Spain 国連 1988 発行 |
切手で綴る スペイン(Espana)
闘牛の情景 |
大航海物語 参考資料 スペイン切手編★ |
アレーナでの開場パレード |
闘牛士の勝利宣言 |
ピカドールの演技 |
・スペインの闘牛 闘牛(Bullfight)は古代ギリシャ・ローマ時代には武技として行われていました。8世紀初めアフリカ北西部のアルジェリア・モロッコ地方に住んでいたムーア人がスペインに侵入して来て、ヨーロッパに伝えたといわれています。17世紀末までは、もっぱら宮廷の楽しみとして王侯貴族の間で行われていましたが、18世紀初め、ブルボン王朝時代に、現在のように、一般の観客を集めてプロの闘牛士が登場するようになり、厳しい演出方法や規則が定められました。闘牛士はアンダルシア出身のフランシスコ・ロメロが開祖と言われ、今でもこの地方出身の闘牛士が多くいます。スペインの闘牛は毎年春の復活祭の日曜日から11月までの毎日曜日にマドリード・バルセロナなどの都市に設けられた ・アレーナ(Arena)という闘牛場で開催されます。闘牛士は主役の ・マタドール(Matador)がいて、 ・バンデリレロ(Banderillero)が、モリを打ち込み、2人の ・ピカドール(Picador)が、馬で槍をさします。そして数人の助手の ・べネオ(Peneo)が、なにくれとなく世話をします。 闘牛は、闘牛士の顔見世である場内行進から始まり、闘牛士の紹介が終わると、べネオが扉を開けて、たけり狂った牛を先導役が追い出してきます。なるべく獰猛な雄牛を選んで、場内に出す前の24時間は暗黒な部屋に入れておきます。牛は急に明るい光を浴びて荒れ狂い、場内を駆け回ります。そこで、マタドールがカポーテという赤い布を翻して、ますます興奮させるのです。ついで、ピカドールが馬に乗って登場し、巧みに牛を御しながら槍を刺しますが、モリを打つ場合もあります。この時マタドールは、いったん退場します。続いてパンデリレロが登場し、牛の突進をかわしながら、6本のモリを牛の首と背に打ち込みます。牛は、いよいよ狂いたち、場内が異様な興奮に包まれます。ここで、主役のマタドールが剣とムレタ(Muleta)という棒に巻いた赤い布を持って、ふたたび登場します。ムレタで牛を誘いながら巧みに身をかわすこと約20分、場内の熱気と興奮が頂点に達した時に、正面から突進して来る、牛の首から心臓にめがけて剣を突き刺し、牛を殺します。そして、帽子をとって観客席に向かい勝利の宣言(あいさつ)を行って終了します。最後に牛を馬で引いて退場となるわけです。 フランス南部やポルトガル・メキシコなどでも闘牛が行われていますが、その方法は少し違っているようです。ポルトガルでは牛を殺さないし、安全のため牛の角に布が被せてあるそうです。 こちらで ・アルマダ (スペイン無敵艦隊) ・サンチャゴ巡礼路 ・ゴヤ ・セルバンテス 世界遺産の ・ピラミッド (エジプト) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・サンマリノ (イタリアの中のサンマリノ共和国) ・姫路城 (日本) をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 令和 R.2/12/30(2020)追記 |