大航海物語 | 大航海時代 と 新世界の産物(食料)
ピーナッツ Peanut |
参考資料 |
BOPHUTHATSWANA ピーナッツ畑 ボブタツワナ 1988/9/15 発行 |
ZAMBIA ピーナッツの収穫 ザンビア 1975/1/3 発行 |
ピーナッツ:〜:南アメリカ大陸の原産 Peanut 和名:ラッカセイ(落花生)、別名:ナンキンマメ(南京豆)、唐人豆、異人豆 英名:peanut、別名:ground nut 学名:Arachis hypogaea、マメ科ラッカセイ属の一年草 分類:植物界被子植物門双子葉植物綱 マメ目マメ科ラッカセイ属ラッカセイ種 Plantae Magnoliophyta Magnoliopsida Fabales Fabaceae Arachis. A. hypogaea、 ラッカセイの原産地が南アメリカ大陸であることは確実で、最も古い出土品は紀元前850年頃のペルー、リマ近郊の遺跡から見つかっている。その後、メキシコには紀元前3世紀までに伝わっていた。南アメリカ以外の世界にラッカセイの栽培が広がったのは16世紀で、日本で最初に栽培されたのは神奈川県の二宮町である。西アフリカ〜ブラジル間の奴隷貿易を維持するためにラッカセイが用いられ、そのまま西アフリカ、南アフリカに栽培地が広がっていく。ほぼ同時期にスペインへ伝わったラッカセイは南ヨーロッパ、北アフリカへと渡っていく。さらにインドネシア、フィリピンへの持ち込みもほぼ同時期である。現在の大栽培地インドへは19世紀と比較的導入が遅かった。日本には中国経由で1706年にラッカセイが伝来し、南京豆と呼ばれた。現在の栽培種はこの南京豆ではなく、明治維新以降に導入された品種である。 ピーナッツ(ラッカセイ:落花生)はマメ科ラッカセイ属の一年草で、英語名のピーナッツ(peanut)は日本では食用とする種子を指す場合が多い。草丈は25〜50cm。夏に黄色の花を咲かせる。受精後、数日経つと子房と花托との間が伸びて地中に潜り込み、結実する。地中で実を作ることから落花生の名前が付けられた。 ▼殻付き(Groundnuts in Shell)の生産量(2004年)、 ・中国(1441万トン)、 ・インド(590万トン)、 ・ナイジェリア(294万トン)、 ・アメリカ合衆国(211万トン)、 ・インドネシア(147万トン)で、 ・中国が約4割、上位5カ国で全生産量の75%を占める。 ▼未加工品の落花生は主に「むきみ」(Groundnuts Shelled)で貿易されている。 輸出は、 ・中国(32.5万トン)、 ・アメリカ合衆国(14.6万トン)、 ・インド(11.2万トン)、 ・アルゼンチン(7.0万トン)、 ・オランダ(6.3万トン)である。 輸入は、 ・オランダ(22.5万トン)の輸入量が突出している、 ・イギリス(8.5万トン)、 ・カナダ(8.0万トン)、 ・メキシコ(7.6万トン)、 ・ドイツ(6.0万トン)で、 日本のむきみ輸入量は世界の第7位。 ▼「むきみ」と比べると、「殻付き」の貿易量は少ない。 輸出量は、 ・中国(7.8万トン)、 ・インド(6.5万トン)、 ・アメリカ合衆国(1.7万トン)、 ・エジプト(1.1万トン)である。 輸入は ・メキシコ(2.2万トン)、 ・イタリア(2.1万トン)、 ・インドネシア(1.9万トン)、 ・ドイツ(1.4万トン)、 ・スペイン(1.4万トン)である。 むきみ、殻付きのほか、煎る・揚げるといった加工品、ピーナツバターのようにさらに加工が進んだ形の商品も貿易されており、金額ベースでは加工品の占める割合が高い。 日本における生産量は、農林水産省の作物統計によると、2004年時点でむきみ換算1万3415トンである。輸入量は、財務省の貿易統計によると9万8867トンであった。県別の生産量では、千葉県が突出しており、74.6%を生産している。特に千葉県中央部の八街市が生産量では日本一を誇る。日本で初めて栽培されたのは1871年に神奈川県大磯町の農家、渡辺慶次郎が横浜で落花生の種を譲り受け、自分の畑で育てたものと言われている。千葉県においては1876年より栽培が開始されている。日本国内で消費されている安価なラッカセイの大部分は中国産で、主に大粒の品種を栽培している山東省、河北省、天津市からのものが多い。「南京豆」という別名に使われている南京など、華南のラッカセイは小粒の物が多い。 油脂含有分が高く、ピーナッツ油が製造されている。またサラダ油、マーガリン、ピーナッツバターの原料にもなる。 日本で生産されている主な品種 ・千葉半立 ナカテユタカ(千葉県農試育成) ・郷の香(千葉県農試育成) ・立落花生一号(神奈川県農試選抜) ・改良半立(神奈川県農試選抜) ・フクマサリ(千葉県農試育成) ・金時 販売価格は、2000年を過ぎた頃から相場が下がり始め、2006年頃には100グラムあたり40円にまで下がったが、2007年頃に相場が上がり、100グラムあたり100円となったが、店によっては100グラムあたり65円で売っていることもあり、販売ルートによって価格に差がある。日本での ラッカセイの関税は、こんにゃく芋と同様に関税割当制度の対象であり、2007年は1次税率が10%、2次税率が617円/kgと保護関税が課せられている。 参考HP:〜 ・ピーナッツ ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 10/5/20 |