切手で綴る世界遺産(レバノン)
バールベック遺跡
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6本大列柱の夜景 A profile of the six columns レバノン 1968 発行 |
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ジュピター神殿の6本大列柱 A profile of the six columns レバノン 1967 発行 |
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柱の上部にあったライオンの雨とい 現在は落下している レバノン 1968 発行 |
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バッカス神殿 レバノン 1954 発行 |
柱上部の天井を飾っているレリーフ |
バッカス神殿の外壁 |
バッカス神殿の内陣 |
Festival International de Baalbeck 1968 レバノン 1968 発行 |
・バールベック遺跡 Baalbek Ruins 所在地:レバノン東部のベッカー高原の中央部バールベック (Baalbek Ruins, Bekaa Valley, eastern Lebanon) 世界遺産:ユネスコの文化遺産(1984) (UNESCO World Heritage Site, Type:Cultural) 正式名称:日:バールベック遺跡 英:Site of Baalbek 仏:Site of Baalbek バールベック (Ba‘albakk)とは、レバノンの東部、ベイルートの北東約85km、ベカー高原の中央にある古代遺跡で、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。ベッカー高原は、レバノンのレバノン山脈(Mount Lebanon, 全長約160km、雪が積もる標高3,000m級の山々、最高峰カーネット・アッサウダー山(Qurnet as Sauda’)3,086m)とアンチレバノン山脈(Anti-Lebanon Mountains, 最高峰は南部のシャイフ山(Jabal esh Sheikh, 英:ヘルモン山:Mt. Hermon 2,814m)との間に広がる高原で、オロンテス川(Orontes, 571km)が北流し、リタニ川(Nahr al-Litani, 140km)が南流する高原で、バールベックが代表的な遺跡。多くの観光客が訪れています。 バールベックとは「ベカー高原の主神」を意味し、ここにフェニキア人の国が造られてフェニキアの神ハダド(バアル)が祀られていたことに由来するといわれ、本来はフェニキア系の神々の聖地だったと考えられているも、後にギリシア・ローマ系の神々と習合し、祭神はローマ神話の主神ジュピター(Juppiter)、ローマ神話の愛と美の女神ビーナス(Venus)、ローマ神話お酒と豊穣(ワイン)の神バッカス(Bacchus)と呼ばれるようになりました。遺跡はこれら三神をそれぞれ祀る三つの神殿から構成されています。世界でも有数のローマ神殿跡(Roman Acropolis)です。 1世紀頃、ローマ帝国の手により最初の神殿が築かれたと考えられて、2世紀から3世紀に入り、ジュピター神殿・バッカス神殿が建設されました。中庭や柱廊などの造成もこのころのことと考えられています。コンスタンティヌス帝(Constantine the Great, 在位:全ローマの皇帝324-337)がキリスト教を国教と定めた後は神殿の破壊が進んみました。バールベックの神殿も、キリスト教の教会へと役割が変わったと考えられています。 7世紀、アラブ人の手に落ち、以後、要塞化が進みました。現在は観光と高原農業を主体とする小さな町になっています。バールベックの最大の見どころは、ジュピター神殿(ユピテル神殿)とバッカス神殿の2つの神殿です。また、 バールベックといえば、ジュピター神殿の「長押にあったライオンの雨とい」が有名。
・その他 ・ヴィーナス神殿(ヴァヌス神殿、3世紀初頭に建造、バラバラに倒壊) など。 参考HP:〜 ・バールベック遺跡の場所地図(世界遺産) ・バールベック遺跡の写真(6本大列柱とライオンのレリーフ) ・バールベック遺跡の写真(バッカス神殿) こちらで世界遺産の ・ヌビア遺跡 (エジプト) ・ペトラ遺跡 (ヨルダン) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・バーミャン仏教遺跡 (アフガニスタン) ・法隆寺 (日本) をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 2017/1/22、17/2/24 |