考古遺跡(バングラデシュ)
マイナマティのシャルバン仏教寺院遺跡
7世紀、創建 (シャルバン精舎)
Shalban vihara, Mainamati

PAKISTAN
マイナマティのシャルバン精舎

Mainamati Vihara
考古遺物シリーズ
パキスタン 1963/9/18 発行

マイナマティのシャルバン仏教寺院遺跡 (シャルバン精舎)
  Shalban vihara, Mainamati, Comilla, Chittagong, Bangladesh(考古遺跡群)
  住所:バングラデシュ人民共和国チッタゴン管区コミラ県のマイナマティに有
  (Shalban, Mainamati, Comilla, Chittagong, Bangladesh)
マイナマティの仏教寺院遺跡群シャルバン精舎はバングラデシュ人民共和国チッタゴン管区コミラ県コミラ町西8kmのマイナマティ(Shalban, Mainamati, Comilla town, Comilla District, Chittagong Division, People's Republic of Bangladesh、ダッカ南東約100km有)にある8世紀〜12世紀にかけてパーラ王朝(Pala dynasty, 750-1174)が建設した仏教寺院の跡。

シャルバン精舎遺跡のあるラルマイ・ヒルズ(丘:Lalmai hills)は長さ約17km、幅1〜2.4kmで、マイナマティ・ラルマイ山脈(Mainamati-Lalmai range)のコミラ郷から西に約8kmの南北に伸びた低丘陵地帯の尾根の真ん中にあって、それらは修道士のための約100の修道所を持つ7世紀のバハルプール(Paharpur)様式の仏教の精舎(viharas)で、12世紀まで運営されていました。

発掘調査では、7世紀から12世紀にかけての考古学的遺物が数多く出土しています。それらのほとんどは現在、マナマティ博物館(Mainamati Museum)に保管されています。

なお、マイナマティ遺跡(Mainamati Ruins)はバングラデシュのコミラ(Comilla)西8kmの丘陵にある7〜12世紀の仏教寺院などの遺跡群で、1955年からパキスタン考古局が調査しました。最も重要なのは入口を北にもつ正方形の仏教寺院址カルバン・ビハーラ(Calvin viharas:カルバン精舎)で、中央に最初のプランが十字形の祠堂、周囲にストゥーパ(Stupa:仏舎利)・小祠堂・食堂があり、囲壁の内側に僧房が並んでいます。8世紀初頭のシュリ・バハ・デバの創建で4回の増改築が行われました。この他、3つのストゥーパを持つコティラ・ムラ、チャルパトナムラの仏教寺院址なども調査されました。カルバン・ビハーラ出土の刻銘銅板で7〜8世紀におけるデバ朝(Dhepa dynasty)の存在と4人の王名が明らかとなり、テラコッタ(Terracotta:焼土)の封泥はこの寺の創建者を明らかにしました。中央祠堂基壇外壁には動物や人物の浮彫を持つテラコッタの飾板がはめられていました。またチャルパトナムラからの刻銘銅板はチャンドラ朝(Chandela dynasty)の王統を明らかにしました。

参考HP:〜
バングラデシュの場所地図(日本語、コミラ有)
バングラデシュの場所地図(Comilla, 有)

こちらで世界遺産の
パハルプールの仏教寺院遺跡群 (バングラデシュ)
モヘンジョダロ (パキスタン)
サンマリノ (イタリア)
ピラミッド (エジプト)
パルテノン神殿 (ギリシャ)
姫路城 (日本)
をお楽しみください。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。       2018/9/14

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