大航海物語 | 大航海時代の原動力(キッカケ)と成ったスパイス(4)
シナモン Clove |
資料編 |
SEYCHELES CINNAMON
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FUIJI フィジー 2002/3/12 発行 |
SRILANKA シナモン スリランカ 2018 発行 |
・シナモン(肉桂):〜:中国南部からベトナム付近原産。 和名:セイロンニッケイ(錫蘭肉桂) 英名:Cinnamon 仏名:Cannelle スペイン語:canela 学名:Cinnamomum zeylanicum 分類:植物界被子植物門双子葉植物綱 クスノキ目クスノキ科ニッケイ属シナモン種 Plantae Magnoliophyta Magnoliopsida Laureales Laureaceae Cinnamomum C. zeylanicum シナモンの原産地は中国南部からベトナムのあたりにかけてと推測されています。最古のスパイスといわれ、紀元前4000年ごろからエジプトでミイラの防腐剤として使われだし、また、紀元前6世紀頃に書かれた旧約聖書の「エゼキエル書」や古代ギリシアの詩人サッポー(Sappho, BC630-BC570)の書いた詩にも、シナモンが使われていたことを示す記述があるそうです。中国では後漢時代(25〜220)に書かれた薬学書「神農本草経」に 初めて記載され、日本には8世紀前半に伝来し、正倉院の御物の中にもシナモンが残されていますが、樹木として日本に入ってきたのは江戸時代、亨保年間のことでした。日本ではニッキと混同して親しんできましたね。 熱帯に生育するクスノキ科の常緑樹の名前で、その樹皮から作られる香辛料の名前でもあります。現在は熱帯地方ならほぼどこでも成育するので栽培もされています。現在の主産地は中国、タイ、ベトナム、カンボジア、スリランカなど。 葉は大きく光沢があり葉脈がはっきりしていて鑑賞価値もあります。このため観葉植物として栽培されることがあります。香辛料としてのシナモンはシナモンの木の樹皮をはがし、乾燥させたもので、その利用方法は砂糖と特に相性が良く、甘味を引き立て、独特の甘みと香り、そしてかすかな辛味があり、カプチーノなどの飲料やアップル・パイ、ピーチパイ、プリンなどの洋菓子の香り付けに使われる他、カレー粉やソースにも欠かせない香辛料です。肉1kgに対する標準的な使用量は0.3g、粉のシナモン小さじ一杯で:1.0g。また、生薬として用いられるときには桂皮(ケイヒ)と呼ばれ、特徴的な芳香成分はシンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなど。 参考:〜 シナモン、カシア、ニッキをシナモンの種類とする場合があり:〜 ・シナモン 樹皮の表側のコルク層を取ってから何枚か重ねて丸めます。手間がかかりますが、 最もさわやかな香りで辛味はほとんどありません。 ・カシア (Cassia) カシアはシナモンの近種のシナニッケイ(シナ肉桂、ニッキ、C. cassia)の樹皮からも作られるものが、カシアと呼ばれ、成分がシナモンとは若干異なります。漢方医学の生薬として、シナモンの一種のシナニッケイ(トンキンニッケイとも、C. cassia)の樹皮は桂皮(けいひ)と呼ばれる生薬であり、日本薬局方にも収録されていて、体を温める作用、発汗・発散作用、健胃作用があり、多数の方剤に配合され、若い枝の桂枝(けいし)も桂皮と同様に作用があるとされます。コルク層を付けたまま丸めて乾燥させるので厚くなります。シナモンに比べると香りが強く、 日本で一番多く売られています。 ・ニッキ (日本肉桂、C. okinawense) 八つ橋に使われているニッキは日本産のニッケイの根の樹皮が原料で、 シナモンはセイロンニッケイの幹の樹皮が原料です。 日本肉桂の中にも2〜3の種類があります。日本には、ニッケイ(肉桂、C. okinawense)が沖縄、徳之島、久米島に自生しており、根皮を桂皮の代用として用いられます(局方外品扱い)。栽培は少なく、現在では和歌山、高知、 九州の一部でわずかに栽培されているだけです。樹皮の香りはあまり無く、根の皮に強い香りがあります(香り、辛味とも強い)。 注意:〜以上いずれも過剰摂取は危険です。 参考HP:〜 ・シナモン ・シナモン(乾燥) ・シナモンスティック 上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 10/1/10、令和 R.2/10/24(2020) |