Grace Kelly(1929.11.12生)1928〜1982
グレース・ケリーは米国ペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれで、「クール・ビューティ」と言われた清楚な美貌で1950年代のハリウッドを代表するブロンド美人女優として一世を風靡しました。特に「ブロンドには女の神秘がある」と言うアルフレッド・ヒッチコック監督の理想的ヒロインとして「ダイアルMを回せ」や「裏窓」(両作品ともに1954年)、「泥棒成金」(1955年)では、ヒッチコックが「セクシュアル・エレガンス」と呼び、また「雪をかぶった噴火山」にたとえた、内に秘めたセックス・アピールを発揮しました。モデル・舞台女優を経て、1951年映画界入り。フレッド・ジンンネマン監督ゲーリー・クーパー主演の「真昼の決闘」(1952)、ジョン・フォード監督クラーク・ゲーブル主演の「モガンボ」(1953)、アカデミー主演女優賞を受賞したジョージ・シートン監督の「喝采」(1954)、サイレント時代の大女優のリリアン・ギッシュのヒロイン像をリメークした「白鳥」(1956)、トーキー時代の大女優キャサリン・ヘップパ−ン主演のロマンチック・コメディ「フィラデルフィア物語」(1940)のリメーク「上流社会」(1956)など11本に出演したが、人気絶頂のまま1956年モナコ公国大公のレイニエ3世と結婚引退し、「現代のシンデレラ物語」のヒロインになりました。その後、ヒッチコックが「鳥」(1963)と「マー二−」(1964)に出演依頼をしましたが、実現しませんでした。1982年に自動車事故で、54才で亡くなりました。 |
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