Spain 国連 1988 発行 |
切手で綴る スペイン(Espana)
ヴェラスケス |
大航海物語 参考資料 スペイン切手編★ |
・「ラス・イランデ−ラス」(糸紡ぎの女たち) 切手表示「LAS HILANDERAS・FRAGMENT」。1657年頃58才頃作・220x289cm。「ラス・メニ−ナス」(侍女たち)と共に宮廷の情景を描いた室内画です。背景のタペストリー(奥の白い部分)の主題が「エウロペの略奪」と判明してから、神話的に解釈される問題作となりました。視覚的にも明るい後景の方が人目をひく複雑な作品(透視図法による立体作品)となっています。スペイン 1959 発行 |
|
・「ウルカヌスの鍛冶場」 切手表示「LA FRAGUA DE VULCANO」。1630年に31才作・223x290。真っ赤に焼けた「鉄」を4人の男が鍛えているのを描いた作品で、その熱気と力強さが伝わってくる作品となっていますが、しかし、左端の男はギリシャ神話の「アポロン神」だといわれています。後光が射しています。神話と現実が渾然一体となった傑作です。スペイン 1959 発行 |
|
・「皇太子バルタサ−ル・カルロス騎馬像」 切手表示「EL PLINCIPE BALTASAR CARLOS」。1635年頃36才頃作・209x173。腕白盛りの男の子が、馬にまたがっている、勇ましくも、かわいい作品です。この王子さんはフェリペ4世と王妃イサベル・デ・ボルボンの子で、1629.10.17マドリード生まれ、1646.10.9サラゴザで17才で没しましたので、6才頃の作品ですね。スペイン 1959 発行 |
|
・「ブレダの開城」切手表示「LA RENDICION DE BREDA」。 1635年に36才作・307x367。ラス・ランサス(槍)ともいわれ、オランダ独立戦争当時にスペイン軍とオランダ独立軍との間でオランダ南部ノールト・ブラバント州にあるブレダ城の争奪戦が繰り返されていましたのを、ヴェラスケスが1625年のスペインによるブレダ攻略を描いたもので、歴史画です。本当の主題は城門の鍵(中央の白い部分)を差し出す敗軍の将軍オランダ総督ナッソゥーと、それをいたわる勝利者スペイン将軍スピノラとの「騎士道精神」といわれています。背景を明るくした逆明暗法が中央の黒い鍵を引き立ています。スペイン 1959 発行 | |
・「聖母の戴冠」 1641-44年頃45才頃作・176x124。 切手の表示は「LA CORONACION DE LA VIRGEN」と、なっています。ルーベンスとの親交による影響を受けた、という説もある、宗教画です。スペイン 1966 発行 |
|
・「ラス・メニ−ナス」(侍女たち) 切手表示「LAS MENINAS」。1656年57才作・318x276。2人の侍女に、かしずかれた王女様が描かれていますが、作品には9人の人物と犬と、鏡に映った2人の人物が登場しています。後ろの左端の人物は絵筆とパレットを持ちキャンバスに向かうヴェラスケスです。中央の奥の鏡に映っているのは、ポーズをとるフェリペ4世と王妃マリアーナです。とても手の込んだ構図の傑作ですね。スペイン 1959 発行 |
|
・「王女マルガリータ」 切手表示「INFANTA DE MARGARITA」。1654-55年56才作・205x147。おすましの王女様が描かれている作品で、シリーズの如くに、何枚も描かれている作品だそうです。(画集には一枚しか載ってなかったけどなぁ)。この切手はヴェラスケス300年記念として発行されました。 スペイン 1961 発行 |
|
切手の作品は全てマドリードのプラド美術館に所蔵。 こちらで ・ゴヤ ・セルバンテス 世界遺産の ・ピラミッド (エジプト) ・パルテノン神殿 (ギリシャ) ・サンマリノ (イタリアの中のサンマリノ共和国) ・姫路城 (日本) をお楽しみください。 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 令和 R.2/12/30(2020)追記 |