大航海物語 | 大航海時代 と 新世界の産物 (花)
ブーゲンビリア Bougainvilleae |
参考資料 |
SAMOA ブーゲンヴィリア サモア 1968/10/10 発行 |
ブーゲンビリア:〜:中央アメリカ及び南アメリカ原産 Bougainvilleae 和名:ブーゲンビリア(イカダカズラ) 英名:Bougainvillea 学名:Bougainvillea glabra 分類 界 : 植物界、Plantae 門 : 被子植物門、Magnoliophyta 綱 : 双子葉植物綱、Magnoliopsida 目 : ナデシコ目、Caryophyllales 科 : オシロイバナ科、Nyctaginaceae 属 : ブーゲンビリア(イカダカズラ)属、Bougainvillea 代表的な種:〜 ・Bougainvillea buttiana、 ・Bougainvillea glabra、 ・Bougainvillea peruviana、 ・Bougainvillea spectabilis ブーゲンビリアはフランスの海軍軍人で大航海探検家のブーゲンヴィル船長(1729〜1811)が、1766年にルイ15世の命を受けて未知の大陸発見にフランスのブレスト港を世界一周航海へと出帆。1768年にブラジルに寄港して探索した時、同行の植物学者フィリベール・コメルソン(Dr. Philibert Commercon 1727-1773)が同地ブラジルで珍しい木を見つけ採集した未知の植物に探検隊司令官のブーゲンヴィル船長に因んで、ブーゲンビリア(Bougainvillea)というこの属名を名付けました。 ブーゲンビリアは、オシロイバナ科ブーゲンビリア属に属する熱帯性の低木(1〜12m)で、和名はイカダカズラ(ブーゲンビリア)。南米に20種あまりあるつる性常緑木植物で、中央アメリカ及び南アメリカの熱帯雨林が原産地で、ブラジルからペルーにかけて自生していますが、ブラジル原産ともいわれています。 ブーゲンビリアは、とげで他のものにからみついてよじ登ります。花弁のように見えるのは苞葉で、その中に筒状の花があり、鮮やかな色の花や苞葉は、おもな送粉者であるハチドリの目を引きつける役目を果たしています。また苞葉は果実の時期まで残り、風による種子散布を助けます。花の色は赤から白まで変化に富み、ピンクやマゼンタ、紫、橙、黄色のものもあるように見えますが、実際の花はいわゆる花の中央部にある小さな3つの白い部分です。色づいた花びらに見える部分は花を取り巻く葉(包葉)であり、通常3枚もしくは6枚です。俗に「魂の花」とも呼ばれています。 ブーゲンビリアは現在、世界の温暖な地域で広く栽培され、多数の園芸品種があり、各地に帰化もしています。園芸上ブーゲンビレアとよばれるものは、原種のイカダカズラ、テリハイカダカズラ(B. glabra )それに”B. perviana”などと、それらの種間交配によって育成されたものなどの総称です。 参考:〜オシロイバナ科 Nyctaginaceae ・オシロイバナ(別名:夕化粧) Mirabilis jalapa 英名:Four-O'Clock, False Jalap, marvel of Peru(ペルーの驚異) 中国名:紫茉莉 オシロイバナは熱帯アメリカ原産の多年草(日本では1年草)で、広く世界で栽培され、各地で野生化もしています。高さ約1m。紅、黄、白、紫色などの漏斗状の花をつけます。花にはかすかな芳香が有。和名のオシロイバナは果実の胚乳が白く粉状で、子供が白粉(おしろい)として遊んだことに由来。江戸時代には実際に白粉の代用にされたこともありました。日本への渡来は古く、貝原益軒の「花譜」(1694(元祿7)年)に記載が有。英名のフォー・オクロック(午後4時)は、午後遅くなって開花することにちなみます(翌朝には閉じる)。 なお、別名のユウゲショウの名をもつ植物は、アカバナ科にもありますが、オシロイバナ科のものと区別するためか、アカバナ科のものはアカバナユウゲショウと呼ぶ場合もあります。 ・ミラビリス、Mirabilis:〜 オシロイバナ属 約45種が南・北アメリカに分布。属名はラテン語の「美しい、不思議な」に由来。 ・ブーゲンビリア、Bougainvillea:〜 イカダカズラ(ブーゲンビリア)属 南米に20種あまりあるつる性常緑木本植物。(上記の通り) 参考HP:〜 ・ブーゲンビリア(写真) ・赤いブーゲンビリア(写真) ・黄色いブーゲンビリア(写真) ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 11/1/1 |