大航海物語 絶滅危惧種
ステラーシーライオン
Steller's sea lion


参考資料
CCCP
ステラーシーライオン(トド)

Northern Sea Lions
ソ連 1990/10/3 発行

ベーリング島でのトドの群れ

ソ連 極東地域領土 1966/12/25 発行

トド
  和名:鯔(海馬:トド)
  英名:Steller's sea lion
  学名:Eumetopias jubatus
  別名:ステラーシーライオン(ステラーアシカの意味)
  発見:ゲオルク・ステラー博士、1741
  アシカ科アシカ亜科トド属。(sea lionはアシカ
  絶滅危惧II類(VU)(環境省哺乳類レッドリスト)。
トドはにアシカ科アシカ亜科トド属に分類される食肉類で、トド属を構成するのは本種のみです。分布地域は北太平洋(恵山岬からチャンネル諸島にかけて)、オホーツク海、日本海(朝鮮半島北部から島牧地方)、ベーリング海です。繁殖地は千島列島やアリューシャン列島からカムチャッカ半島東部、カリフォルニア州にかけての地域に点在しています。日本には10-翌5月に千島列島の個体群が、北海道沿岸域(礼文島から積丹岬にかけて、根室海峡など)へ回遊します。

形態は最大全長3m30cm。体重オス1,000kg、メス305kgとアシカ科最大種。背面の毛衣は淡黄褐色、腹面の毛衣は黒褐色。四肢(鰭)は黒く、体毛で被われていません。出産直後の幼獣は全長1m00cm。体重18〜22kg。オスの成獣は額が隆起し、後頭部の体毛が伸長し鬣状になる。種小名”jubatus”は「鬣がある」の意味。上半身が肥大化する。

海岸から30km以内の海域に生息し、昼間は岩礁海岸で休んでいます。食性は動物食で、魚類(カサゴ、シシャモ、スケトウダラ、ヒラメ、ホッケ、マダラ、メバルなど)、軟体動物(イカ、ミズダコ)などを食べています。繁殖形態は胎生で、5〜7月になるとオスが上陸して縄張りを形成。数頭から数十頭のメスとハレムを作ります。主に6月に1回に1頭の幼獣を産み、授乳期間は1〜2年で、オスは生後3〜4年、メスは生後4〜5年で性成熟します。

人間とのかかわりについては、網にかかった漁獲物を奪ったり、漁具を破壊することから漁業関係者からは嫌遠され、日本では漁業被害を防ぐため1959年以降駆除の対象とされて、国際的に非難されています。1994年以降は年あたり116頭の駆除頭数制限が設けられてはいますが、漁業との競合(餌)、害獣としての駆除などにより生息数は減少しており、アメリカ合衆国やロシアでは保護の対象とされ、1989年における生息数は116,000頭と推定されています。

参考HP:〜
ステラーシーライオンの分布地図
コマンドルスキー諸島の場所地図(ベーリング島&メードヌイ島)
ロシアとアメリカの国境線の地図(ベーリング海から北極)
ベーリング海とベーリング海峡の場所地図

こちらで
ステラーカイギュウ(海牛〜現:ジュゴン)
ベ−リングシマウ(メガネウ)
ステラーイーダー(コケワタガモ)
ステラーイーグル(オオワシ)をお楽しみください。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。      12/6/28、12/7/18
スタンプ・メイツ
Copyright(C):Spice
無断転載禁止