フラム号(0) ★ノールウェイ |
フラム号、”Fram” 1895−ナンセン、 1911−アムンゼン |
大航海物語 参考資料★ |
Australian Antarctic Territory フラム号 S.S.Fram オーストラリア南極地方 1974-81 発行 |
NORGE ナンセン、 アムンゼン フラム号 ノールウェイ 1947/4/15 発行 |
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フラム号 ”Fram” (Forward) フラム号は当時はスウェーデン治世下(1818ー1905)にあったノルウェイ(自治州)で建造された、特別設計の極地探検のための特殊船で、フリチョフ・ナンセンの北極探検計画にそって設計・造船されていました。設計者はノールウェイ海軍の造船技師コリン・アーチャ ーでした。ナンセンの北極探検計画が浮氷郡とともに北上することに基づいていたので、氷の圧力に潰されないような特殊な船として設計され、喫水線下の部分は普通の船のように方形に近い形ではなく、半円形に成型されていて、周囲の氷から船体を破壊するような圧力がかかった場合でも、そのまま浮氷の上に押し上げられるようになっていました。 フリチョフ・ナンセンの指揮の下に本船を使用し北極海の海氷に閉じ込められたまま漂流するという野心的な観測探検が行われ、その観測成果からV・ヴァルフリート・エクマンが風走流理論を確立したので有名になりました。(1893〜1896年に使用)。 ナンセンは北極海における海流の研究の際、シベリア産の松の流木がグリーンランド東岸に漂着したり、シベリア北岸で氷圧のため破壊されたアメリカ探査船ジャネット号の遺物が三年後グリーンランド南東岸に漂着したことなどの事実から、北極海の海流がシベリア北岸からグリーンランドに流れているものと推論した。そしてこれを実証するため氷圧によって破壊されない底が丸い特殊な形の船体をもつ船で氷に閉じ込められ、そのまま漂流すれば上記の説を実証できるとし、フラム号を建造、スヴェルドルップ船長と11名の隊員とともに1893/6にノルウェーを出帆。同年の9/25にシベリア北岸沖で氷に閉じ込められ、そのまま漂流を続け北極海を横断3年後の1896/8/12に、グリーンランド海にてダイナマイトで氷を破り脱出、帰国。この間、ナンセンは氷上に降りて北極点到達を試みましたが果たせませんでした。フラム号で行われた観測の成果は、主としてナンセンにより6巻の報告書にまとめられました。主な発見は死水現象、風に対して海流が右偏すること、北極海流系に関するものなど。 その後 1898〜1902年にオットー・スヴェルドルップのカナダ北部北極海の探検に使用されました。また、1910〜1912年にはロアール・アムンセンの南極探検に使用されました。 フラム号は現在、ノルウェー国民の誇りある歴史的記念物として、1935年からオスロの記念館に保存、展示されていて、甲板から船の中まで見学することができようになっています。 ・「フラム号の装備」は、ほぼ次の通りでした。 進 水 : 1892年の暮れ。 型 式 : スクーナー型 総トン数 : 402屯 マスト数 : 3本マスト マスト高 : 11m 全 長 : 39m 補助エンジン:220馬力の蒸気機帆船 ・詳しいフラム号の装備をこちらでお楽しみください。 ・参考HP:〜フラム号の写真 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 08/1/10 |