世界遺産(バングラデシュ)
パハルプール仏教寺院遺跡
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・パハルプール仏教寺院遺跡群 Paharpur Buddhist Bihar (Somapura Mahavihara) 住所:バングラデシュのラジシャヒ管区パハルプーに有 (Paharpur, Badalgachhi Upazila, Naogaon District, Bangladesh) 世界遺産:ユネスコの文化遺産(1985) (UNESCO World Heritage Site, Type:Cultural) 正式名称:日:パハルプールの仏教寺院遺跡群 英:Ruins of the Buddhist Vihara at Paharpur 仏:Ruines du Vihara bouddhique de Paharpu パハルプールの仏教寺院遺跡群は8世紀半ば〜9世紀にかけてパーラ王朝(Pala dynasty、750-1174)が建設した仏教寺院の跡で、その最大級のものがパハルプール遺跡です。バングラデシュはイスラム教国ですが、パーラ王朝が支配していた時代には仏教が大いに栄え、多数の仏教寺院が建設されました。パハルはベンガル語で山、プールは中核の意味。 パハルプールの遺跡群はバングラデシュ北西のベンガル地方に栄えたパーラ王朝2代目のダルマパーラ王(Dharmapala, 在位:780-810)が、8世紀末に創建した仏教寺院の遺跡群。バングラデシュがイスラム教になる前の壮観かつ貴重な仏教の記念碑。約300m四方の境内は厚い煉瓦の壁が巡らされ、177の僧坊を備えていました。中庭の中央には約20mの十字形プランの大塔が建っており、当時は頂上に高塔が存在していました。現在は基壇部分しか残っていないが、壁面は2800枚ものテラコッタの浮彫板で装飾されており、パーラ王朝美術を知る貴重な資料となっています。また、建築様式はビルマ(ミャンマー)のパガン遺跡やクメール(カンボジア)のアンコール遺跡に多大な影響を与えたと言われています。 仏教の中心地として発展したパハルプールへの巡礼者は17世紀まで続きました。「パハルプールの仏教寺院遺跡群」の建築当時、尖塔が建っていた場所には今もレンガ造りの基礎と周壁が残っていて、古い歴史に触れることができます。中でもパハルプール最大規模を誇るソーマプラ僧院は見事です。一辺330mある敷地内の中心には十字型の巨大な詞堂が立っていて、その詞堂を取り囲むように仏舎利塔がありました。僧院の数は177。1,000人もの僧を収容することができました。壁には約2,800枚にもおよぶブッダやヒンドゥー教の神々、動物などが描かれている粘土を素焼きした塑像がはめ込まれています。各部屋には中庭へ続いている液体を下水へと導くための樋が設置されているため、当時から既に下水施設があったと推測されています。ソーマプラ僧院は中核的な仏教施設でもありました。 近年、遺跡の破壊が進んでいます。敷地内には、パハルプールを紹介した博物館があります。 参考HP:〜 ・世界遺産パハルプールの仏教寺院遺跡群の場所地図(日本語) こちらで ・マイナマティのシャルバン精舎 (バングラデシュ) 世界遺産の ・モヘンジョダロ (パキスタン) ・タキシラ (パキスタン) ・サンマリノ (イタリア) ・ヌビア遺跡 (エジプト) ・ピラミッド (エジプト) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・姫路城 (日本) をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 2018/9/13 |