アメリカの郵便事情
フォーエバー切手 Forever Stamps, USA 永久使用の無額面切手 |
Non Machinable Surcharge | Forever, USA | USA |
USA 2015 発行 |
Additional Ounce USA 2015 発行 |
Forever, USA National Parks USA |
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グランドキャニオン国立公園 Grand Canyon National Park |
イェローストーン国立公園 Yellowtone National Park |
アメリカ国立公園シリーズの”Forever切手” USA 2016 発行 |
・アメリカの「フォーエバー切手」 (Forever Stamps) アメリカの郵便は、アメリカ合衆国郵便公社(United States Postal Service, USPS: US mail)が取り扱っていて、現在の郵便切手には”Forever”と表示してあるので、 フォーエバー切手と言われている「無額面」切手です。 現在(2016年)は ・発売価格:$0.47〜アメリカの国内フォーエバー用切手(1オンス:1oz、約28g) ・発売価格:$1.15〜国際(グローバル)フォーエバー用切手 の2種類などがあります。 ▼フォーエバー切手 ・フォーエバー切手が発行された理由 アメリカでは、国内に出す手紙の郵便料金(First-Class、1oz rate)は2014年1月まで値上げが続いていました。それで、国民からの不満をかわすため、以後どれだけ値上げが続いても 値上げ分を支払わないでよい(不足分の貼り足し不要)フォーエバー(永久不滅)切手が、2007年に考案されました。 ・アメリカ国内郵便料金の推移:〜 2007/4/12=$0.41 2008/5/12=$0.42 2009/5/11=$0.44 2012/1/22=$0.45 2013/1/27=$0.46 2014/1/26=$0.49 2015=$0.?? 2016/4/10=$0.47 ・日本の郵便事情 日本では間もなく(2017/6/1)郵便料金が値上げされるので、今の52円ハガキが62円になるため、切手10円分を貼り足さなくてはならなくなります。アメリカではフォーエバー切手を持参すれば貼り足し不要なのです。 日本でもフォーエバー切手を発行して欲しい! ▼アメリカ国内のフォーエバー切手 国内(Domestic)の普通郵便(First-Class postage)切手代:〜 フォーエバー(Forever:永久不変)切手というのは、このように郵便料金が値上げ(値下げ)されても 値上げ分を払わずにずっと使うことができる(=forever) 切手のことです。フォーエバー切手を貼りさえすれば、現在の料金は「幾ら?」と心配せずに、アメリカ国内のどのポストにでも投函することができます。アメリカは広いですが、国内の普通郵便(Domestic First-Class)$0.47(2016)は国内均一料金なので、 隣町へ出す手紙も、遠くハワイへ出す手紙も同じ料金です。 ・フォーエバー切手で送れるサイズと重さ:〜略
・普通郵便(First-Class Mail)〜 13オンス以下なら「First Class Mail Package」 ・優先扱い郵便(Priority Mail)〜$5.0〜$20.0など多数有 普通郵便よりも「速い/保証付き」の2〜3日配達程度の速さ 「保証」も50ドルまでなら無料、受取署名なしで郵便受けに配達 ・速達郵便(Express Mail)〜8oz=$11.75、2.0lb=$15.75ドル(封書の最低料金) 国内であれば翌日の正午までに配達され、 紛失や破損に対して$100の補償付。日本〜250gまで +280円。 ▼国際郵便用:国際フォーエバー切手 ・グローバル・フォーエバー(Global Forever)切手 海外向け郵便のためのGlobal Forever Stampと呼ばれるフォーエバー切手もあります。グローバルフォーエバー切手に関しては、アメリカから出すエアメールが1オンス以内なら世界均一料金です。グローバルフォーエバー切手は、2016年5月現在、$1.15です(4月10日に ビックリ!歴史上初、$1.20から値下がりをしました)。 ・国際郵便料金の推移:〜 2013:$1.10 201?:$1.20 2016:$1.15 ・アメリカから日本へ手紙を出す時の切手代 アメリカから、日本へ手紙(はがきも同じ料金)を出す時の切手代(2016年5月現在〕は次の通りです。 1オンス(1oz)以下 $1.15 (或いはグローバルフォーエバー切手1枚) 1オンス(1oz)以上 $2.13 (グローバルフォーエバー切手2枚貼ってもよい) ・無額面切手 (Non Machinable Surcharge) 無額面切手とは、郵便料金として使える金額、すなわち額面が書かれていない切手のことで、最初は郵便料金改定の決定が間に合わないことを予想し、見切り発車的に印刷されたために生じた。現在では基本料金などの郵便料金に使用できることを永久保証して発行される場合が多く、そのため永久保証切手とも呼ばれています。日本では発行されたことはありません。 ・1975年の「クリスマス切手」が無額面で 従来の8セントから10セントに値上げした価格で発売 ・1978年の「A切手」が無額面で 従来の13セントから15セントに値上げした価格で発売 郵政マークに「A」と書いて発売 ・その後、B切手、C切手、D切手、E切手と記号表示型の無額面切手を料金改定の度に発行するようになりました。 インフレの激しい国では郵便料金の改訂が多いため、たとえ料金が変わっても普通切手を新規に発行すると経費がかかるうえに、在庫の切手が売りさばけなくなって切手が無駄になるなどの欠点を克服できるという、コスト面からみて有利な特徴があります。 参考HP:〜 ・USPS.com(アメリカ合衆国郵便公社) ・日本国内の郵便料金表 こちらで世界遺産の ・イェローストーン (アメリカ) ・ヌビア遺跡 (エジプト) ・ペトラ遺跡 (ヨルダン) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・法隆寺 (日本) をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 17/1/16 |