大航海物語 | オーストラリアの探検
グレート・オーストラリアン・バイト 別名:グレートオーストラリア湾 Great Australian Bight |
参考資料 |
AUSTRALIA グレートオーストラリアンバイトの様な断崖 図案はレベキュー岬の眺望 オーストラリア 1986/8/4 発行 |
オーストラリア | |||
シャーク湾→ パース→ キングジョージサウンド→ グレートオーストラリア湾→ |
←ポートダグラス ←シドニー ←キャンベラ ←メルボルン ←ホバート |
オーストラリアの地図 アイルランド1988/3/1発行 (200%) |
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スペンサー湾、アデレード ココス諸島1986/4/1発行 (200%) |
グレート・オーストラリアン・バイト 別名:グレートオーストラリア湾 Great Australian Bight、サウス・オーストラリア州 〜 ウェト・オーストラリア州 グレート・オーストラリアン・バイトはオーストラリア大陸の南にある海岸線の崖(断崖)とその南にある大きな湾のグレートオーストラリア湾のことです。グレートオーストラリア湾を初めて探検したのは、イギリスのマシュー・フリンダース船長で、オーストラリア大陸一周航海にあたって西から東へと航海し、海岸線を記録した海図を製作しました。陸地からの調査は、1840年から1841年にかけてエドワード・ジョン・エーアによって初めて行われました。 グレートオーストラリア湾の海岸線は、高さ60mにもおよぶ断崖絶壁とサーフィンに適した砂浜、ならびに岩山などでできています。水深は深くなく、海底部は大陸棚となっており、一般的な大陸棚とは異なり海生生物は豊富でありません。この湾に面している陸地の大部分は降水量の少ないナラボー平原で、わずかな降水も塩湖へと流れ込んだり地下水となったりで、海に流入する分はほとんど無。そのため陸地から流れ込む養分が乏しく、結果として貧栄養状態を招き、「海の砂漠」となっています。そんな中で、セミクジラ類やサメ類の数は多く、理想的なホエールウォッチングスポットです。沿岸にあるエーア国立公園では、この地域の自然史について特によく知ることができます。かつては捕鯨が盛んだった所です。 参考:〜 ・サウス・オーストラリア州の代表的な公園、サウス・オーストラリア州のアウトバック サウス・オーストラリア州の20%以上が環境保護のため、保護区に指定されています。オーストラリア本土にはこれほどこの比率の高い州は他にありません。その素晴らしい景観や歴史遺産、野生の動植物は、何百もの国立公園や保護公園、保護区、史跡として保護されており、その中ではブッシュウォーキング、野生動物観察、ロック・クライミング、キャンプなど様々なアクティビティ(野外活動)やレクリエーション(レック、余暇活動)が楽しめます。 ほとんどの公園では自動車での入場に入園料金がかかり、1日券の購入が必要です。キャンプ用施設のある公園でキャンプをするには許可が必要です。複数の公園を訪れる計画があれば、「パーク・パス」が便利でお得です。パスには様々な種類があります。一例としては、州立公園年間周遊パス(Annual Statewide Parks Pass)、砂漠公園周遊パス(The Desert Parks Pass)、カンガルー島周遊パス(Kangaroo Island Pass)などがあります。 ・グレート・オーストラリアン・バイト海洋公園 Great Australian Bight Marine Park、エーア半島南岸 オーストラリアの海岸の中でも最大の湾入部であるグレート・オーストラリアン・バイトは世界最長の海岸崖であると言われています。ヘッド・オブ・バイト(Head of Bight)では、クジラやオーストラリア・アシカなど海洋動物やその他の動物が保護されています。クジラが見られるのはミナミ・セミクジラが北極海からもっと暖かい水域へ回遊していく5月から10月までの冬のあいだです。この周辺の海域で繁殖と子育てをします。ヘッド・オブ・バイトにいるあいだは母クジラと赤ちゃんクジラ、父クジラがいっしょにいます。クジラ達を驚かさずにこれほどよく観察できる場所は、国内にもここをおいて他にはありません。ここから西を見るとブンダ断崖(Bunda Clliffs)が、東を見ると大きな砂丘や長く伸びるビーチの景色が楽しめます。 ・ガウラー・レンジス国立公園 Gawler Ranges National Park、エアー半島 ガウラー・レンジス(Gawler Ranges)は手つかずの自然美が残り、素晴らしい景観の楽しめる原生地です。溶岩の巨大なドームがゲイドナー湖(Lake Gairdner)など一帯にあるたくさんの塩湖の真っ白な湖面に映えて、さまざまな色に変化します。この山脈は春に花を咲かせるワイルドフラワーや、エミュー、オナガイヌワシ、クルマサカオウム、ウタイミツスイなど140種近くにのぼる野鳥が生息していることで有名です。またアカカンガルー、クロカンガルー、オオカンガルー、ミナミケバナ・ウォンバット、ピグミーポッサム、ホッピングマウスも生息しています。一帯は原生地なので、普通乗用車や4WDで行けるところは公園内でも指定された道路に限られています。この地域の荒々しい自然の美しさを楽しむには、多少のブッシュウォーキング(藪歩き)の装備が必要です。 ・フリンダース山脈国立公園 Flinders Ranges National Park、フリンダース山脈 フリンダース山脈国立公園にはフリンダース山脈中央部の大部分が含まれ、その中心は雄大なウィルピナ・パウンドです。サウス・オーストラリア州の象徴とも言うべき有名なウィルピナ・パウンドは、古い牧羊舎の廃墟やアボリジニの岩絵の残る遺跡、延々と続くウォーキング・コース、すばらしい景色を空から楽しむ観光フライトに出かけるための拠点になっています。 ・ウィルピナ・パウンド Wilpena Pound、フリンダース山脈中央部 ウィルピナ・パウンドはサウス・オーストラリア州フリンダーズ山脈の中央にある「巨大な自然の円形競技場」のような所です。この上空を遊覧飛行して空から眺めると、この場所はまるで恐竜の声が聞こえてきそうな、忘れられた古代の世界を思い起こさせます。もともとはヒマラヤの山ほどもあった高さが何百万年もの歳月にわたって侵食され続け、今の姿になったその周縁には、徒歩で近づくこともできます。セントメアリーズ・ピーク(St. Mary’s Peak)の展望デッキに立ち、この80kuにもおよぶ荒々しいクレーターの、息を呑むような壮大な景色に見入ってしまいます。フリンダーズ・レーンジ南部にあるリマーカブル山(Mount Remarkable)や岩だらけの北部にあるアーカルーラ自然保護区では、ゲーモン・レーンジ(Gammon Ranges)でブッシュウォークを体験すると、ここでは人前にはあまり姿を見せない、珍しいイエロー・フット・ロック・ワラビーに遭遇したり、赤やピンクのスタート・デザート・ピーなどをはじめとした数多くの原生植物を見ることができます。もっと遠くまで足を延ばせば、山あいの町パラチルナ(Parachilna)から、フルリオ半島(Fleurieu Peninsula)のビーチまで延びる1500 kmのヘイセン・トレイル(Heysen Trail)でのハイキング・コースがあってお勧めとなっており、地中にはオパールが有るといわれています。 ・ナラコート洞窟国立公園、世界遺産 Naracoorte Caves National Park、ライムストーン・コースト オーストラリア国内に14ヵ所ある世界遺産の中でもとりわけすばらしい場所がナラコート洞窟国立公園です。この公園は世界遺産の登録リストに、オーストラリアの有袋類化石の宝庫ともいうべき洞窟の中で多数の化石が見つかる場所、と書かれています。プロのガイドがツアーを引率し、主な遺跡を案内してくれます。ある洞窟には絶滅危惧種のミナミ・ユビナガ・コウモリ(Southern Bentwing Bat)が生息しています。目に見えないこのコウモリの生活は、コウモリ観察センター(Bat Observation Centre)で赤外線技術を使って見ることができます。夜になって何千というコウモリが洞窟の外に出てくる様子は素晴らしい光景です。また、やはり公園内にあるウォナンビ化石センター(Wonambi Fossil Centre)は、20万年前のナラコート洞窟(Naracoorte Caves)の光景を想像で再現したもので、当時の生活環境をシミュレーションした風景の中に、「メガファウナ」(巨大動物)の実物大模型が置かれています。 ・クーロン国立公園 Coorong National Park、フルリオ半島、ライムストーン・コースト クーロン国立公園は高い砂丘や水深の浅いラグーン、細長い湿地帯で織りなされた景色のよい場所です。一帯は野鳥のサンクチュアリ(聖域で自然保護区)として国際的にも認知されており、アボリジニの史跡も豊富です。公園内では地上で暮らす野鳥のバードウォッチング・ツアー、エコ・クルーズ、セーリング、カヌー、フィッシング、キャンプ、ウォーキングなど、様々なアクティビティが楽しめます。 ・ディープ・クリーク保護公園 Deep Creek Conservation Park、フルリオ半島 ディープ・クリークはバークの森が帯状に広がる海沿いの場所で、数え切れないほどの小河が流れ、海に突き出た岬があります。公園が起点または終点になっている総延長1500kmのハイセン・トレイル(Heysen Trail)など、縦横無尽に張り巡らされた遊歩道で、ブッシュウォーキングを楽しむことができます。公園内にはキャンプ場が5ヵ所あり、カンガルー島のすばらしい景色やディープ・クリーク渓谷(Deep Creek Valley)の荒々しい景観が楽しめます。 ・フリンダース・チェイス国立公園 Flinders Chase National Park、カンガルー島 フリンダース・チェイス国立公園はカンガルー島の西端の大部分を占める人跡未踏の森と草原です。公園内では400種以上の固有植物と20種の爬虫類やカエルの観察記録があり、手つかずのビーチのすぐそばにアカシアやバンクシア、ユーカリの木が生えています。野生動物の別天地で、ブッシュウォーキングに最適な場所です。 ・シール・ベイ保護公園、(アシカ保護湾公園) Seal Bay Conservation Park、カンガルー島 カンガルー島でおそらく一番人気の見どころ、シール・ベイ保護公園には、希少種のオーストラリア・アシカ約500頭が暮らす永続的なコロニーがあります。ビーチのアシカは人がいてもこわがりませんし、公園職員が添乗案内するガイドつきツアーに参加すれば、安全に野生の生き物に近寄ることができます。 参考HP:〜 ・グレート・オーストラリアン・バイトの場所地図 ・グレートオーストラリア湾の地図(日本語) ・グレート・オーストラリアン・バイト海洋公園の地図 ・サウス・オーストラリア州の道路地図 ・オーストラリアの地図(日本語) ・レベキュー岬の地図(ブルーム 〜 ダービー道路地図) ・ダービーの広域場所地図 ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 2010/3/30 |