★イスラム教 |
カーバ神殿 Kaaba Temple |
大航海物語 資料編★ |
・カーバ神殿 (Kaaba Temple) カーバ神殿は、サウジアラビア王国(Kingdom of Saudi Arabia)の首都メッカ(Mecca、別名マッカ)にあるイスラム教の大本山のモスク地域、すなわちマスジド・ハラーム(Masjid al-Haram:イスラム教の礼拝堂:モスク)の中心部にある建造物で、イスラム教における最高の聖地とみなされている聖殿です。カアバ神殿とも呼ばれます。世界中から大勢の信者がメッカ巡礼に来た最終地点なので、此処で100万人ともいわれる信者が、この「カーバ神殿」の周りをお祈りとアッラーを唱えながらグルグル回って、時には死亡事故(圧死)も起っていますが、偶像崇拝を禁じられたムスリム(Muslim:イスラム教徒)は、この「カーバ神殿」だけを拝んでいます。遠くの信者はこの方角に向かって、1日5回も拝むわけです。 カーバの南東角にはイスラムの聖宝である黒石(くろいし:Black Stone、現在は割れていくつもの破片となっている)が要石(神の「御神体」の黒曜石)として据えられています。カーバはもとはイスラム以前(ジャーヒリーヤ(Jahiliyyah)、すなわちイスラム以前の時代(無明時代)で、具体的にはイスラムの預言者ムハンマドによってイスラムが布教される以前の時代のこと)におけるアラブ人の宗教都市だったメッカの中心をなす神殿だったとされています。「カーバ」とはアラビア語で「立方体」の意味で、形状はその名の通り立方体に近いも、縦にやや長くなっています。 カーバの基本的な形は、ムハンマドの青年時代に火災で損傷したカーバが1630年に大改修されて現在の姿に再建されたもので、建物は大理石の基盤の上に立つ石造モルタル造りで、北東を正面とする立方体で、北西と南東を向く側面をもち ・長さ:約10m、 ・幅:約12m ・高さ:約15m。 ・屋上:大理石が敷き詰められており、北西に向かって雨どいが有 ・入口:正面の高さ約2mの所に有。 ・普段:内部に入る階段は外されている ・内部:三本の柱で支えられた空間で、ムハンマドが偶像を破壊して以来、何も置かれていない ・東の角:イブラーヒームが建設したとき以来カーバに使われているものと伝承される黒石が有 ・黒石:高さ約1.5mの箇所にはめこまれている大きな黒曜石で、イブラーヒームがカーバを建立したとき、天 使が運んできたものと伝承されており、巡礼者が一人一人着衣で拭って接吻するため磨り減ってしまった ので、現在は金属の覆いがかけられて保護されています。 メッカ巡礼の最終地点であるカーバ神殿の建物全体はキスワ(Kiswah)と呼ばれる黒い布で覆われて、カーバをすっぽり覆う黒い布に金色の糸で聖なる言葉が刺繍されています。マスジド・ハラームはカアバを中心とする中庭と、中庭を取り巻く二階建ての礼拝施設からなっており、モスク全体をあわせ約100万人を収容し、同時に礼拝を行うことができ、カーバを取り巻くようにムスリムが整然と集まって礼拝し、巡礼のためにカーバのまわりを周回し、イスラム教のもたらす信徒同士の一体感が表されています。 参考:〜 ▼コーラン(イスラムの聖典)
1章、開扉、(1-7節) 慈悲ぶかく慈愛あめねきアッラーの御名において・・・・・・ 1節、讃(たた)えあれ、アッラー、万世(よろず)の主、 2節、慈悲ぶかく慈愛あまねき御神(おんかみ)、 3節、審(さば)き日(最後の審判)の主宰者。 4節、汝(なんじ)をこそ我らはあがめまつる、汝にこそ救いを求めまつる。 5節、願わくば我らを導いて正しき道を辿(たど)らしめ給え、 6節、汝の御怒りを蒙(こうむ)る人々や、踏みまよう人々の道ではなく、 7節、汝の嘉(よみ)し給う人々の道を歩(あゆ)ましめ給え。 2章、牝牛、(1-287節) 3章、イムラーン一家、(1-200節) 4章、女、(1-175節) 5章、食卓、(1-120節) 6章、家畜、(1-165節) 7章、胸壁、(1-205節) 8章、戦利品、(1-76節) 9章、改悛、(1-130節) 10章、ユーヌス(平安その上にあれ)、(1-109節) ・コーラン(中) 11章、フード、(1-123節) 12章、ユースフ(ヨセフ)、(1-111節) 13章、雷鳴、(1-43節) 14章、イブラーヒーム(アブラハム)、(1-52節) 15章、アル・ヒジュラ、(1-99節) 16章、蜜蜂、(1-128節) 17章、夜の旅、(1-111節) 18章、洞窟、(1-110節) 19章、マツヤム(聖母マリア)、(1-98節) 20章、ター・ハー、(135節) 21章、預言者、(112節) 22章、巡礼、(78節) 23章、信仰者、(118節) 24章、光り、(64節) 25章、天啓、(77節) 26章、詩人たち、(228節) 27章、蟻、(1-95節) 慈悲ふかく慈愛あまねきアッラーの御名において・・・・・・ 1-22節、、---略--- 23節、実は、私、かの国の民を一人の女性が治めていることを発見いたしました(これが『聖書』で有名な 「シバの女王」のことである)。これがまた大変な大金持、燦然たる玉座にすわっておりまする。 ---略--- 28章、物語り、(88節) 29章、蜘蛛、(69節) 30章、ギリシャ人(びと)、(60節) 31章、ルクマーン、(34節) 32章、跪拝(きはい)、(30節) 33章、部族同盟、(73節) ・コーラン(下) 34章、サバア、(1-54節)、※訳者注:南アラビアの古王国シェバ(シバ) 35章、天使、(45節) 36章、ヤー・スィーン、(83節) 37章、整列者、(182節) 38章、サード、(88節) 39章、群なす人々、(75節) 40章、信者、(85節) 41章、わかりやすく、(54節) 42章、相談、(53節) 43章、光りまばゆい部屋飾り、(89節) 44章、煙、(59節) 45章、腰抜けども、(36節) 46章、砂丘、(35節) 47章、ムハンマド(マホメット)、(40節) 48章、勝利、(29節) 49章、私室、(18節) 50章、カーフ、(45節) 51章、吹き散らす風、(60節) 52章、山、(49節) 53章、星、(62節) 54章、月、(55節) 55章、お情け深い御神、(78節) 56章、恐ろしい出来事、(96節) 57章、鉄、(29節) 58章、言いがかりつける女、(22節) 59章、追放、(24節) 60章、調べられる女、(13節) 61章、戦列、(14節) 62章、集会、(11節) 63章、似非信者ども、(11節) 64章、騙し合い、(18節) 65章、離縁、(12節) 66章、禁断、(12節) 67章、主権、(30節) 68章、筆、(52節) 69章、絶対、(44節) 70章、階段、(44節) 71章、ヌーフ、(29節) 72章、妖霊、(28節) 73章、衣かぶる男、(20節) 74章、外衣に身を包んだ男、(55節) 75章、復活、(40節) 76章、人間、(31節) 77章、放たれるもの、(50節) 78章、知らせ、(41節) 79章、引っこ抜く者、(46節) 80章、眉をひそめて、(42節) 81章、巻きつける、(29節) 82章、裂け割れる、(19節) 83章、量りをごまかす人々、(36節) 84章、真二つ(まっぷたつ)、(25節) 85章、星の座、(23節) 86章、明星、(17節) 87章、いと高き神、(19節) 88章、蔽塞、(26節) 89章、暁、(30節) 90章、邑(まち)、(20節) 91章、太陽、(15節) 92章、夜、(21節) 93章、朝、(11節) 94章、張り拡げる、(8節) 95章、無花果(いちじく)、(8節) 96章、凝血、(19節) 97章、定め、(5節) 98章、神兆、(8節) 99章、地震、(8節) 100章、駿馬、(11節) 101章、戸を叩く音、(8節) 102章、張り合い、(8節) 103章、日ざし傾く頃、(8節) 104章、中傷者、(9節) 105章、象、(5節) 106章、クライシュ族、(4節) 107章、慈善、(7節) 108章、カウサル、(3節) 109章、無信仰者、(6節) 110章、助け、(3節) 111章、腐ってしまえ、(5節) 112章、信仰ただひと筋、(4節) 113章、黎明、(5節) 114章、人間、(6節)。※(訳者の注)。 ※(コーラン(上、中、下)2004/4/16、フリューゲル(Flugel 1869)版、井筒俊彦訳、ワイド版岩波文庫より) こちらで、「シバの女王」をお楽しみください。 参考地図HP:〜 ・パレスチナの地図(Pella有) ・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。 2014/9/12 |