★アメリカ
ウィリアム・ウィリス船長
1954
南アメリカからサモアへ単独大航海

大航海物語★
SAMOA
1963/7/4 ペルーからオーストラリアへの航海地図 1964/9/9
エージ・アンリミテッド号とウィリアム・ウィリス


1874 UPU100年記念 1974
サモア 1974/9/4 発行

ウィリアム・ウィリスは56才の時にセヴェン・リトル・シスター号と名付けた帆走筏で南アメリカからサモアまで1万800kmの単独大航海をなし、その10年後には南アメリカからオーストラリアまでの大航海をなし、70才の時には3度目の単独航海へと北大西洋の横断に挑みニューヨークのロングアイランドから小型ボートで出帆しましたが行方不明となり、アイルランド沖で発見されたボートには1968/7/21日付のウィリス船長の航海日誌が残されているのみでした。

ウィリアム・ウィリス (1897/9/8〜1968/7/20)
 William Willis

ウィリスはコーカサス人(Caucasian)でドイツのハンブルグ(Hamburg)を10代の時に飛び出し、大航海してアメリカのカリホルニア州ケープ・ホーン(Cape Horn)へ渡り、アメリカ帆船の水夫(sailor)になりました。

ウィリアム・ウィリス船長の大航海
第1回:1954年:南アメリカのペルー〜アメリカ領サモア
第2回:1963/070/3〜1964/09/09:南米ペルーのカヤオ港〜オーストラリアのトゥリー
第3回:1968/09/24〜1968/07/21:ロング・アイランド〜アイルランド沖で遭難

1954年にウィルスは56才で、筏(raft )に帆をはったセヴェン・リトル・シスター号(Seven Little Sisters)の船長になってオーム(parrot)と猫(cat)を連れて、南アメリカのペルーからアメリカ領サモアへの約1万800km(6700mils)という、ノールウェイのヘイエルダールのコンチキ号の航海より約3540km(2200mils)も多い単独太平洋横断の大航海をしました。

10年後にはやはり帆走筏エージ・アンリミテッド号(Age Unlimitede、年齢制限なしの生涯現役)で、1963/7/3に南米ペルーのカヤオ港(Callao)を出帆、西サモアを経て、1964/9/9にオーストラリアのクゥイーンズランド州トゥリー(Tully, Queensland)に到達するという約1万7700km(11000mils)の単独大航海をなしとげました。

70才のときには北太平洋の単独横断に小型の帆走ボートのリトル・ワン号(Little One)で挑戦し、1968/5/2にニューヨークのロング・アイランドのモンタウク・ポイント岬(Montauk Point)から出帆しました。

1968/9/24にラトビア人のトロール漁船がアイルランド沖でボートを発見しました。発見されたボートには、最後の日付が1968/7/21になっているウィリスの航海日誌(log)が残っているだけで、遭難して海の藻屑となったものとみなされました。

1956年生まれのアメリカの作家トーマス・ペアソン(Thomas Reid Pearson)がノンフィクション作品「ウィリアム・ウィリスの筏航海の黄金時代」(Adrift with William Willis in the Golden Age of Rafting)を、2006年に出版しました。
なお、日本の堀江謙一さん(1938/9/8〜)が
2.8mのヨット「マーメイド号」で西宮からサンフランシコへ単独太平洋横断航海をしたのは、1962年(23才)のことで、サンフランシスコ市長が「コロンブスもパスポートは省略した」と名誉市民として受け入れました。「マーメイド」の名は敷島紡績(現:シキボウ)の人魚マークで、帆を一式寄付してもらったことに因んでいます。西宮からサンフランシコまでは直線距離で約11000km(5300海里)で、この航海の推定距離は約11300km、4ヵ月分の食料を搭載、1962/5/12から、94日後にサンフランシスコ到着。このヨットはサンフランシスコ国立海洋歴史公園(San Francisco Maritime National Historical Park)に保存展示してあるそうです。
ヨット

ポーランド 01/6/18 発行
参考HP〜
 ・オーストラリアの地図(日本語)
 ・トゥリー付近の場所地図(緑色:Cassowary Coast Region)
 ・アメリカ領サモアの地図
 ・ロング・アイランドの場所地図
 ・ロング・アイランドの地図
 ・モンタウク・ポイント岬の地図

・上記々述はこちらの文献などを参照させてもらいました。     09/12/12
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