大航海物語 大航海時代 と 新世界の産物 (花)
アサガオ
 Ipomoea purpurea

参考資料
Peru
アサガオ
Ipomoea purpurea


ペルー 2001/8/24 発行
REPUBLICA ARGENTINA
アサガオ
CAMPANILLA(Ipomola purpurea)


アルゼンチン 1982 発行

日本郵便
日本のアサガオ

日本 1961/8/1 発行

日本 2003/7/23 発行

日本 2003/7/23 発行

マルバアサガオ:〜:南アメリカのペルー熱帯地方原産
  Ipomoea purpurea

 和名:丸葉朝顔(まるばあさがお)
 英名:Morning glory
 学名:Ipomoea purpurea
 分類:
   目:ナス目 Solanales
   科:ヒルガオ科 Convolvulaceae
  亜科: ヒルガオ亜科 Convolvuloideae
   連:イポメア連 Ipomoeeae
   属:イポメア属、
      別名:サツマイモ属 Ipomoea
   種:マルバアサガオ I. nil
   原産地:南アメリカの熱帯地方
アサガオ(朝顔)はペルーが原産地だったんだ!(@_@)!
本種は熱帯アメリカ原産で、ヨーロッパやアメリカで改良されて色々な園芸品種が作られています。アサガオに比べると寒さに強い品種が多いのが特長です。花色は紫、青、白、赤などがあり、絞り模様になる品種もあります。ツルがよく伸びて花色もカラフルなので、垣根や柵に絡ませて楽しまれます。英語ではソライロアサガオなどとともにモーニング・グローリー(Morning glory)と総称されます。園芸植物として改良されています。

マルバアサガオは南米から世界中に伝播して、現在のアサガオの元々の原種だという説もあります。その説が正しいなら、どうやって大海を越えて渡って行ったのかが謎で、未だ解明とされていません。これに対する疑念は、こちらです。しかし、ペルーにはプレ・インカ期にプレ・インカ文化といわれるものが有りましたので、あながち嘘とは思われませんね♪。

主なプレ・インカ文化:〜
 ・チャビン文化:アンデス全域 (B.C.1000頃〜B.C.200頃)
 ・ナスカ文化:ペルー南海岸 (A.D.1頃〜A.D.600頃)
 ・ティワナク文化:チチカカ湖畔 (A.D.1頃〜A.D.900頃)
 ・モチェ文化:ペルー北海岸 (A.D.100頃〜A.D.700頃)
 ・ワリ文化:アンデス全域 (A.D.800頃〜A.D.1000頃)
 ・シカン王国:北海岸ヘケテペケ川流域 (A.D.800頃〜A.D.1100頃)
 ・チムー王国:ペルー北海岸 (AD.1000頃〜A.D.1476頃)

マルバアサガオはヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物の「つる性」植物で、朝に開花して午後には花がしぼむことから、この「アサガオ」という名前で呼ばれています。葉は広円錐形で細毛を有し、花は大きく開いた円錐形で、真夏に開花します。

▼なお、近縁種の通説は、こちらです:〜
アサガオ
 和名:朝顔(あさがお)、牽牛花(けんごし)
 英名:Morning glory
 学名:Ipomoea purpurea (Ipomoea nil)
 分類:
   目 : ナス目 Solanales
   科 : ヒルガオ科 Convolvulaceae
  亜科 : ヒルガオ亜科 Convolvuloideae
   連 : イポメア連 Ipomoeeae
   属 : イポメア属、
      別名:サツマイモ属 Ipomoea
   種 : アサガオ I. nil
日本アサガオ
   原産地:熱帯 亜熱帯 ヒマラヤ高原
アサガオは日本人に馴染みの深い夏の風物詩、 というイメージの強い植物で、すが、日本で改良されたものと、海外で改良されたものに大きく分けられます。分類的にはヒルガオ科イポメア属の草花となります。イポメア属はサツマイモ属ともいい名前の通りサツマイモもここに属しますが、面白いという以外、特に意味はありません。サツマイモの茎に朝顔の芽を接ぎ木することはできます。アサガオはとても種類が多くて、「早朝に咲いて日が昇る頃にはしぼむ、つるを伸ばす夏の花」というイメージがありますが、昼間に咲くもの、つるの伸びないもの、秋に咲くものなど非常にバラエティーに富んでいます。花色は黒と黄色以外はだいたいそろっており、主なものに白、紫、ピンク、ブルー、紺、グレー、茶などがあります。単色だけではなく、縁取り、絞りや斑点模様がはいるものなどがあり、花色と組み合わせると非常に豊富な花姿があります。なお、日没後9時間で開花し出すことが解明されているものもあります。

来歴はというと、原産が東南アジアの種が、日本では古くから栽培されている植物で、日本原産の植物のように感じてしまいます。はっきりとはわかっていないのですが、大元となる種は東南アジア〜ヒマラヤ高原が原産ではないかと言われています。日本には奈良時代に中国から入ってきて、当初はタネを薬として用いるために栽培されていました。現在のアサガオのカラフルさからは考えられませんが、当時は薄青色のみだったそうです。

日本への到来は、奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったものが初めとされています。それは、アサガオの種の芽になる部分には下剤の作用がある成分がたくさん含まれており、漢名では「牽牛子(けんごし)」と呼ばれ、奈良時代、平安時代には薬用植物として扱われていたことに由来があるといわれています。和漢三才図絵には4品種が紹介されています。なお、遣唐使が初めてその種を持ち帰ったのは、奈良時代末期ではなく、平安時代であるとする説も有。その場合、古く万葉集などで「朝顔」と呼ばれているものは、本種でなく、キキョウあるいはムクゲを指しているとされています。

江戸時代に園芸栽培が確立され、
  「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」(千代尼句集千代女)が有名ですね。
当初薬用だったアサガオが鑑賞目的に栽培されるようになったのは江戸時代に入ってからです。江戸初期に白色のアサガオが登場、その後様々な花色がお目見えしました。人々の関心を集めるとともに、改良は進み、庶民にまで広く栽培されるようになりました。花や葉が珍しい「変化アサガオ」の登場でその栽培熱は最高潮に達しました。明治に入ると、アサガオに対する人々の嗜好にも変化が現れました。いかに大きい花を咲かせられるかという「大輪アサガオ」に人気がうつりました。大輪アサガオは直径が20cmを超す花を咲かせるものです。

▼さらにその近縁種
植物学的にはアサガオというと学名で’Ipomoea nil’と呼ばれる種を指すのですが、園芸では以下の種もアサガオしくはアサガオの仲間として広く親しまれています。また、これらと掛け合わせて作られた園芸品種もたくさんあります。葉の変わった「変化アサガオ」も有。

アメリカアサガオ
  Ipomoea hederacea
熱帯アメリカ原産、径3cmほどの淡青色の花を咲かせます。日本には明治時代に入ってきて、現在は各地で野生化しています。アサガオとは最も近縁の種とされます。

ソライロアサガオ
  Ipomoea tricolor
アメリカソライロアサガオや、セイヨウ(西洋)アサガオとも呼ばれます。英語で、マルバアサガオなどとともにモーニング・グローリー(Morning glory)と総称されます。園芸植物として改良され、近年では多花性昼咲性のソライロアサガオの人気が高まっています。花の大きさは8cm〜10cmと大きく、名前の通り空色の花が魅力的です。生育は旺盛で縦横無尽につるを伸ばすのでグリーンカーテンとしても利用されます。アサガオとはやや遠縁です。園芸品種の「ヘブンリーブル-」は広く栽培されており、曽野綾子の小説「天上の青」でも有名です。

ノアサガオ
  Ipomoea congesta(indica)
沖縄県原産で、同県では低地の森林や藪にごく普通に分布する野生種で、西日本・南西諸島に分布します。多年性で花後は枯れずに根付き、毎年花を咲かせます。花の大きさは10cm前後で色は青紫色。草勢はきわめて強健で、蔓は数mの高さにまで伸び、垣根や家の壁面などをカーテン状に覆い尽くします。葉もアサガオより大きく、掌大のハート形で、花は多数が房咲きし壮観です。時刻と気温によって花の色が変化し、早朝は青く昼は紫になります。沖縄ではアサガオというと本種がポピュラーです。タネはほとんどできませんが、茎から根を出して簡単に増えていきます。変異種に花が非常にたくさん付く「オーシャンブルー」や、「琉球アサガオ」、「宿根アサガオ」など多くの異なる名称で販売されていいます。暖地なら露地でも越冬するも、0℃以下だと株が凍死するので鉢上げして室内に取り込むと良いでしょう。

熱帯アメリカ大陸起源の説に対する疑念説:〜
もし、アサガオが熱帯アメリカ大陸起源なら、どうやって大海を越えて渡って行ったのかが謎で、未だ解明とされていません。アサガオの種子が鳥類や海流に乗って大洋を越えたという証拠は、今のところ見つかっていません。人間が伝播に影響を与えた可能性があるとは思われるも、定かではありません。アサガオの種子は長年、日本でも奈良時代(710-794)から生薬として使われてきたという説もあるので、その伝播が人間の移住に沿って起こる可能性はあります。でも、アサガオのアジア系統は古くから栽培されているので、コロンブスの新大陸発見後にアメリカ大陸からの伝播が始まったとは考えられません。

サツマイモはニュージーランドでは、10世紀頃に伝わって、クマラ(kumara)の名で呼ばれています。もし、サツマイモが人間によって有史以前に南アメリカ大陸から大平洋の島に伝播したという説があって、それはイェンの仮説で、クマラルート(kumara route)伝播説(Yen, D. E. (1974) The sweet potato and oceania. Bishop Museum Press, Honolulu, Hawaii)というものです。しかし、その仮説には何らの証拠もありません。それが見つかれば、アサガオの種子もまた古代人の移住の流れに沿って伝播したと推定することが可能となるでしょう。アサガオの原産地がアジアであれ、アメリカであれ、広い海を越えてアサガオが伝わる仕組を、もっと調べて研究することが待たれます。

こちらで、
インカ帝国
・インカ10代の皇帝トゥパック・ユパンキ(太平洋探検航海)
・スペインの征服者ピサロ(兄)
・スペインの征服者ピサロ(弟)
を、お楽しみください。

参考HP:〜
アサガオの写真
アサガオの種子の写真
ペルーの地図

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。     13/3/15、 13/9/30
スタンプ・メイツ
Copyright(C):Spice
無断転載禁止