郊に生まれ、ロンドン宣教師協会の宣教師となり、南太平洋諸島の小さい島々を巡回して布教活動を行い、エロマンガ島で殉教者となりました。現在も南洋諸島の各地にその伝道の足跡が多く残されています。

ジョン・ウィリアムズ (1796〜1839/11月)
 John Williams

ジョン・ウィリアムズはロンドンの近くで生まれ、鍛冶屋で鋳込み(foundry)技術を学んでいましたが、1816/9月20才の時にロンドン・サウスワーク(Southwark, London)のメソジスト会派(Methodist)のサレー教会(Surrey Chapel)で、ロンドン宣教師協会(London Missionary Society)の宣教師に任命されました。

1817年にウィリアムズは妻とウィリアム・エリス(William Ellis 1794-1872)夫妻などのロンドン宣教師協会の宣教師を伴って、ポリネシア諸島ソシエテ諸島のタヒチ島へ大航海しました。ウィリアムズ夫妻はボラボラ島(Bora Bora)とタハア島(Tahaa)の近くにある、ソシエテ諸島でタヒチ島に次いで2番目に大きい島のライアテア島(Raiatea)に渡航し、最初の布教活動をしました。

1821年にはタヒチ島のキリスト教改宗者の案内でクック諸島方面へ大航海して、アイツタキ島を発見しました。その島はオレンジ色の土でジャングルに覆われた山の周囲がサンゴ礁と青緑色のラグーンによって囲まれていました。その美しい景色に見せられたウィリアムズ達は上陸して伝道を行ない、また1823年にはラロトンガ島に上陸してキリスト教を伝道ました。そして彼らは、オランダのロッフェフェーン船長やフランスのブーゲンビル船長が見つけていたサモア諸島のサバイイ島に1830年に航海して行き、サモアを訪れた最初の宣教師になり、野蛮で、戦いに明け暮れ、捕えた捕虜を食人する風習をもっていた住民へキリスト教の伝道を行いました。

1830年頃にニウエ島へのキリスト教伝道のため、島の若者2人を連れ出して宣教師に育てようとしましたが、彼らはそれに馴染まなかったので、翌年に2人共ニウエ島に戻しました。ところが連れ出されていた時に感染していた赤痢やインフルエンザなどの病気を島に持ち込んでしまい、ニウエ島の人口の半数以上が死亡したとも言われていいます。

1834年に ウィリアムズ牧師は、ニューヘブリデス諸島やニューカレドニア島からヨーロッパへ白檀を持ち帰るフランスのロバート・C・モーガン船長のル・カムデン号に便乗してロンドンに戻り、新約聖書(New Testament)をラロトンガ語に訳して印刷・出版し、また「南洋諸島宣教の物語」(Narrative of Missionary Enterprises in the South Sea Islands)を出版しました。そして再びラロトンガ島に戻りました。

1839/11月にウィリアムズ牧師とハリス宣教師(James Harris )はバヌアツのタフェア州最大の島のエロマンガ島(Erromango)で伝道中に、島の住民の人食い人種に襲われて、その遺体は食べられてしまいました。後にロンドン宣教師協会はそれを殉教死と認定しました。
エロマンガ島
1839年にラロトンガ島にウィリアムズ牧師の記念碑を建立し、その記念碑は現在も島に残っています。

なお、ウィリアムズ夫人の遺体は、ニューヘブリデスで生まれた息子のサムエル(Samuel Tamatoa Williams)によってロンドンのアブニーパーク墓地(Abney Park Cemetery, north-east London)に埋葬されました。

参考地図HP:〜
 ・エロマンガの地図

・ジョン・ウィリアムズ号の装備:〜
  John Williams
、1844
船 型 宣教師船(London Missionary Society) ジョン・ウィリアムズ号、1844
帆 柱 3本マスト
全 長 31m
全 幅 7.5m
喫 水 4.9m
重 量 296屯
個 室 10部屋
乗組員 27人
進 水 1844、ハーウィチ(Harwich Essex)
最 後 1856、難破・沈没
船 長 モーガン船長(Robert Clark Morgan 1798-1864)

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 2010/1/23
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