★ノールウェイ
スヴェン・フォイン
1864
蒸気式帆船”キャッチャーボート”で捕鯨に出帆

大航海物語★
NORGE
フォインと、スペス・エ・フィデス号

ノールウェイ 1947/4/15 発行
クジラ

トリスタンダクーニャ 2002 発行

スヴェン・フォインはノールウェイの帆船乗りで、世界最初の蒸気式機帆船で捕鯨キャッチャー・ボートの草分けとして活躍し、ノールウェイ、そして世界の捕鯨産業を繁栄へと導きました。
スヴェン・フォイン (1809〜1894)
 Svend Foyn

スヴェン・フォインはノールウェイのヴェストフォル県にあるノールウェイ最古の街トンスベルグ(Tonsberg)港で、1864年にノールウェイ(世界)最初の機帆船(蒸気エンジン)として竣工した捕鯨キャッチャー・ボート”スペス・エ・フィデス”(Spes et Fides(Hope & Faith)希望と健康)号に乗組み、トンスベルグを出帆しました。

1868年に極地探検家エリク・エリクソン(ErikErikson)が改良した捕鯨大砲を使用して、30頭のクジラをしとめました。1870年にこの捕鯨大砲(grenade harpoon gun)の特許を取得しました。

スヴェン・フォインは捕鯨を有益な産業へと導き、やがてノールウェイは捕鯨王国になりました。そしてイギリスとロシアと日本が追随して、捕鯨産業を育成してきました。しかし”IWC”などの世界の捕鯨禁止運動によって、その産業は衰退しました。

・スペス・エ・フィデス号の装備:〜
  Spes et Fides
、1864、(希望と健康号)
船 型 石炭蒸気式帆船、捕鯨船キャッチャーボート スペス・エ・フィデス号
帆 柱 2本マスト、(蒸気式=7ノット(13km/h)
全 長 29m
重 量 86屯、(20馬力(hp、15kw)蒸気機関搭載)
捕鯨大砲 ハープーン(harpoon)大砲7門
進 水 1864年、ノールウェイ(Tonsberg, Norway)

参考:〜
IWC:国際捕鯨委員会
  International Whaling Commission
IWCは、1948年に国際捕鯨委員会設立国際捕鯨取締条約に基づき設立された国際機関で、日本の加盟は1951年。事務局はイギリスのケンブリッジにあり、クジラ資源の保存および利用に関しての規則を採択したり、クジラの研究・調査を行います。科学・技術・財政運営の3つの小委員会を持ち、重要な決議は年1回開催される総会で行い、加盟国の4分の3の多数決で決まります。
クジラ
加盟国は69カ国(2006/6)。1982年に「商業捕鯨モラトリアム」を採択して、商業捕鯨は全面禁止となりましたが、日本は調査捕鯨として、捕鯨を続けています。

・上記はこちらの文献などを参照させてもらいました。       08/1/15
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