世界遺産(カンボジア)
アンコール・ワット寺院 Angkor Wat |
CAMBODGE アンコール・ワット寺院 カンボジア 1966/2/1(1967加刷) 発行 |
日本 NIPPON アンコール・ワット寺院 海外の世界遺産シリーズ 日本 2013/3/14 発行 |
・アンコール・ワット寺院 Angkor Wat 世界遺産:ユネスコの文化遺産”アンコール遺跡”(1992)
アンコール・ワットはクメール建築の最高傑作といわれています。ヒンドゥー教の神であるヴィシュヌ神を祀る寺院で、すべて石造りで、主に砂岩とラテライトで築かれ、西を正面とし、左右対称の巨大な寺院です。周囲は環濠に囲まれており、中には参道や回廊、中央塔、そして回廊の壁には緻密な壁画があります。 12世紀前半、アンコール王朝のスーリヤヴァルマン2世がヒンドゥー教寺院(墳墓)として建立 1431年頃、アンコールが放棄されプノンペンに王都が遷ると、一時は忘れ去られる 1546-1564年の間、アンチェン1世が再発見して未完成の第一回廊北面とその付近に彫刻を施す 孫のソタ−王は仏教寺院へと改修し、本堂に安置のヴィシュヌ神を四体の仏像に換える 1586年、ポルトガル人のアントニオ・ダ・マグダレーナが西欧人として初めて参拝 1632年(寛永9年)、日本人の森本右近太夫一房が参拝し 「御堂を志し数千里の海上を渡り」、「ここに仏四体を奉るものなり」と壁面へ墨書を残し 日本にもこの仏教寺院が知られていたことがわかる 1860年、寺院を訪れたフランスのアンリ・ムーオの紹介によって西欧と世界に広く知らされる 1887年、カンボジアが仏領インドシナとされ、 1907年、タイからアンコール付近の領土を奪回すると、フランス極東学院が寺院の保存修復を行う 1972年、カンボジア内戦で極東学院はカンボジアを離れ、 寺院はクメール・ルージュ(KR::ポル・ポト勢)によって破壊される この時に多くの奉納仏は首を撥ねられ砕かれ敷石にされる 1979年、KRが政権を追われると、彼らはこの地に落ち延びて来て要塞として使用し 共産主義勢力のKRは祠堂の各所に置かれた仏像を破壊し また戦闘でもアンコール・ワットはさらに破壊される 1992年、アンコール遺跡として世界遺産に登録される 1993年、この寺院の祠堂を描いたカンボジア国旗が制定される 現在はカンボジアの安定に伴い、各国が協力して修復を行っており、周辺に遺された地雷の撤去も進んで、世界各国から参拝客と観光客を多く集め、また仏教僧侶が祈りを捧げ、参道の石組みの修復は日本人の石工が指導しており、その様子がNHK「プロジェクトX」で放送されました。 主な遺跡(Ruin):〜: ・西塔門(West Gopura)〜 アンコール・ワットの正門にあたり、両翼230m ・テラスと基壇(Cruciform Terrace)〜 西参道と第一回廊を結ぶ十字型の広大なテラス ・東門(East Gate)〜 裏門にあたる大きな門 ・南門(South Gate)〜 外周壁上の南側に位置する小さな門 ・北門(North Gate)〜 外周壁上の北側に位置する小さな門 ・第1回廊(1st level)〜 精緻な浮き彫りで有名、3つの回廊のうち最も外側 ・第1回廊のレリーフ(Bas-reliefs)〜 「乳海攪拌」など有名な浮き彫りが壁面全体に描かれている ・十字回廊(Cruciform Cloister)〜 第一回廊と第二回廊を結ぶ田の字型の回廊 ・第2回廊(2nd level)〜 第一回廊の内側で、美しいデヴァター(女神)の浮き彫り ・第3回廊(3rd level)〜 最も内側にある方形の回廊 ・第3回廊基部の文様(Pattern at 3rd level)〜 第三回廊を支える基部側壁に見られる文様 ・壁面や柱の文様(Pattern)〜 アンコール・ワット全体に見られる代表的な文様 ・西塔門のデヴァター(Devatas at West Gate)〜 西塔門内陣側壁に見られるデヴァター ・第2回廊のデヴァター(Devatas at 2nd level)〜 第二回廊内陣側壁に見られるデヴァター ・第3回廊のデヴァター(Devatas at 3rd Level)〜 中央祠堂の周囲の壁面に見られるデヴァターの浮き彫り ・中央尖塔群(Central Towers)〜 高さ65mの中央塔を中心に5つの塔が現存 ・経蔵(Library)〜 アンコール・ワットには3組の経蔵がある ・環濠(Moat)〜 寺院の周囲を幅200mの環濠が囲んでいる。 こちらで世界遺産の(カンボジア) ・アンコール・トム寺院 ・ゴレ島 (セネガル) ・ヌビア遺跡 (エジプト) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・法隆寺 (日本) をお楽しみください。 参考:〜 ・ラテライト Laterite ラテライトは成帯土壌と呼ばれるもののうち、湿潤土壌に分類される土壌のひとつである。ラトソル、ラトゾルまたは紅土とも呼ばれる。語源はラテン語のLater(煉瓦)。 参考HP:〜 ・カンボジアの地図(日本語) ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 11/1/23、14/3/5 |