世界遺産(ペルー)
マチュピチュ
1911、Machu Picchu
インカの古代空中都市の遺跡・発見

PERU
FRANCE
マチュピチュ遺跡

ユネスコ世界遺産に登録記念
フランス 2008/12/04 発行
マチュピチュ遺跡

1911 マチュピチュ発見50年記念 1961
ペルー 1961/9/11 発行
日本郵便 NIPPON
マチュピチュの歴史保護区

海外の世界遺産シリーズ
日本 2013/3/14 発行

ナスカの地上絵





リャマ
日本郵便 NIPPON

ペルー移住100年記念
日本 1995/5/18 発行
マチュピチュ

1911 マチュピチュ発見75年記念 1986
ペルー 1987/12 発行 (300%)


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マチ
ュピチ
ュ遺跡
マチ
ュピチ
ュ遺跡




インカの空中都市”マチュピチュ”の遺跡
  Machu Picchu
 (Lost City of Inca)
マチュピチュは標高2000m以上の密林の中から発見され、約400年以上も人目に触れなかったインカ帝国最大の奇跡と言われている都市です。車輪を使わずに、テコだけで組み上げた20屯クラスの石積みは、剃刀さえも通さない程に密着しています。かつては1万人が暮らしたといわれるこの都市の周囲は、ウルバンバ川(Urubamba River 724km)沿いにあって、断崖絶壁に囲まれています。石積の神殿、住居、などが階段式に並び、食料確保のための段々畠が斜面に広がっています。マチュピチュとは、ケチュア語で「老いた峰」という意味で、早朝の靄に包まれた景色は絶景です。1998年のTV番組で渡辺謙が感動して涙を流したことでも有名になりました。なお、マチュピチュはインカ王の避暑地だったという説もあり、王が滞在中は最大750人が居住し、それ以外は少数の人しかいなかったともいわれています。出土物の人骨が50才以上の人が多かったので、住み良い環境だったともいわれ、王族は帝都クスコ(Cusco)に葬られたともいわれています。この都市はインカの王パチャクティ(Pachacuti、在位1438-1471)の時代の1440年頃に建設が着手され、1533年にインカがスペインのフランシスコ・ピサロに征服されるまでの約80年間、人々の生活が続きました。この遺跡には3mずつ上がる段々畑が40段あって、3,000段の階段でつながり、遺跡の面積は約13kuで、石の建物の総数は約200戸が有。

マチュ・ピチュは、アンデス山麓に属するペルーのインカの神聖な谷(Sacred Valley of the Incas)ともいう、ウルバンバ谷(Urubamba Valley)に沿った高い山の尾根(標高2,430m)に有る良く保存された15世紀インカ帝国の遺跡。発見者はアメリカの探検家(後:政治家)でインディー・ジョンズのモデルともいわれるハイラム・ヒンガム(Hiram Bingham III、1875-1956)で、この地域の古いインカの道路を探検していた時、1911/7/24に山上の遺跡を発見しました。

・空中都市マチュピチュへは:〜
鉄道が終点のプエンテ・ルイナス駅の1つ手前の駅アグアスカリエンテスという所かららマチュピチュへのバスに乗り、最初のサプライズは、13回折り返しの山道で、マチュピチュの発見者の名前に因む”ハイラム・ビンガムロード”をバスで約30分の道のりを登って、かなりきつい山肌を約30分登坂してマチュピチュへ到着。なお、プエンテ・ルイナス駅からは徒歩で、遺跡まで上がる道の標高差は400m位で、歩いて登るルートは直線的で、約2時間。

ペルーの世界遺産(1983年登録)
  空中都市マチュピチュ
(主な観光名所):〜(a・b・cは参考HP配置図の記号)
・農地(terraces)管理人住居跡
そこを抜けると細かく刻まれた段々畑が有。

・太陽の門(Gate of Inti
マチュピチュの正門(City Gate)だった所。

・見張り小屋(House of Guards)c
太陽の門をから行くと程なく、高台に見張り小屋があって、そこから
段々畑
マチュピチュ遺跡の全景が見渡せます。

・墓地(Cemetery)・(a)
見張り小屋の裏側の台地は墓地で、多くのミイラが発見され、発見された170体中150体が女性のミイラだったので、女性が多くの人口を占めていたと考えられ、それが「太陽の処女たち(Virgins of the Suns)の特別な都市」の根拠の一つといわれています。

・葬儀の石(Funerary Rock)・(b)
そこには奇妙な形をした葬儀の石があり、生贄となった動物が命を奪われた場所だと言われています。

・インカ道(Inca Trail)
見張り小屋を正面に見て左手側に、細長い道が続いているのがインカ道。この道をマチュピチュ側から歩くと、インティプンクという遺跡に出ます。インカ道はインカの時代に使われた重要な交通道であり、その道筋は現在でも全てが解明されているわけではなく、現在はインカ・トレッキングを楽しむ人や、現地のインディオが歩く道となっています。

・インティワタナ(Intihuatana stone:日時計)・(n)
花崗岩の巨石を削ったインティワタナは全高1.8m。真ん中の突起は、角柱の形状で高さが36cm、それぞれの角が東西南北を向いています。天体観測用、日時計、礼拝用などの説が有。マチュピチュの中でも小高い場所で、景色も良好。インティワタナからウルバンバ川を見ると、かなりの断崖絶壁につくられた段々畑に驚き、急な斜面と高さから、足がすくみます。

・石切り場(Factoy houses)・(o?)
インティワタナ付近から石切り場を見る太陽の門を再びくぐり、まっすぐに進むと、大きな石が乱雑に有。マチュピチュの中でも、最も不規則な場所。マチュピチュでは昼と夜の気温差が大きく、石を切り出す時には水を入れ、氷の膨張力によって石を切断したという説も有。この石を何処で切り出し、どの様にして運んだのか、それともその場に元からあった石なのかは謎。石切り場には、楔の跡が残る石も有。精密な石積みがどのように造られたのかは謎のまま。

・3つの窓の神殿(Room of the Three Windows)・(k)
3つの窓は太陽が昇る方向に有。インカの初代皇帝マンコ・カパックは、ダンプ・トコの洞窟の3つの窓から誕生したという創世神話に由来。3つの窓から、8人の兄弟姉妹が湧き出し、その一人がマンコ・カパック。

・主神殿(Main Temple)・(l)
17もの壁がん(壁のくぼみ)をもつ、主神殿。 ミイラなどを飾っていたと考えられ、中央には大きな角石が据えられています。

・聖なる石パチャママの神殿(Sacred Rock)・(p?)
マンコ・カパック
インティワタナの丘を降りて、大広場の奥にある2つの建物がパチャママの神殿。この建物に挟まれた奥に、高さ4m、幅8m程度の聖なる石(岩)が有。

・貴族の居住区(Noble Houses)・(g)
インティワタナから大広場を挟んで反対側の区域は、貴族の居住区と呼ばれて、より高い所に、高い階層の人々が住んでいたといわれています。

・技術者の居住区(Industrial zone)・(m)
貴族の居住区の下の区域に技術者の居住区が有。

・石臼(Stone motar)
技術者の居住区には、日時計や儀式のための天文鏡などの諸説がある、直径60cm位の石臼と呼ばれている円形な石が2つ並んで有。

・コンドルの神殿(Conder Temple)
コンドルの神殿と呼ばれている自然巨石の上に細かな石積みが有。地面にはコンドルの頭部をかたどった石があり、それがコンドルの石です。背面の巨石が、羽を広げたようになっており、巨石の上の建物は、拷問場。

・牢獄(Prinson area)・(j?)
コンドルの神殿の下の半地下は牢獄。インカ帝国ではアマスア(盗むな)、アマケヤ(怠けるな)、アマユヤ(嘘をつくな)の掟を破った者に対して重い刑罰が科せられました。

・太陽の神殿(Temple of the Sun)・(e)
自然石の上に建てられている太陽の神殿は美しい曲線形状をもち、マチュピチュの遺跡内で、最も象徴的なもので、窓には黄金がつけられ、朝日を浴びて輝いていたといわれています。
なお、マチュ・ピチュの背後にある尖った山(ワイナピチュ)の裏手に、月の神殿が洞窟に有。

・陵墓(Royal Tomb)f
太陽の神殿の真下に三角形の石室があって、それが皇帝のミイラを安置した”陵墓”と考えられています。

・王女の宮殿(zone of the princesses)、(Nustas's bedroom)・(d)
太陽の神殿の隣には、2階建ての王女の宮殿があって、外側に階段がついており、マチュピチュ唯一の2階建て建造物。

・王宮(Royal Palace)・(i)
陵墓の隣の区域に有。

・儀式の泉(Ritual fountain)・(h)
太陽の神殿の前に有。

・ワイナピチュ山(Huayna Picchu 約2700m)
マチュピチュの背後にそびえる山がワイナピチュ。マチュピチュの「老いた峰」に対して、「若い峰」という意味。標高は、2700m位で諸説有。マチュピチュとの標高差は250m位。見張り小屋からのマチュピチュにはない、完全に上から見下ろしたマチュピチュが眼下に広がる絶景が有。見た目は、かなり急な斜面に見えるも登山道は何の装備もなしに登坂が可能。階段と斜面が登山道になっているためだ。60才位でも健康なら登ることができるといわれています。山頂付近は段々畑で、山頂からの下りは30分〜40分位。

・こちらでペルーの地上絵ナスカをお楽しみください。

参考HP:〜
マチュピチュの配置図
マチュピチュの場所地図(日本語)
ペルーの地図(日本語)
インカ道の場所地図(赤線)
現在の道路網の地図

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。       12/4/8、12/5/28、14/3/6

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